日々の泡。

popholic diary

はらいそ

8時起床。いつものように娘とダラダラ。今日も娘指導の下、「どうぶつの森」。それから、なぜか今あえて「Mr.BEAN」ビデオで。我が家には輸入版ビデオ全巻揃ってる。確か91年、日本初放送時にたまたま見て以来すっかり気に入って、いつ放送があるかわからないまま新聞のテレビ欄を毎日くまなくチェックしたもんだ。当時まだネットも普及してないし、ビーンブームがくるのはそのさらに6年後なんだから。そんな訳でタワーで輸入版ビデオ見つけたとき全巻まとめ買いしたのだ。いまは安くDVD化されてるけど、当時DVDなんかなかったからなぁ。そんなことはさておき、娘には割とうけていた。
で午後から京都へ。久しぶりに一乗寺恵文社覗く。相変わらずいい品揃えだなぁ。あぁこのまま本棚ごと部屋に移植したい!江口寿史「正直日記」をここんとこ読んでた影響もあって、今年は漫画にももちょっと手を出していこうと、イロイロ気になる漫画をチェック。なんだかんだで2時間近く居てしまった。いぃなぁ、近所にこんな本屋あったら毎日行っちゃうのに。で叡山鉄道に乗って元田中で降りる。それから東大路通りを歩いて南下。マルホベーカリーで激美味のクロワッサンを買って、食べながらまた歩く。満月本店でまだ温かい出来立ての阿闍梨餅を買い食い。柔らかすぎる、美味すぎる!美味いにも程があるやろってぐらいに。で京大西部講堂へ。
今日はライブ、細野晴臣&東京シャイネス@京大西部講堂!あぁこんな日が来るなんて!音楽の神様、ありがとう!そわそわしながら開演を待つ。まずはオープニングアクト青柳拓次のソロユニットKAMA AINA。コンピューターに合わせて様々な楽器を一人で操っていく、なんとも不思議でピースな音楽。そして、ついに細野晴臣&東京シャイネスの登場だ。いきなり「ろっかまいばいべいびい」。その第一声を聴いた瞬間、すでにこみ上げて来るものがあったな。70年代の歌(あえて「歌」と言いたい)を中心に演奏されるんだが、まるでノスタルジーを感じさせない。むしろ僕には未来の音のようにさえ聴こえる。細野さんのギターと歌声を、バンドが大いに盛り上げる。この高いミュージシャンシップにも感激。もっとフォーキーな感じかなと思ったがとんでもない。トロピカル3部作の曲なんて思わず身体が反応しちゃうぐらいのグルーヴ。全盛期の憂歌団真っ青のノリ具合、楽しいったらありゃしないよ。伝説でもなんでもなくって、今、音が目の前でドンドン跳ねていく。新鮮で躍動的な音楽が生まれているよ。また細野さんのMCがやたらオモロイ!1曲ごとに喋る喋る。絶妙な間、MCから歌に入るそのタイミング。上手い落語家がマクラから噺に入っていくあの堪らない感じ。可笑しくって気持ちよくって最高だな。本編最後は「はらいそ」(!)歌い終わって踊りながらはけていく細野さん!最高すぎて、涙出るよ。鳴り止まない拍手の中、アンコール。生「風をあつめて」を聴く日が来るなんて、想像すらしてなかったよ。初めて聴いたのは中学生の時。ずっと音楽ファン続けてきて良かった。ホントに良かった。こんな日が来るんだなぁ。そして2度目のアンコール、ラストはスケッチショウのナンバー「STELLA」。「Twinkle Twinkle 君はスターダスト〜」と歌われる、美しい歌。ステージの上、僕達の上にもキラキラと星が降り注いでくるような素晴らしい演奏。歌い終わって細野さんが言う「今日はどんとの命日。彼が死ぬ前に沖縄で会ってるんだ。東京でも追悼公演やってるみたいだけど、彼は多分今日はこっちに来てるんじゃないかな。この曲をどんとに捧げます-」。
音楽ってやっぱり素晴らしいな。