日々の泡。

popholic diary

アンダーグラウンド

昨晩はテレビで「CASSHERN」観る。言われてるほど悪くない。別に訳わからんってのではなかったな。テーマ全部台詞で語っちゃってんだもん。いっそのことストーリー全部、神田山陽に語らせて、アクションシーンだけあの映像使えばいいんじゃないか。でもあの映像は大画面でみたら気持ちいいかも。1時間でいいけど。2,3本習作撮った後に、これ撮ったら良かったかもしれないな。映画としての語り口がぎこちなくて勿体無い。テーマも技術も悪くないんだから。でCMの時に、ふとチャンネル変えると「大阪ほんわかテレビ」。「CASSHERN」の映像で「ほんわかテレビ」を、「ほんわかテレビ」の出演者とノリで「CASSHERN」やったら相当オモロイと思う。笑瓶ちゃんがキャシャーンの格好してるだけでも笑えるはず。
月曜。お仕事。仕事の話はまぁいい。
で夜、映画観にいく。渡辺文樹監督「御巣鷹山」。…これはねぇ、もう、実に、なんつーか、…とんでもないバカ映画だっ!渡辺文樹監督の名前を最初に知ったのは中学生の時。当時まだA5サイズでバリバリのサブカル雑誌だった「宝島」に載った氏のデビュー作「家庭教師」の記事を読んで。溢れるバイタリティで自ら監督・出演と何役もこなす映画バカとしてインプットされていた。その後も「映画秘宝」辺りでそのめちゃくちゃぶりを知るにつけ一度は見とくべきかと思ってたのだ。大津にはなぜか新作が出来る度に上映しに来てて、監督自ら夜中に貼って回っているという「やりすぎ」なポスターが今回もそこらじゅうに貼ってあった。先日も町を歩いてたら、ストーンズを大音量で流しながら宣伝カーが走っていた。運転手を見ると監督本人だったのには笑った。でこれもまたネタ作りと、会社の先輩誘って観にいったのだが…。監督自ら映写機を回すという凄まじい上映会。で映画は25年前に起こった日航機墜落事故の真相を暴く!というショッキングかつ深いテーマなんだが、映像技術、演技レベルが「高校の文化祭か!」と思わず突っ込みたくなるようなもの。だって音声、カセットで流してんだもん。口と声が合ってないよ!っつーか音途切れすぎや!夏の飛行機事故やっつってんのに、なんで雪山でロケしてんだよ!最後はなぜか監督(主演も務めてる)が老人達相手に大立ち回り(それも、よろけてこけちゃってるしさー)を繰り広げるという、驚くべきとんでも映画。出演してるおばちゃん、受付のもぎりの人やん。大真面目なテーマ、高い志、台無しだよっ!いやー、これは2度と観たくないようなカルトな迷作。渡辺監督はもう相当大真面目だし、凄い本気ぶりなんだが、作品がそれ全て台無しにしてるんだもんな。多分、誰かちゃんとした人が、監督そのものをドキュメントしたらめちゃめちゃ傑作になると思う。そういうオモロさなんだよな。いやー参った。1200円返せ(笑)!