日々の泡。

popholic diary

馬鹿どもの夜

朝4時起きで仕事。とりあえず疲れました。
bonyari bonyari通勤音楽は鈴木博文「bonyari bonyari」。僕がムーンライダーズにはまったのは彼の存在が大きい。ムーンライダーズ85年作「アニマル・インデックス」は6人のメンバーが2曲づつプロデュースし完全独立して作るという「バンド」という形態を根底から覆す方法で制作されたアルバム、なのにムーンライダーズのアルバムの中で最も統一感があるという不思議なアルバムでもある。そんな制作方法はなんか凄くかっこよく思えたし、夜空に滲む月の光のような、悲しくて切ないサウンドは、14歳だった僕の心を魅了した。特に鈴木博文の2曲「ウルフはウルフ」「駅は今、朝の中」は、まるで自分の心そのままのように感じられて何回も何十回も繰り返し聴いた。それからずっと氏の音、言葉を追いかけてる。88年に出た彼の著書「僕は走って灰になる」は一番繰り返し読んだ本かもしれない。彼の言葉はいちいち僕の胸を突き刺した。で氏の現時点での最新ソロ作がこの「bonyari bonyari」だ(長い前フリだね、どうも)。今にも雨が降り出しそうな、生暖かい夜風に吹かれて、胸の奥が軋むようなロックナンバー「馬鹿どもの夜」を聴く。そう、満たされることなんか無い。いつでもあと一杯の喉の渇きを潤すことが出来ないでいる。だから、僕は歩き続けてる。胸の奥が軋む音を聴きながら、僕は生き続けるんだろう。しょうがないな、全く。でも少し晴れやかな気分さ。
昭和のいる・こいる師匠の名言「そんなもんだよ、しょうがない」を今日から座右の銘としよう。
で小遣いも出たことだし、自分へのご褒美(だって、誰も俺のことなんか褒めてくれないじゃないか)にタワーへ寄り道。
カーネーションの新作「SUPER ZOO!」初回限定DVD付きとトーキョーナンバーワンソウルセットの復活シングル「CHANGE MY MIND」購入。おっさん3人のふてぶてしい面構えをジャケットに配したカーネーション、かっこいい。ホント、俺はこのかっこよさがわからないような奴は「認めない!ワタシ認めないよ!」という感じだ。さぁ聞き込むぞぉ。