日々の泡。

popholic diary

ちょっとツラインダ

やけに暖かな日。しかし、冬場のこの生暖かい湿気をおびた天気って大嫌い。またバカだから、いつもの調子でコート着ちゃったのが悪かった。今日は夕方、京都の某放送局で会議があったので電車に乗ったのだが、あー気分悪い。この天気のせいって訳でもないんだろうけど、またいつもの鬱々とした気分が襲ってきやがる。会議が終わって、一人歩いてるとほらまただ。真っ直ぐ帰ればいいものをとてもそんな気にはならない。地下鉄を降りて、京都駅んとこの近鉄百貨店へ。ま、行くとこはいつものように本屋なんだけど。小西真奈美嬢が表紙のInvitation誌、思わずジャケ買いならぬ表紙買い。それと川勝正幸+下井草秀による文化デリック著「ポップカルチャー年鑑2006」発見したので即買い。もうこういうの見つけると血が騒ぐ。根っからの文化系資質、ポップ中毒(=popholic)なもんで。でも気がついたらこうなってた。一体、何なんだろうね。うちは両親とも特に文化系ってわけではなかった。家にはレコードなんか2,3枚、それも北島三郎とかしかなかったし、本もベストセラー本、歴史小説が数冊あったぐらい。こんな風になっちゃう環境下にはなかったのに。今思えば幼稚園、小学生低学年の頃からポップ中毒だった。「怪獣・怪人大百科」なんて類の本が大好きだった。しかも興味は「仮面ライダー」よりも「石森章太郎」で、子供ながらに「そうか、キカイダーイナズマンも石森作品なわけね…」なんて思ってた。本編よりもエンドクレジットに興味が向かう嫌味な子供だった。そんな調子で30数年。
でも、ふと思う。-いつまでこんなことやってんだ?-本屋をうろついてたら、そんな声が聞こえた。いつまでも埋まらない穴、その穴の淵でなすすべもない冴えない中年男。その穴が決して埋まるものではないことを、男は知っている。忘れて生きてければ、もっとずっと楽なんだろう。でも男は、穴の淵に今日も立っている。
外は鬱陶しい雨が降ってる。
なんだよ、やっと抜け出せそうだったのにな。全部、天気のせいにしてしまおう。