日々の泡。

popholic diary

愛の名前

1月24日(火)
娘、すっかり熱も下がったよう。念の為、今日は休ませる。
でいつもの調子で会社へ。一日、やたら寒い。社内は建物の構造上、暖房が一向に効かずでどーにも寒気がする。昨日に増して咳もやたら出やがるし。でも、まぁどうにか仕事終え、帰りに映画でも観にいくかとパルコまで行くが、一向に寒気治まらず。というか、明らかに悪寒が走っとる。
さすがに映画は断念して帰宅。恐る恐る熱はかってみると、一気に8度越え。もう、早めに病院行っちゃおうと、一人車飛ばして市民病院へ。鼻の奥に棒突っ込まれて粘液搾取。30分の後、「インフルエンザですね!」と告げられる。ま、そりゃそうだろ、インフルエンザだった娘の横にずっといたんだもの。薬もらって帰宅、そのまま即睡眠。
1月25日(水)
娘は今日から学校へ。朝、熱はかってみると変わらず8度越え。妻もバイトに出かけたので、ひとり布団の中でボケーっと。寒気と少々の頭痛、でも吐き気も下痢もなく堪えられないほどじゃない。
ずっと寝てるのも勿体無いと思っちゃうのは貧乏性ゆえか。とりあえずまだ見てなかった年末の「八方・今田の楽屋ニュース」ビデオで。昼はテーブルに無造作に置かれたインスタントのおかゆ。が、魔法瓶にお湯はなかった…。インスタントのおかゆ、初めて食べたが案外美味いのな。
で引き続き、これまた年末に録画した「日本の話芸」、円蔵なんかの落語を環境ビデオ状態で流しながらぼんやりと。そうこうしてるうちに娘帰ってくる。「10人も休んでて学級閉鎖になった!」とのことで明日から今週いっぱい休みなんだと。で、夕方になっても相変わらずボーっとしたまま。熱は7〜8度の間をいったりきたりという感じで安定せず。夜、うどんだけ喰って寝る。
1月26日(木)
今日も休むことにする。熱はなんとか7度まで落ちる。娘は今日からまた休み。妻はさっさとバイト。これ、なんか嫌なパターンだな。とりあえず食欲も出てきたので、朝おかゆ作って食べる。おい、いきなり自分で作っちゃってるよ。
ずっと寝てるのもしんどいので、とりあえず起き出してソファに座っとく。娘に教えてもらいながらDSで「動物の森」。娘、完全に把握してて、あっちに行けとか違うやろーとか、とにかくあーしろこーしろとうるさい。こうして、女は強くなっていくのか。
昼、娘リクエストでオムライス作る。ほんとに好きだな。で自分用には鍋焼きうどん。しかし冷凍讃岐うどん、重宝するなぁ。もう冷凍うどんさえあれば、嫁なんか要らない!ってぐらいに。昼、BSの番組で種ともこのライブ。また今度ゆっくり書くけど、僕はこの人、天才だと思ってる。で昼からは少し横になって江口寿史「正直日記」読む。描かないのか描けないのか、この天才のグダグダぶりがなんとも。
で話変わるんだが、市が出してる広報紙があってマンションの担当になってるもんだから、我が家に一旦マンションの住人分-つっても25件分なんだが-まとめて送ってくる。でそれを一階の集合ポストにダダダっと配るのが役目。でちょうどそれが届いてそのまま机に置いといたら、バイトから帰ってきた妻が開口一番「配っとけよ!」だって。思わず布団の中で「うそ〜ン…」とつぶやいちまったよ。いや、いや、会社休んで寝込んでるのよ、その上で娘のご飯作って、自分のご飯作って、さらに洗い物-妻の朝飯分含む-も全て終えて、なおかつ早く風呂入ろうと風呂掃除までし終わってるのよ。今更優しくしてくれとは言わんが、厳しいにも程があるやろ!そのまま、不貞寝してやる。
しかし、逮捕された一夫多妻男。20代の女性10人と同居て…羨ましい!いや、いや冗談ですよ。…催眠術、おぼえよかな。いや、冗談だって、JODAN!
という訳で更新が無かった理由がお分かりいただけるでしょう。心配してくださった方々、どうもありがとう。こんな訳でした。
でここから今日の日記。
熱もすっかり下がる。タミフル効果か。でも念には念を、インフルエンザを撒き散らしては申し訳ないのでマスクして会社へ。しかしマスクしてると、なんつーか自分の呼吸でメガネが曇るのな。なんか情けない。トイレでふと自分のマスク姿見るとこれまたなんかバランス悪い。ヘルメットでもかぶらなきゃバランス取れない感じ。二日も休んじゃうと、仕事なかなか調子出ないな。こちょこちょ片付けて6時半には退社。今日はゆっくり身体休めようと映画観にいく。この二日で悟った、「家より映画館の方がゆっくり休める」と…。
で火曜日に行こうと思ってたSABU監督「疾走」観る。7時過ぎの回、ロビーいつもに増して人少ないなぁと思いつつ、上映がある3番スクリーンに行くと俺一人。上映時間が5分前まだ一人。1分前、まだ一人。おい、始まっちゃったよ!今まで3〜5人ぐらいってのは何回かあったけど、ついに一人かよ!それもまた7つあるスクリーンの中で、よりによって一番広い440席あるとこで、一人かよ!もうど真ん中で観てやる。夢の貸切状態じゃないか!ちょっと怖いよ!
で映画の方だが、はっきり言って病み上りには重すぎるよ。でもねぇ、嫌いじゃないんだよねぇ、この重さ。ストーリーは特に書かないけど、これは「祈り」の映画だな。今、これを撮るという選択をしたSABU監督の本気(とかいてマジと読む)な姿勢。この物語に「疾走」というタイトルをつけた原作者・重松清の想い。嘘じゃない映画なんだよ、これは。重いし、まるで楽しめる映画じゃないけど、SABU監督はまさに疾走するしかない、そんな気持ちに駆り立てられたんだろうな。真っ暗な闇の中、どこに向かっているのかまるでわからないまま、でも走るしかない。祈るように走るしかない。答えもなければ、もしかしたら救いもないかもしれない。でも、祈らずにおれない。そんな映画だ。
で役者では、中谷美紀が素晴らしくってびっくり。こんな幅のある女優さんだったっけ。それと「誰も知らない」でもめちゃめちゃ印象的だった韓英恵ちゃんが、今回も存在感では圧倒。前にも書いたけど、この娘は凄い女優になるでしょう。主演の手越祐也は逆に存在感なくて、ま、それゆえに変な色がつかなくって良かったんだけど。あとは柄本明の息子、柄本祐。こやつも末恐ろしい。豊川悦司大杉漣寺島進加瀬亮、大人の演技者達もまたきっちりといい芝居見せてくれた。
ま、確かに重いけどね。