日々の泡。

popholic diary

言葉

さて、今日は会社帰りにまた映画。友達に只券もらったんでついフラフラと。平山秀幸監督「しゃべれどもしゃべれども」観る。
なかなかに心優しき映画。ぐわっと心揺さぶられるタイプの映画じゃないけど、今のコンディションにはちょうど良かった。人の優しさに飢えきってる今日この頃。なんて、それはまた別の話。で映画は国分太一演じる二つ目の落語家がひょんなことから落語教室を開くことになったところから始まる。無愛想な美女、喋れない野球解説者、大阪弁の少年。落語を通じてときほぐされていく心…てなお話。嫌味のない国分太一は好演。ラスト近くで聞かせる若々しい「火焔太鼓」はなかなかのもの。でもなんつっても新宿末廣亭で、師匠役の伊東四朗が演じる「火焔太鼓」が味わい深くて最高。さすが四朗さん、江戸前の喋りに嘘がない。フルバージョン聞きたい!子役の子が演じる枝雀師匠完コピの「まんじゅうこわい」もかわいかった。それとゆっくりと映し出される東京の風景がいい。また東京行きたいなぁ〜なんつってね。
でもなんでしょうねぇ僕も喋り下手だし、言葉でのコミュニケーションってつくづく難しいっすねぇ。気持ちってもやっぱり胸に秘めてるだけでは何も伝わらないもんだからね。もうそれはこの36年で痛感してる。でも言葉にすれば終わってしまうこともあったりなかったり、むにゃむにゃと…。ま、どっちにしろこう難しいもんです。しゃべれども、しゃべれども…。