日々の泡。

popholic diary

パノラマの丘

9時起床。ベーコンエッグとトーストの朝食。ちょっと用事でパルコまで。自転車走らせてるとipodからCKB「せぷてんばぁ」。イイネ。
で午後、映画を一本。犬童一心監督「グーグーだって猫である」観る。
大島弓子原作、犬童一心脚本・監督、小泉今日子主演、細野晴臣音楽。ま、嫌いなわけないという感じですが。でこれはもう犬童監督による「大島弓子論」。犬童監督らしい映画的やりすぎもあるんだが、それも含めて真摯で愛情あふれるトリビュートぶり。日常と地続きにある生と死。穏やかで寡黙な天才漫画家は声高に叫ぶことなく、静かに生と死を見つめ、猫たちに死生学を学ぶ。幸せを与える側の孤独、苦悩、葛藤。果てしなき問答の末に辿り着くサバとの会話。これがいい。穏やかな幸せを取り戻すそのしなやかな強さにグッとくる。これも小泉今日子の名演の成せる技。歳を重ねてこその見事な表現力。チャーミングな大人の女性。この役は小泉今日子以外考えられないでしょ。ホントに素晴らしい!そして今を生きる瑞々しい生命力を表現した上野樹里ちゃん。あんた、成長したよ。思えば犬童監督の傑作「ジョゼと虎と魚たち」で初めて観て、その美少女っぷりに思わず名前をメモして5年。いい女優さんになったねぇ。あと森三中がやけに良かった。それから細野さんの音楽。ラストのデュエットとかもうたまらんかったなぁ。麻子先生とグーグーの幸せなデュエットなんだね、あれは。にしてもそんな別に大泣きするような話でもないんだけど、ファーストシーンから涙腺緩みっぱなし。何でもないところでギュッと締め付けられ常に涙目状態の37歳。急いで帰宅してチビを抱きかかえる。