日々の泡。

popholic diary

It’s a Beautiful Day

土曜。朝から病院。先日の検査結果聞きに。が、なんだかハッキリしない結果。明らかに数値が高い部分があって「中年女性には割とあるんですが、男性では…よくわかりませんねぇ」って言われても。様子見て2ヶ月後にもう一回検査だって。わかんねーよ。しかし、身も心もおばちゃん化してるのか?俺よ。
HDDチェックは爆笑問題結成20周年スペシャル「検索ちゃん」。ダウンタウンウッチャンナンチャンが「お笑い第三世代」なんて呼ばれてた時代の終りかけにデビュー。最初に観たのは「テレビ演芸」だったっけかな。いきなり頭角を現したと思ったら、事務所絡みで干されて不遇時代に突入。そしてこの10数年での逆転劇。テレビの中でラディカルに生きることはしんどいことだと思うが、太田光はそれやってる。「太田総理〜」なんてビートたけしでさえそこまでは踏み込まなかった分野だし「ニッポンの教養」なんてのもそう。あと「爆チュー問題」は爆笑問題の仕事としてもっと評価されるべきでしょ。あの世界は映画にすべきだと思う。それとTVブロス誌の連載は当初のエッセイから、今は完全に「物語」に移行していて興味深い。尋常ならざる仕事量の中で、あれだけの「物語」を紡ぐ労力は相当なものだと思うが、それでもやらざるを得ない表現者としての性。芸人なんだな。しかし北野武松本人志太田光の3人の軌跡を全てリアルタイムでウォッチ出来る幸せ。この時代に生まれてヨカッターと思う。僕はただの観察者だが3人の軌跡はこれからも追っていきたいし、記憶していたい。
で今日も京都へ出てライブ。25年目のカーネーション都まつり、磔磔2Daysの二日目。
じゃまずは第一夜の話から。直枝さんソロや宇宙の柳ゼミなんかもあったのでコンスタントに直枝さんの歌は聴いてきたが、考えたらカーネーションは久々か。それも3人、それも磔磔となればさらに久々。バナナホール亡き後、関西の拠点はクアトロって感じだが、個人的にはあそこの音に馴染めなくてね。だから磔磔でのライブはそれだけでも嬉しい。客電が落ち、シナトラが流れる。幕開けは「Rock City」。直枝さんの弾くザラザラとしたギター。リズム隊の音の重み。これがカーネーションなんだ-と再確認。「ハイウェイバス」「やるせなく果てしなく」と剥き出しのロックが響く。あー既に感動しちゃってるよ。でいきなりここでですか!?と西村哲也さん登場。最強のロックトリオをバックにまさかのフロント。で「キッチンミュージック」。カネ曲にギターで絡むぐらいかなと思ってたところで西村さんのソロ曲とは!嬉しい。さらに「幸せな人生」。カーネーションを従えてのパワーポップヴァージョンといった趣。西村さんのライブでは何回も聴いてる曲達がカーネーションによって演奏されてる。両者のファンとしては鼻血出していいレベルの興奮。京都西村会としては子供の発表会を見守ってるような心境もちょっとあったりして。しかし心配は無用。客席もウェルカムな雰囲気で西村曲を楽しんでる。こうして聴くと西村さん曲ってメロディがカラフルで楽曲として魅力的だな。なんともゆるいMCも含めてカネファンにも西村さんの良さが伝わったことだろう。そして次はカネ曲「Superman」。コロムビア時代の曲ながら、どこか「メトロトロン」っぽいこの曲、それに縦横無尽に彩りを添える西村さんのギター。絶品。で再び西村曲「何でもいい」。印象的なギターリフを直枝さんも弾いてる。鉄壁のリズム隊をバックに実に気持ちよく狂っていく西村さんが最高。最後には足でも弾いてたもんね。京都に西村哲也在り!という強い印象を残して西村さん退場。やった!という思いとなぜか妙にほっとした気分の京都西村会でしたが。でここで矢部さんがピアノに移動。ピアノ+ベースという編成で直枝さんがしっとり歌うは「ローラの方法序説」。矢部さんのピアノがいい味出しまくる。続いてポール・マッカートニーの「my love」。メロメロにメロウ。こう来ますか。これにもやられた。そして矢部さんがドラムに戻り、怒涛のロックショーが始まる。ここからはレポ書けません。もういいでしょ。最高で最強のロックトリオによる、最高で最強のロックショー。これだけで十分事足りるはず。なんて言いつつちょっと書くと、「REAL MAN」「十字路」の二曲。常々カーネーションは俺の人生のサウンドトラック!なんて言ってますが、そんな中でも特にこの2曲は最重要曲。一言一言、一音一音が胸に刻まれる。あーもう踊りながら泣いた。そして「GONG SHOW」(相変わらずスゲー!音)で本編終了。アンコールは「One Day」。西村さん呼び込んで「ANGLE」。このカーネーション節全開のキラーチューンに西村さんがどう挑むか。えぇ!?その音で絡むのか!西村さんスゲー!これはおもしろかった。ポップでソウルな西村節で見事な化学反応。最後まできっちり印象を残していくなぁ西村さん。そして再びのアンコールは矢部さんピアノで「恋するためにぼくは生まれてきたんだ」。軽やかに跳ねるピアノ、やわらかな歌声。ゴリゴリのロックショーの後に、このちょっと胸がキュンとくるポップなナンバーをやっちゃえるとこがカーネーションの音楽力だと思うな。女子なら間違いなく「惚れてまうやろー」と叫ぶとこだよね。ラストは「Long and Winding Road」。25年目のカーネーション。音に歴史あり。そして歴史はまだ続くのだ。
ってとこで第二夜まで届かなかったな。続きは後日。