日々の泡。

popholic diary

火山の下で

さて、早速ですが(面白いことなんかナイので書くことありませんよ、実際)今日聴いてたのはcornets「乳の実」。cornetsは女性4人のバンドで、唯一のアルバムが92年メトロトロンレコードから鈴木博文・棚谷祐一プロデュースのもと発表された今作。薬師丸ひろ子系の(例えが古いね、どうも)伸びやかで澄んだ歌声が心地いい。冬の朝のような音楽。西村哲也さん(ほぼ全曲に渡って、素晴らしい仕事振り)、矢部さんや夏秋氏などメトロトロン周辺ミュージシャンが作り出す清々しい美しさを持った音。こんな風に一音、一音が丁寧に作られてる音楽は信用できる。このアルバムのことを知ってる人が何人いるかわからないが、隠れた名盤だと思う。最近、女性作家の本をちょくちょく読んでるのだが、そこにある繊細さが、男性のそれとはやはり違うなぁと感じる。うまくは言えないけど、男の場合は割りと自覚的だったり、意識的にそこに向かって、ある種技術として持ってるように思う。女性ならではの繊細さ、それはもっと感覚的で、消えてなくなりそうかと思えば、大胆な方向に一瞬にして転じてしまうような「生」の息遣いをもったもの。うん、やっぱりうまく言えない。と、まぁそんなことを思いながら聴く。