日々の泡。

popholic diary

生活の柄

昨日も夜更かし。「僕らの音楽」の真心ブラザーズ永作博美。いい顔してたな。ふと自分に立ち返る。20のときと比べて、25のときと比べて、30のときと比べて、僕はいい顔してるかな?怖くて鏡見れないや。
ビデオで「太田光の私が総理大臣になったら」。太田光は相変わらず青臭い理想主義者だ。だから信用できる。「生き方は人に教えてもらうもんじゃない、自分で見つけていくもんだ。そうじゃなきゃ意味がない」なんて、確かに青臭いよねぇ。でもその通りだと思う。学生の頃、僕にとって「先生」という存在は軽く薄いもんでしかなかった。通り一遍の人生論、わかったふりの言葉、本当のことなんて何一つ教えない(知らない)癖に-なんて斜めに見てた。「先生になりたい」なんておごった人間に、生き方を教えることなんて出来るわけねーじゃねーか、少なくとも俺はそんなのにはのらないよって思ってた。ま、これは中学時代の先生達に対する(悪い)印象がずっと根底にあるからなんだけど。当時の僕は優等生で大人しくて真面目だったが、度々職員室に呼び出されるようなことがあった。思想犯みたいなもんで、学校行事の感想文なんかで本当の気持ちを書くと大体が呼び出される。「君の考え方は間違ってる」なんてことを「金八先生」みたいな顔で言われるのだ。多分今の僕より年下の先生に。でこの年になって確信することは「間違ってねーよ」ってことなのだ。「考え方は一つじゃない」それだけのことだもん。ポップカルチャーの数々が僕に教えてくれたことに比べて、学校の先生が言ってた事って嘘ばっかりだった。ってあの時の「納得できん」って気持ちは相当根深くて、いまだにこんな風に思い出すとちょっと頭に血が上っちゃうんだ。
で今朝は古新聞の回収日だったので、7時起きで出しに行く。その後、二度寝。9時再び起床し、雨だったので家で娘とのんびり。「テトリスDS」で数年ぶりにテトリスにはまる。こいつは中毒性があるからなぁ。
で午後、床屋に行って京都へ。ライブ観にいく。モロ師岡コントライブ@拾得。もう20年近く前、「テレビ演芸」でサラリーマンのせせこましい日常を一人コントで演じる芸人に爆笑した。それが「モロ師岡」だった。それ以来、ずっとチェックしてきたのだ。北野武監督「キッズリターン」以降、三谷幸喜監督「ラジオの時間」をはじめとし役者としては既に売れっ子であるが、やはり原点は一人コント。そんな訳で今になってやっと初生モロ体験(なんかイヤラシイ響きだが)。7時半からスタートして、ネタ3本で2時間半。ノンストップでの大熱演。スーツにネクタイ姿、扇子に手拭いの替わりにペンと手帳を持ち、座布団に座って演じる「サラリーマン落語」。1時間近くマクラを語って、羽織を脱ぐがごとく上着を脱いで本編が始まるという異形の落語に笑い転げる。そして舞台上で喋り続けながら着替えて始まる一人コント。「落語」を題材に、ノスタルジックかと思えばSF的にストーリーが転がる人情話コント。続いては近未来のロボット警官が主人公のナンセンス極まりない一人コント。沈黙を恐れるがごとく喋り続けるスタイルは「テレビ演芸」で爆笑した頃より更にパワーアップしてるよ。既に2時間越えてるのにあっという間。休む間なく喋り続けるサービス精神というか、このせせこましい感じが最高なんだよな。鳴り止まぬ拍手にアンコールで更に一本ミニ一人コント。拾得の小さなステージで、30人ほどの観客を相手に笑わせ続けるコント師に大満足。思わずDVDまで購入してしまう。やっぱ笑いっていいや。