日々の泡。

popholic diary

2002年9月下旬の話。

2002/9/16~30

敬老の日。休日だが娘は幼稚園。午後から地域の敬老会に幼稚園で参加するとのことで。娘を幼稚園に送り届けて暇なので自転車に乗ってパルコへタワーと紀伊国屋物色といういつものパターン。タワーでSPANK HAPPY「COMPUTER HOUSE OF MODE」、meg「イケナイコトカイ」購入。紀伊国屋ではみうらじゅん伊集院光D.T.」購入。

で妻と娘見に敬老会をやってる市民センターへ、ビデオ片手に。我ながら俗っぽいとは思うが・・。敬老会のイベントとして幼稚園のみんなでお歌。一曲目「クラリネットの歌」(パパの大切な~っつーやつね)は歌&ダンスでなかなかかわいい。いい映像を押さえたなとふと見るとビデオはスタンバイ状態のまま。やっちゃったよ・・・と思いつつ録画状態にするも2,3曲目は歌のみでイマイチ映像的には面白くない。妻に「1曲目、撮り損ねたよ~」と告げるとえらい勢いで怒られる。大人になってから怒られるのって悲しいよね・・・。

ビデオでBSの特番「二人のTAKESHI」見る。「北野武が“裸の王様”でビートたけしが“王様は裸だという子供”」と語るたけし。僕は「ビートたけし」が裸の王様で「北野武」が王様は裸だという子供だと思う。

振替休日。久々の2連休だ。早起きして朝から弁当作り。休日の弁当作りが完全に俺の担当になってしまっているのはどうかと思うが、家族が喜んでくれるなら。家族の中での「父親」という仕事はサービス業なのだ。

でみんなで「アグリパーク竜王」まで出かけて「ぶどう狩り」。食べ放題っつても実はそないにぶどう食べられへんで。でもまぁ確かにその場でもいで食べるとおいしく感じるし確かにおいしかったが。で動物広場やらボート乗ったりして遊んで弁当。「いやー、人の作った弁当はおいしいねぇ~」と妻。返す言葉なし。で枝豆とかねぎとか買い込んで帰宅。家に着くなり疲れて昼寝。

週に一度の大阪出勤日。またまたハードなプロジェクトで打ち合わせも壁にぶち当たること多々あり。まぁ、仕事の話はやめましょう。帰り、とりあえずタワーに寄るも寄るだけ。帰りの電車では見沢知廉「囚人狂時代」読む。見沢氏が体験した刑務所話なんだがまさに狂気の世界。こりゃ嫌だ、刑務所なんて入るもんじゃないぞ。でもなんだこのおもしろさは。しかしこれは教科書に載せるべき。絶対刑務所に入るようなことしようなんて気にはならない。

meg「イケナイコトカイ」がなかなかいい。「イケナイコトカイ」といえば鈴木祥子のカヴァーにとどめをさすが、名曲はやはり名曲。このmegヴァージョンもなかなかの出来。レゲエ・ディスコ・ロッカーズのリミックスもイイネ。カップリングの本人作詞作曲の「傘としずく」を聴いて、デビュー当時のチャラを思出したな。でこれのジャケ写がちょっとエロでグググッときてしまいましたよ。

わからないことはあまり語らないほうがいい。だからこの日記には政治や経済の話は出てこない。でも今の時代を生きている者として無視はできない。人間っていつからこんなに複雑な生き物になっちゃたのかな。国ってなんなんだろうか。残されたものたちの悲しみは決して消えることは無い。僕たち愚かな人間はこの世界を悲しみで塗り上げようとしているかのようだ。

翌日の新聞に醜いニュース。在日朝鮮人への嫌がらせが相次いでいるという。本当にどうしてそんなふうになっちゃうのか。憎むべきはあのニュースの先でこんなことをしてしまう人間の想像力と感受性のなさだ。

眠る前にふと娘の寝顔を見る。彼女が僕に与えてくれているように僕は彼女に「希望」を与えてあげることができるのだろうか。

話題のSPANK HAPPY「COMPUTER HOUSE OF MODE」。一回目聞いたときの印象は薄かったんだが、聞き込むうちに妙にはまる。3日連続カーステレオでかけっぱなし。岩澤瞳嬢のウィスパーヴォイス、いかにもなテクノ/ディスコサウンドが癖になる。「この退屈な国には/もうお金がないわ」と切り出す「ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺」がお気に入り。

仕事後、T先輩、滋賀に久々にやってきた後輩のU君、いつものI君、M君といっしょに飲みに。I君の「モテナイ」話に爆笑。I君は僕よりちょっと男前だし、なかなかの好青年、気のいい男なのだが連戦連敗の恋愛下手ぶり。というか飲み屋のおねーちゃんの営業トークに完全に騙されとる!ある意味、純情というかシアワセなタイプなのかもしれん。

