日々の泡。

popholic diary

たのしそう かなしそう

月曜、あちーなー(殿山泰司の声で)。昼もそこそこにダダダダダッとお仕事してほぼ定時に会社出る。そして京都みなみ会館で試写会。
廣木隆一監督「やわらかい生活」見る。主演・寺島しのぶ、脚本・荒井晴彦の「ヴァイブレータ」のトリオ。大森南朋もちょこっと出てる。ゆるやかに時間が過ぎていく映画。この手の映画は、ま、もう好きなんだな。優しい映画ではあるけど「ヴァイブレータ」よりもこっちのほうがリアルな痛々しさがある。出てくる人たちみんなどこかに痛みを持ってる。日常の中に空いた穴を見つめて、動けなくなってしまうような時。誰かと繋がってたいと思うけどうまくいかない。あちこちにぶつかって、体とか心に無数の小さな傷をつくる。過ぎていく時間と誰かとのやわらかな関係の中で、傷ついた体や心は再生していく。とそんなことを描いた映画なんじゃないかな。もちろんそこで完結するわけじゃなくて、何度も何度もそれを繰り返す。それが生きるってことなんだよね。寺島しのぶ、なんつーかリアルな体温を感じさせる演技。映画を絵空事にさせないうまさがある。優しいダメ男を演じる豊川悦司もいい。婦女子なら大概惚れるね。多分。あと意外に良かったのが松岡俊介。生真面目で弱々しい感じが、はまっていた。
にしてもみなみ会館久しぶりだなぁ。何年ぶりだろ。帰り、京都駅までブラブラと歩く。こうして映画みて、考え事しながらブラブラ歩くってのが、僕にはとても大切な時間だと思う。