日々の泡。

popholic diary

お気に召すまま

今日もひたすらに暑い。でダダダっと午前中仕事して、午後大阪へ。自主的に夏休み。まずは某配給会社の試写室で映画。三木聡監督「ダメジン」観る。公開順としては三木監督3作目だが、実際に製作されたのは一番古く(02年)で実質的にはこれが監督第一作になる。出演は佐藤隆太緋田康人温水洋一市川実日子。さらに篠井英介岩松了もちろん、ふせえりも。もともと「ほぼ乞食」ってタイトルだったということで、何もしてないまさに「ダメ」な大人3人の終わらない夏休みを描いた作品。よくもまぁこんなクダラナイ(最高級の褒め言葉)ことを!という小ネタ満載ながら、映画としてのカタルシス、ちょい切ないとこもあってしっかり「映画」だった。そして間違いなく「三木」印で嬉しくなる。それにしても市川実日子ちゃんがまた良い。この人決して美人ってわけではないけど、どの映画見てもやたら魅力的なんだよなぁ。この後「時効警察」に続いていく岩松了ふせえりの名コンビぶりもオモロ。異常なまでの存在感で怪演する謙吾(知らなかったんだけど、海外でも活躍する格闘家なんだって)にも大注目。テレビでは無理!ってぐらいの怪演ぶりは要チェック。映画見終わったら、もうすっかり仕事のことなんか忘れちゃって、あーなんだ、働かなくてもなんとかなるかぁって思ってしまうから怖い。危険な映画である。
で映画終わってしばし茶店で一休み。普段ならアイスコーヒーだけのところを、ソフトクリームとか食べる。スーツでソフトクリーム食べる男はダメな感じするよねぇ。
で次は堂島のジュンク堂で本に囲まれる。もうここに住んじゃいたいね。それから梅田のタワーでCD物色。ヨシンバ「4」購入。レジに並んでいるとなにやら視線が。ふと隣のレジ見るとめんちかつさん(id:nota10)が。後で聞いたら、買ったCD同じでやんの。でそのままいっしょに阿波座のカフェ・マーサへ。
今日は待望のレムスイム、福岡史朗のライブなのだ。お洒落でいい感じの店に入ると、少し遅れてけすいけさんも登場。開演までの間、ビール飲みながらお喋り。関西を代表する(?)カーネーション・マニア3人なもんで、ひたすらカーネーション話。そうこうしてるうちにライブだ。
まずはレムスイム。もうね、とにかくカッコイイ!楽しい!名盤「アンダースロウ・ブルース」は5月の発売以降随分聞き込んでて、相当良いって思ってたけど、ライブはそのさらに上いってた。大久保由希嬢が繰り出す極上のリズム。もうずっと身体が動いちゃう。キュートさとユーモアを兼ね備えた、これは「リズム&ブルース」だ。彼女は「リズム&ブルースの女王」名乗っていいと思う。っつーか俺はそう呼ぶ。「犬嫌いのR&Bの女王」。内田典文、小宮山範久、okyon、そして福岡史朗というバンドみなも実に楽しそうで、音を奏でる喜びに溢れてて、それがちゃんと伝わってきた。ニコニコと楽しそうに歌う彼女の横顔がとても印象的だったな。でレムスイム終了。ノリにノッたライブにしばし呆然。けすいけさんとともに「これは、凄い」と感激のあまり言葉少なに。近くで休憩中だった小宮山さんに「素晴らしかったっすよ」と声かけると、気さくに答えてくださる。しばし談笑。で続いては福岡史朗with小宮山範久。大久保さんもベースに持ち替え参加。これまたスゲーもん見た。福岡さんのあの声は反則でしょう。良すぎる。それにギターが激ウマ。先ほどのレムスイムに続いて、リズムが素晴らしく良い。人肌のリズムには身体が反応してしまう。これ聴いて冷静でいられる奴なんかいるかよ!と思う。それにしても楽しいライブ。あぁ、ライブってこれだ。一人の音に、一人の音が加わり、さらにまた一人の音が加わる。音が重なり喜びとなって響き、その音に人々は集い喜びを感じあう。こういうことだな。
ライブ終了後、グダグダ呑みつつ、通りがかった大久保さんに「素晴らしかったっすよ」と声かけると、これまた気さくに答えてくださり、そのまま談笑。「レムスイム」というバンドがいかに素晴らしく、「アンダースロウブルース」がこれまたいかに名盤かを熱く語ってしまう。相手、本人だっつーのに。「リズム&ブルース」をビシビシ感じたって話すると「リズム&ブルース大好きなんです」とのこと。そうだろう、そうだろう。カラッと晴れてて、ユーモアがあって、親しみやすいメロディーも魅力的。それはまんま、大久保さんなのかもしれない。小宮山さんも加わりすっかり長話。CD購入特典のDVD入手できなかったって言ったら、「DVDあげますよ」と頂戴しちゃうわ、ディスクマンに入れてたCDにサインまで貰うわで実に楽しいひとときを過ごす。帰りには店の外までお見送り頂き、記念撮影まで。アットホームにも程がある楽しすぎるライブだった。
私設営業として「レムスイム」これからもバシバシ宣伝しますよ。まずはアルバム「アンダースロウブルース」を一人でも多くの人に聞いてもらいたいな。超がつく名盤。これ、僕が保証する。

アンダースロウ・ブルース

アンダースロウ・ブルース