でそのまま数ヶ月ぶりに駅前のラウンジに流れ込む。でついた21歳のおねーちゃんに男5人で誰がタイプか?といかにもな飲み屋トーク。「結婚相手」「恋人」「友達」「兄弟」「他人」に5人を当てはめて!と迫ると、おねーちゃん悩んだ挙句、I君を「他人」と宣告。まじで落ち込むI君にまたまた爆笑。えっ、僕はって。もちろん「結婚相手」に選定されましたよ。(かなりうれしい、31歳妻子持ち)

さぁ、3連休。たっぷり休むぞぉ~・・というわけにはやはりいかず、お仕事。それもハード&ハード。家に帰るともう10時過ぎ。7時過ぎに家を出て、10時過ぎに帰ってきて、新聞読みながら15分でご飯食べて、15分でお風呂入って、娘にキスしてもう11時。
これってどうなのかなぁ?

さぁ、2連休。休んでもいいだろぉ~・・という訳にもいかず、日曜だというのに7時過ぎには出社。それもハード&ハード。なんだかんだで10時間ほど働いて暗~い事務所でI君、M君と「どうなのよ?この生活」トーク。ハードな仕事をこなすには私生活の充実、潤いが必要。つまりは・・・彼女が欲しい!とはI君。僕も同意見だよ!あっ、明日は結婚記念日だった・・・。

休日。たまの休日は寝ているのも惜しくて、前日は真夜中までおきているにも関わらず朝7時過ぎには起床。妻も娘も寝てるので炒り卵と即席味噌汁とご飯の朝食。子供の頃、祖母のところに泊まると決まって朝はご飯と炒り卵を出してくれた。家では朝はパン食だったからなんとなく新鮮でとても嬉しかった。それに祖母の作る炒り卵は絶妙な半熟具合で実においしく大好きだった。その味を再現したく中学生ぐらいからもう何百回と炒り卵を作ったものだが、その味を会得したのは20歳を越えた頃だった。フライパンは小さいほうがいい。卵一個に塩少々。十分に油を熱したところにときほぐした卵を流し込む。ジュッという音とともに卵の外側が固まる。あせってかき混ぜてはいけない。卵が油を含みフワッとなったところで軽くまぜて8割がた固まったところで火を消してさっと皿に盛る。醤油をたっぷりかけて出来上がり。できれば昨日の残りの冷ご飯といっしょに食べたい。冷たくなったご飯にアツアツの炒り卵をのっけて食べるとこれが激ウマ。残念なのは電気炊飯器の普及でご飯はいつでもアツアツ。冷ご飯でなかなか食べられないこと。

で朝から車の点検。待ってる間、奥様雑誌読んでたら悩み相談コーナーで「夫が家でいつも股間をなにげにさわっている。子供がマネするといけないのでなんとかやめさせたい」という悩みに回答者であるえのきどいちろう氏が「男とはちんちんがついている生き物なのです。真剣に会議しているときにも土下座してあやまってるときにもちんちんはついています。どんな時もちんちんはついているのです。そして外ではパンツの中でミリ単位に位置がずれていくちんちんをどうすることもできないのです。~家に帰り着いて初めて男は自由にちんちんを持ったり、握ったりできるのです。その行為で男は自己確認しまたやすらぎを得るのです。」と男とちんちんの関係をわかりやすく解説した後、「ちんちんを自由に持ったり、意味なく握ったりすることこそ男のゆとりなのです。」と素晴らしい回答をしてて爆笑。「ちんちんをゆっくりいじる為に書斎を作ってあげて」とはわかってらっしゃる。

でそのままジャスコで買い物。お彼岸っつーことでおはぎも購入。「おはぎ」は主食にしたいぐらい好き。

車中で妻と「結婚記念日でんなぁ」トーク。「10周年になったら何かくれ」という妻に「むしろ、こっちが欲しい。結婚生活に耐えに耐えた記念に・・」というと、すかさず「離婚届プレゼントする」とのこと。・・・・。

