日々の泡。

popholic diary

グレイト・ノスタルジア

popholic2006-01-06

昨日は珍しくネット繋がず就寝。ま、そういう日もたまには。
で今日は朝から滋賀会館シネマホールへ。休みで映画観に行ってたわけではなくお仕事絡みで。金になる大作ばかりが映画ではない、映画ってもっと多様なものでそれに触れる場を大切にしたいという館長さんの熱い想いに深く共感。映画でも音楽でもそうなんだけど、安易に与えられるものだけじゃなくて、もっと多様で面白いものがあるんだよと次の世代に伝えたい。それが希望を伝えるってことだと僕も信じてる。でその後、社に戻りひたすらお仕事。まー次から次へと仕事出てきやがるな。
で今日はやっぱり映画観たくなってレイトショーで山崎貴監督「ALWAYS三丁目の夕日」観る。正直、かなりナナメ目線で観る必要なし判断してたんだが、江口寿史が絶賛してたので俄然興味湧く。で結論から言うと、いい映画だったんだこれが。That's“ちょっといい話”で、昭和33年を生きる役者さんが皆良かった。吉岡秀隆には内田有紀のことなんかもう忘れちゃえよ!と言ってやりたい。堤真一薬師丸ひろ子堀北真希(絶品!)、三浦友和、あの小雪すらその世界にイキイキと生きていた。大泣きするよな話じゃなくて、ホント“ちょっといい話”なんだよ。それがボディーブロウのごとく小出しに連打されるもんだから、後半涙腺のパッキン緩みっぱなしになっちゃう。みうらじゅん曰く「涙のカツアゲ」状態に入ってしまうのだ。でこの山崎監督、はっきり言ってドラマより映像に向かってて、その突き放しぶりが好転したんだろうな。いくらでも感情移入してベタベタに出来るドラマなんだけど、そこは限りなく俯瞰で捉えてて、それよりも昭和33年の風景を徹底して撮りあげてやろうという方が強い。ロバートロドリゲス監督がアメコミをまんま再現した「SIN CITY」に近い感覚なんじゃないかと思う。そこもまた面白かった。昭和33年なんて僕もまだ生まれてないんだよ。でもなんだろうあの感じ。ほら、子供の頃の写真見て、映りこんでるまだ舗装されてない道とかから受ける郷愁。あのなんとも懐かしいよな気持ちが柔らかくなる感じがあった。
が一つ文句つけるとしたら、主題歌。なんだよ、あの当り障りないクッサイ歌は!ガッカリだよ。俺ならあそこはスタンダードナンバー、そうだなシナトラとかエルビスでもいいな、そこらで決めるけどなぁ。
で上の画像は実家から一冊だけ持ってきたアルバムの中の一枚。なんとなく眺めてみたらグッときた。抱っこされてる“いい顔”の赤ちゃんは1971年の僕。抱いている母はまだ20代前半。道は舗装されていないジャリ道である。