日々の泡。

popholic diary

あともう一回だけ

popholic2007-09-21

果たして、風は吹いたのか?そんな訳で今日も働いたぞ。ガォー。明日から3連休。しっかり休むぞ。
昼に大阪まで行かなきゃならなかったこともあり、車中であがた森魚「タルホロジー」聴きこむ。3回聴いたが、凄く良いぞ、これは。大正-昭和-平成、東京-南米-アラブ-フランス、時空を越え音楽の旅が始まる。あがた森魚×久保田麻琴の化学反応の素晴らしさよ。あがた森魚の果てしなく拡がる想像力、世界中の音楽を知り尽くした久保田麻琴の創造力。昨日も書いたが、鈴木慶一細野晴臣をゲストに迎え歌い飛ばす「東京節」のカッコよさったらない。続く「百合コレクション」、ライブでもお馴染みの「サブマリン」のセルフカバー2曲もまさにニュースタンダードな出来。この時点で僕はもうここではないどこか、遠いところにいる。あがた作詞、光永巌作曲「いとこ同志」は切り取られた夏の風景。乾いたロマンティシズムが切なさを倍増させる。名曲なり。で「Taruphology」〜「雪ヶ谷日記」〜「弥勒」と続く、アルバムタイトルの由来となった稲垣足穂的な組曲がとんでもなく素晴らしい。感動しちまった。稲垣足穂の日記をリーディングし歌う「雪ヶ谷日記」はもはや音楽を越えている。日常から宇宙へと続く浪漫。孤独の痛みとその崇高さ。あがた森魚は孤独をわかっている。だからこその美しさなのだ。そして今作で思い知ったのが、あがた森魚のヴォーカリストとしての凄み。表現者としての稀有な才能。唯一無比の存在。素晴らしいアルバム。で今日、4回目聴いてる。