日々の泡。

popholic diary

スカーレットの誓い

月曜。雨は止んだが、湿気を帯びた空気がまとわりついて身体が重い。頭の中ももやがかかったようだ。今日もあっという間に12時間が過ぎた。会社を出て雨に濡れた歩道を安物の靴で蹴飛ばす。「楽しむ」ことと「生きる」ことをイコールで繋げることは難しい。やっぱファンタジーでしかないのかな。いや、何言ってるんだ。5年前より、10年前より、今のほうがずっともっと楽しいし充実してる。それなのに足りないものばかりに目がいってしまう。贅沢な話だ。
マニア・マニエラ今日聴いてたのはムーンライダーズ「マニア・マニエラ」。高校時代、学校の図書室で、鴨川べりで、通学電車で何回も何回も聴いたアルバム。84年の12月に鈴木慶一プロデュースのリアル・フィッシュ聴いて、85年になって岡田徹プロデュースのPSY・Sに白井良明プロデュースのゼルダ、それに鈴木さえ子と出会って、85年10月の「ANIMAL INDEX」でムーンライダーズに辿り着いたんだっけ。86年2月に再発されたこのアルバムを聴き、6月に「夏の日のオーガズム」、9月に「The Worst of MOONRIDERS」で11月に「Don't trust over 30」だ。中二から高一のこの3年で出会った音楽が今の僕のほとんど全てを構成してる。ムーンライダーズ体験は強烈なものだった。20年経ってもまだ魔法がとけないんだから。でこの前のライブ、「工場と微笑」に不覚にも泣きそうになった。胸には今も赤いバラが一つ。