日々の泡。

popholic diary

P.W Babies Paperback

今日も寒いっすね。冬ですから。で今日は会社帰りに映画一本。山田洋次監督「母べえ」観る。
出来る限り邦画は映画館で観る!と学生時代から決めている私ですが、考えたらザ・邦画と言うべき山田洋次監督作を映画館で観るのは初めて。吉永小百合さんの映画も初めてか。で今日は映画の感想をシレッと書くのは止めよう。郷愁を誘う家族の物語だとか、懐かしい昭和の母の姿がここにとかいうのは全然違う。山田洋次監督、めちゃめちゃ怒ってる。今でも、本気で、ちゃんとあの「戦争」のことを怒ってるんだ。端正で静かな映画だが、絶対許さねーぞっていう気骨が感じられる。静かに強く生きた吉永小百合演じる母べえの胸の内には決して消えない深い悲しみとやりようのない怒りがある。なんとなくまるく収める終わらせ方もあったかもしれないが、山田監督はそうはしなかった。まだ終わってねーんだよ!としっかり怒ってみせたのだ。それだけで僕はこの映画の意味があると思う。そーいうことです。