日々の泡。

popholic diary

Long and Winding Road

8時起床。朝から京都の実家へ。録画し損ねていた先週の「アメトーーク」。兄がHDD録画してたのでチェック。おもろ。ってこれが目的で実家に帰ったわけではなく、母といっしょに入院中の親戚を見舞いに行くのが目的。それにしても30越えてなにかと病院に行く頻度が増えたね。実際、今何が一番怖いかって言ったら病気だもん。20代の時なんかそんなこと思いもしなかったが、これが歳をとるってことなんだな。車中では母のトークの聞き役。兄夫婦と同居して一年。文化の違い諸々大変だろう。たまにこうして話を聞いてあげることくらいしかこっちはできないので。でも、まぁ愚痴にならずに笑い話になってるから、それなりにうまくやってんだろう。
娘、今日は「クレイアニメ作り」のワークショップに参加。完成作品を見せてもらう。黒猫とハムスターがUFOに連れられて火星に行くって内容。わずか1分足らずだが、ちゃんと効果音とかもついてて、実に上手に出来てる。何かを作る喜びを感じてくれればいい。
とここで昨日の「25年目のカーネーション、都まつり」磔磔2Days二日目の話…
音楽ファンの間で実しやかに囁かれる-カーネーション、ロック最強説-を裏付けるに余りあるステージ。椅子のあった初日と違い今回はオールスタンディング。これはえ、えらいことになるぞ-そんな予感。客電が落ちシナトラが流れる。一曲目は「獣たち」。今日はいきなりゴリゴリに行きまっせ!という宣言か。続くは「Super Zoo!」。そうなんだな。と確信。3曲目には「ハッピー☆アンラッキー」。思わず「おぉ」と声出しちゃった。ポップロックな名曲。これ大好きなんだ。今日はしょっぱなから客席もヒートアップ。いや、まぁこりゃそうなるわな。矢部さんピアノで「未来の恋人たち」「恋するために僕は生まれてきたんだ」でまたも「惚れてまうやろー」状態。直枝さんの声、男から言わせるとずるいよ。そして「車の上のホリーキャット」をさらにかぶせてくるなんざ、憎いね。こういう隠し玉的楽曲のストックが山ほどあるからな、カーネーションには。25年の歴史の重みってやつだ。でゲスト山本精一さん登場。そうか、あのファッションはアンディ・パートリッジからだったのか。昨日の西村さん同様、この人も独自の世界を持ってるなぁ。Byrds、Neil Youngのカバーをアシッドに決めて直枝さんとのデュオで「ANGLE」。カーネーション王道の名曲がサイケデリックな渦の中で響く。昨日の西村さんのもおもしろかったが、こちらも山本精一節を聴かせるガチンコ対決だった。でここから再びカーネーション3人で。この先はもう書けない。最高で最強のロックトリオによる、最高で最強のロックショーと言うことで事足りるだろう。ギター、ベース、ドラム。これ以上の音は要らない。これだけで最高で最強。それにしても今回の選曲は意外性があっていいな。「はだかにはさせない」「モーレツな人モーレツな恋」やっちゃうんだもんな。アルバム「Wild Fantasy」、そしてあの11人編成のライブと、ある種バンドとしてできることをギリギリまで突き詰めた感があったカーネーションだが、そこ突き抜けてきた。極限まで深く重く突き詰めて、そこで迷宮入りすることなく、突き抜けた軽みを持ったカーネーションがここに居る。最高にポップで最強にロック。カーネーションは不死身だ。3回のアンコール。大ラスは「ロックゾンビ」。「たおれても/笑えれば上等/そんな奴がかっこいい」。カーネーションの25年は順風満帆とは決して言えないかもしれない。数度のメンバーチェンジ、レコード会社も何社目だ、誰もが知ってるビッグヒットもない。でもこの音を聴け!聴けばわかるだろう。そんなカーネーションがかっこいい-ってさ。カーネーションのファンであることを誇りに思う。ここにいるみんな、きっとそう思ってる。でしょ。