日々の泡。

popholic diary

空の停車場

今日も雨。バス通勤。仕事地道に片付けてたら、もうなんか鬱々としてくる。というか、俺ってなんて鬱々とした人間なのだろうと薄ぼんやり考えてたら、鬱が鬱を呼ぶようにさらに鬱々としてきて、すっかり気分が滅入ってしまった。会社にも居たくないし、家にも帰りたくない。しょうがないね、どうも。
リフレクション(DVD付)だからゆっくりと音楽を聴きながら夜の散歩。畠山美由紀「リフレクション」聴く。これ、素晴らしい。97年に出たport of notesのデビュー盤はその時に買ってるから、彼女のことは随分前から知ってたことになる。でもちょっと好みの声じゃないかなぁってことで今までしっかり聴いてなかった。で今回フルアルバムをじっくり聴いてみたわけだが、いや、これが本当に素晴らしい。丁寧に丁寧に作られたアルバムで、その姿勢にまず好感が持てる。彼女の声は、いい意味で歌謡曲声で、それこそ「火曜サスペンス」の主題歌でも違和感ないようなそんな感じ。上手いんだけどただキレイなだけの声じゃなくて、艶かしい色気、生々しい匂いがかすかに感じられる。そこがいい。崇高なまでのエロかっこよさ。自身の作による「くちづけ」、堀込泰行作曲の「若葉の頃や」なんていうちょっと癖のあるメロディーに、彼女の声が魔法をかける。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目聴けば聴くほど、その声に引き込まれていく。さわやかなメロディーから徐々にフラメンコギターが激しさを増していく「水彩画」なんて聴いていくうちにどんどんその音楽に飲み込まれていくのがわかる。その感覚って音楽を聴く醍醐味でもあるんだよね。それから1曲目の「ある晴れた日に君は似てる」。このタイトル、このフレーズ素晴らしい。-ある晴れた日に、君は似ている-なんてロマンティックな!そのフレーズいただきっ!…っていつ誰に使うんだよ。にしても彼女は「顔声一致」だなぁ。中ジャケの写真に見とれる。