日々の泡。

popholic diary

たのしそう かなしそう

さてスコーンとすっ飛ばして今日も会社帰りに映画だ。平山秀幸監督「やじきた道中てれすこ」観る。クールでシャープで魂揺さぶられるってな映画では決してないけど、確かな芸でみせてくれる心優しき映画。ま、ゆるーい話ではあるんだけど、スイートビターを可笑し味で包み込んだ大人の余裕を感じさせる作品。それにしても次から次へと芸達者が出てくる。中村勘三郎、見事な芸ですな。江戸前の台詞が心地いい。卑怯なぐらいに笑わせてくれる柄本明とのコンビも絶品。とうがたった花魁を演じた小泉今日子、強さとかわいさが同居してて魅力的。観てて凄く安心できる。観る映画、観る映画に出てるな松重豊山下敦弘監督作の常連・山本浩司が出てるのもなんか嬉しいね。とにかくいい感じで脳みそが緩まった。
可笑しくてやがて悲しき…か。ま、人生なんつーのは落語だ。死という落ちに向かっての長いネタ振り。不細工で不条理、どうにもなんないことばかり。神様が上のほうで今日もネタ繰りしてるってか。