日々の泡。

popholic diary

mr.love singer

さて、1日空いちゃったが、さかなのライブ話。四条烏丸、駅から直結のイベントスペースshin-biが会場。開場10分ほど前に着くと既にめんちかつさん(id:nota10)の姿。shin-biは音楽専門のハコではないが、程よい大きさでさかなの音楽にはちょうどいいかも。舞台と客席が同じ高さ。二つの椅子とアンプとスピーカー。開演時間が来て、二人が後ろから登場する。なにげなくチューニングして、曲が始まる。一音出ただけでもう「さかな」の音。ベース音を中心に音の土台を作り上げていくpocopenさんのギター。カツカツと足でリズムを刻みながら、誰にも似ていないブルースでソウルな歌声が響く。西脇さんのギターが繊細に彩りを添えていく。二人のギターの掛け合い。これがもう絶品。二つのギター、それだけでここまで豊かな音楽になる。二人の後ろは真っ白な壁だったんだけど、曲が変わるたびにそこに様々な景色が浮かび上がっていくよう。何気ない街の風景。二人の音楽には嘘がない。新旧織り交ぜた曲がちょっと呑気なMCを挟みつつ次々に演奏されていく。たっぷり2時間。豊かな時間だったなぁ。なんだろう、やっぱりいいんだよな。うん、いいとしか思えない。
よく言われる。君の(音楽の)趣味はマニアックで誰も求めちゃいないものだ。多くの人は売れる音楽が好きなのだ。売れる音楽?それは売れてる音楽のことだよ。お金かけて大量生産して一気にみんなが買って、カラオケで歌って、2週間後にはブックオフで100円で売られてる。それがみんなが大好きな音楽。音楽の作り手、送り手がそう言う。言いすぎでしょって思うかもしれない。僕は業界の隅っこに居て、残念だけど本当にそう言われてる。でもやっぱりどうしても僕にはそうは思えない。ここにある音楽が、悪い音楽だとはとても思えないのだ。小さくて、でも豊かな音楽がここにあって、心に響いている。どうしたら伝わるかな。そればかり考えてる。僕の声はとても小さいが、それでも叫ばずにはいられない。

映像は中村まりさんをゲストに迎えたさかなのライブの模様。気にいったらCDを買って聴いて欲しい。

Sunday Clothes

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