で昼飯食ったら、なんか眠くなって気付いたら1時間ほど昼寝してた。あぁ、もったいない。しかしが昼寝を日課にできるような生活を送ってみたいもんだ。

休み明け本社出勤。帰りにタワー寄るも買おうと思ってたSKETCHSHOWが売り切れで憮然。欲しい盤は何枚かあったが何も買わずに帰宅。

みうらじゅん伊集院光D.T.」。ものすごーく共感。みうらじゅんはこう語る「体育会系以外の男達。俗に“文化系”と呼ばれている、性に対し臆病で、そのくせ理想が高く、夢想家であり、夢精家であり、日記をつけるかの如くオナニーにも励み、要するにいつまで経っても「童貞くさい」と呼ばれる諸氏。」その童貞くささはマイナスなのか?と問い、ニーチェのこんな言葉『若い頃から女にモテてきた男の想像力は犬以下である』を引用した後「『宇宙人はすでに地球上に入り込んでいる!』とテレビで熱弁している文化系男と、それを鼻で笑ってる男。どちらがモテそうかといえば後者だが、どちらが面白いかといえば前者だ。『女は話を聞いてやれば落ちる』と豪語するホストと、『女は本当の怪獣のかっこよさを知らない』と嘆いている文化系男、どっちが面白い?」と真にせまる。そして女性が理想の男性像を語るときの「優しい人」次に「面白い人」と挙げ、あげくに「福山雅治さんみたいな人!」という言葉に「違うやろ!」と突っ込む。優しく、面白い人、それは「童貞期の長かった奴に決まってんじゃん」と。
童貞期が長く、文化系な俺は100%この意見を支持する。「俺は一生、童貞なんじゃないか?」と思春期の頃に悩んだことがないような奴はロクな奴じゃない。

会社帰り本屋で江口寿史「青少年のための江口寿史入門」購入。漫画家・江口寿史のベスト作。「すすめ!パイレーツ」に衝撃を受けて20年。江口寿史は僕にとって最初のポップスターだ。クールでポップなギャグセンスと洗練された「絵」。この寡作の天才が2002年、ついに週刊連載スタートっつーことだから楽しみだなぁ。

前回の日記で「HOW」というバンドの紹介をしたが、その中で言及した幻の名バンド「サラダ」。反応してメールくれた人があり、自分の中で「サラダ」ブーム起こる。ということで持ってなかったミニアルバム「これすてろーむ」中古盤屋で購入。サラダは再評価されるべきだなぁ。

娘の幼稚園で運動会。朝からじいさん、ばあさんみんな揃って観にいく。天気はあいにくで隣接する小学校の体育館で運動会は開催。各家族、お父さんはビデオカメラ片手に。という僕も同じなんだが。しかし少子化ですなぁ。年長組、年少組合わせても40人足らず。こぢんまりしたもんだ。そのかわり競技も一人、一人がフィーチャーされる。娘のいる年少組は単独での障害物走がメイン。お父さんたちも三脚にカメラをセッティングしてやる気満々。俺は“ドグマ”の手法で全篇手持ちカメラで撮影。他のガキでリハを重ね、娘の撮影に挑む。娘はお遊戯でも何でもなんとなく恥ずかしいように、ちょっとクールを装ってる。ほんとは嬉しかったり、はしゃいでみたりしたいんだけど、なんだかどうにも照れくさくて、わざと目立たないように影に隠れる。その感じすごく判る。だって俺がまさにそんなだったから。娘には間違いなく俺の血が流れてる。しかし、子供の成長は早い。

で昼は俺の両親、妻の両親、みんな揃ってお弁当。三世帯手分けしてのお弁当はたいそう豪勢でお腹いっぱい。昼食後は親子で参加する障害物走。娘をおんぶしたり、いっしょに輪っかくぐったり、ちゃんとお父さんしてるでしょ。ちんちんとか童貞とかそんな話ばっかりしてるわけではないんですよ・・。

で疲れて帰ってちょっと昼寝。起きると娘は同じマンションの友達たちと遊んでる。ヒマなので自転車のってパルコまで。タワーで待望のSKETCH SHOW「AUDIO SPONGE」、岡村靖幸と石野卓球「come baby」、夏木マリパロール」購入。紀伊国屋では「笑芸人 Vol.8」購入。

テレビでは改編期っつーことで特番ばかり。ちらちら見ててテレビの中の勢力地図も微動ながら動いてるんだなと実感。爆笑問題はここまできてんだな、とか松本人志中居正広とこんなことするようになったんだ、とか。

休日。家族で電車に乗って久々に京都へ行ってデパートめぐり。高島屋京都店でやってる「readymade kyoto boutique」を覗いて、ムッシュかまやつの限定シングルCD「二十才のころ/ノーノーボーイ」と妻のリクエストで特製トートバッグ購入。それにしても野本かりあはともかく小西康陽までて大々的に高島屋秋のセールのメインキャラとして登場とは凄いな。

で娘も広大なおもちゃ売り場でご満悦。端から端まで眺め、1時間以上売り場から動かず。商品券があったので何か一つ買ってあげるというと悩みに悩んだあげくジェニーちゃんの着せ替えセットに決定。やっぱり女の子だなぁと思う。