日々の泡。

popholic diary

SET ME FREE

popholic2007-07-15

台風一過。何をするでもなく一日。買い物でも行こう!と家族誘うが、誰も乗ってこず。俺以上にダラダラしてやがんだから。家に居るとイライラが募るので、しばしプチ家出。CD持ってドライブ。車走らせ哲学。でも結局夕方には帰ってきて夕飯作ってる。とんかつと味噌汁。新垣結衣ちゃんのドラマ観て終了。
で昨日の25選。そんな訳で解説です。

なかなかに悩みつつの25枚。最終的には直球な25枚になったのでは?
まずはリアルフィッシュ。矢口博康率いるインストバンド。歌詞には小うるさい僕だが、最初選んだのがインストってのもおかしなもんだ。とにかくワクワクするような、新しい扉が開かれるようなそんな気がした。実際14歳の時に出会ったこのアルバムから、僕のポップ中毒歴は始まる。
で緑のレコード盤が印象的だった鈴木さえ子。当時はヘビメタ全盛。でも僕にとっての「ロック」はこっちだ!って決めた。
細野さんのノンスタンダードから出たShi-Shonen、ムーンライダーズ岡田徹がプロデュースしたPSY・Sは絶対外せない2枚。まさに青春の2枚。テープ(当時はレコード買ったらすぐテープにダビングしてテープで聴いてた)ヘロヘロになるまで聴いたなぁ。この2枚については今までも何度となく取り上げてるし、その偏愛ぶりはご存知の通り。20年以上経った今でもどっちもガンガン聴いてる。よく飽きないなぁと自分でも思うが、何千回聴いてても胸がキュンとする。
で意外な反響ARB石橋凌率いるド硬派なロックバンド。なぜこの男気溢れるロックバンドのアルバムに、この文化系童貞男が辿り着いたか?軽く解説しちゃおう。まずは「MENU」というユニットをご存知か。現在はソロとして活動する「ちわきまゆみ」が在籍、彼女がキンキンとした裏声で歌うドキャッチーにしてドポップなユニット。アルバムにはPINKやShi-Shonenのメンバーが参加。そんな訳で僕もお気に入りでよく聴いてた。でそのMENUが解散してちわきまゆみはソロデビュー。岡野ハジメ(PINK)プロデュースのデビュー曲「GOOD MORNING I LOVE YOU」を作った男が白浜久。これがまた名曲なんだわ。でその抜群のソングライティング力、そして少年院の教官として働いていたという経歴に興味を持った僕は85年に出た白浜久のデビュー盤「NON FICTION」(10代の妊娠をテーマにした社会派な「6月の雨」はド名曲也)を手に入れる。社会派で硬派、だがそのメロディは不思議とポップで耳に残る。すっかり白浜久のファンになった僕は(はい、そろそろARBの話になりますよ)セカンドアルバムを心待ちにする。とそこに飛び込んできたのが「白浜久、ARBに加入」の報。バンドのメンバーがソロデビューする話はよくあるが、ソロアーティストがバンドに加入するなんて話はなかなかなかったし、驚いた。ARBも84〜85年頃は矢口博康ホッピー神山がアルバムに参加するなど、今までのめんたいロック的な音から脱却しようと試行錯誤していた時期。もともとThe Modsのギタリストだった白浜久はめんたいロックも知りつつ、打ち込みも自ら行うポップな志向性もあり、石橋凌の理想を実現化するには最適な人物だったろう。でだ。白浜久が加入したARBの第一弾が「ONE and ONLY DREAMs」。これがかっこ良かった。例えば10代の自殺や売春といった社会問題をテーマにしつつ、耳に残るメロディとストレートなだけではない都会的なサウンドに痺れた。文化系童貞男も納得の名盤!というわけ。
でライダーズの「ドントラ」については説明いらないでしょ。「日本のロックアルバム1選」と言われれば迷わずこれを選ぶ。
でピチカートの「カップルズ」。バンドブームが今まさにという時期に、ソフトロックサウンドを追及したこんなアルバムを作ってしまう小西康陽の業。でもまだこの時点では小西康陽は才能のほんの少しを見せただけだったということを、これ以降20年の間に思い知らされるのだが。でもまぁ京都の片田舎でこのアルバム聴いた時は衝撃だった。なんてお洒落でかわいい、それでいて悲しいアルバムなんだと何回も何回も聴いた。でもはっきり言っておきたいのは、当時このアルバムを評価した音楽ジャーナリズムはほぼ皆無だったんだよ。無視されてたと言ってもいい。俺ははっきり覚えてるぞ。バンドブームに浮かれ、くそみたいなガキのロックもどきの音楽を持ち上げてた音楽ジャーナリズム。92年頃から急に手のひら返したみたいにピチカートに擦り寄っただろう。ソニー時代にピチカートがどんな目に合わされてきたか。それをどんな気持ちでみてたと思うよ。そんなことも含めて、あえてこのアルバムを僕は「ロックアルバム」として選びたい。
でPINKの3枚目。福岡ユタカホッピー神山岡野ハジメなどが在籍したファンクバンド。ゴリゴリのファーストも好きだが、福岡ユタカの歌謡曲的なメロディラインと唯一無比なヴォーカルが堪能できるこのアルバムを。PINKは今こそ再評価されるべき。
ロックと聞いて必ず思い浮かべるバンドの一つがストリートスライダーズ。ハリーの風貌といい、ギターの弾き方といい、ぶっきらぼうなヴォーカルといい、ロックとしか言いようなかったな。ハリーの書く詞がまたいいんだ。僕はスライダーズを聴く時、はっぴぃえんどを思い浮かべてた。前作「ANGELS」もいいんだけど、大好きな「風が強い日」が入ったこっちを選んだ。それにしてもデビュー前はジャンキーだったという蘭丸が、20数年後キンキキッズの番組でえなりかずきの後ろでギター弾いてた時は愕然としたなぁ。

しかし既に長いよ!まだ半分来てませんが続きは後日で!