日々の泡。

popholic diary

風に乗った言葉

昨日は随分寒かった。で朝起きてカーテン開けると、そこは銀世界。寒いはずだよ。
朝からビデオで「上方お笑い大賞」。友近のお祝いにかけつけたバッファロー吾郎に爆笑。
昼から大阪へ。フェスティバルホールで「林家正蔵襲名披露落語会」。平均年齢60オーバーないっぱいの観客。フェスティバルホールで落語会は史上初なんだと。トップバッターは柳家花禄。持ち時間少なくさらっと「寿限無」。判り易く的確な落語って感じ。でも10分ほどじゃ見たうちに入んないな。で春風亭小朝師。さすがオモロイねぇ。フェスティバルホールって舞台を意識したカラオケ入りのナンセンスな新作で大爆笑かっさらう。エンタティメント、大舞台が映える人だ。で桂三枝師。大阪で迎える側、余裕の舞台。安心感有り。休憩はさんで「口上」。なんと進行が桂小枝。こんなんでいいのか!とこっちが心配になるぐらいの軽さ。リラックスしすぎな例の調子で口上が進んでいく。花禄、小朝、と来て大阪から月亭八方。「予選を勝ち抜いて、ここに座ってます」とかもう、テキトーなんだから。サイコー。で三枝が締める。口上の後は、翁家勝丸の神楽。で九代・正蔵登場。さ、いかがなもんか。噺は「子は鎹」。高評価ではないが、好評価。批判も多い襲名だけど、ついつい肩入れしたくなっちゃう、その「人」が持ち味。上手い落語ではなかった、でも聞かせる何かがある。噺自体がいいってのはあるんだが、その世界をふわっと包み込む正蔵の「人」。後5年、10年、20年と味わいが深まってくるのは間違いない。って何者なんだ、俺。