日々の泡。

popholic diary

2002年9月上旬の話。

2002/9/1~15

夏休み最後の日曜。夏休みに行ったのは近所の市民プールだけだとはさすがに娘に悪いので朝から家族で「海遊館」へ出かける。大津から電車で1時間半。これだけ長時間電車に乗るのも娘には初めてのこと。こうやっていろんなことを一つ一つ体験していくのだな、子供は。でもちろん水族館も初体験。いっぱいの魚を見て、娘は何を思ったかな?「アザラシ」は相当気に入ったらしく水槽の前でずっとニコニコして見てたな。ショップで買ったのもアザラシの人形が付いた鉛筆だった。

午前中、ゆっくり回って、隣のマーケットプレイスで食事。フードコートで喰った「お好み焼き」が相当にまずくて頭に来る。過去食べたお好みの中ではダントツのまずさ、全食事の中でもベスト5入り確実。小麦粉とキャベツと卵でどうやったらこんなにまずく作れるのか教えて欲しいぐらいだ。金払ってまずいもの食べた時ほど、腹立たしいことはない。くそー、思い出しても腹立たしい。焼きそばにすりゃ良かった。腹立つので口直しにラーメン食べる。野良犬に噛まれたと思ってさっきのお好みはなかったことにする。

で次は「ドラえもん展」に。ドラえもんをテーマ作られた作品の数々。僕は蜷川実花の写真が好きかな。娘は松井龍哉の「メモリー」という作品で押入れの中で寝ている等身大のドラえもんに興奮していた。小学生の時に買ったてんとう虫コミック版「ドラえもん」1~18巻をそろそろ娘に譲る時がきたかもしれんな。19巻以降は自分の子供に買わそうと思ってたんだが、本当にその日が近くなってきたぞ。父親としては、ワンランク上を目指し、大長編ドラえもんを買い揃えるか・・。

毎週一度の大阪出勤は帰りに梅田タワーレコードに寄るのがメインの用事。鈴木祥子のベスト盤「friends,lovers,my Journey home」、元サラダの二人の新バンドHOW「New Music」、ライブ盤「喫茶ロック at.日比谷野外音楽堂 レディメイド編」、それと店内で流れてた曲がやたら良かったので思わず衝動買い。FUDGEというグループの「PRITENDER」というマキシシングル。やたら良かった曲は「Mr.Summer Shade」という曲でした。

妻の叔父の葬儀出席の為、会社休む。準備しながら水前寺清子主演のドラマ「ありがとう」再放送に見入る。今こそ、こういうドラマを見たい。もし2002年の今、「ありがとう」をリメイクするならとキャスティングを練るが水前寺清子に替わる人材がどうしても見つからない。それなりにきれいな女優さんは多いがどれも似たり寄ったり。庶民的で威勢が良くて・・なんてキャラは2002年には絶滅しているようだ。だが岡本信人の役はもう「えなりかずき」で決定。えなり君は二代目・岡本信人を名乗っていいと思う。

会社から帰ると妻が「北の国から」見てたので、横から見る。田中邦衛はもう、どうやっても「小堺一機」にしか見えなくて笑う。しかし喋る邦衛、動く邦衛、もうこれ田中邦衛人間国宝に指定してもいい頃だと思う。

仲村有紀と笠鳥高生からなる「サラダ」というバンドのことを覚えている人が何人いるか知らないが、97年に高浪敬太郎のプロデュースで発表された「meet the salad」というアルバムは傑作で、いまだにちょくちょく聞きたくなる。その「サラダ」の二人と元LRの黒沢秀樹らが作ったバンド・HOWのミニアルバム「New Music」がいい。特に表題曲「New Music」が素晴らしい。ポップミュージックの持つキラキラとした輝き、胸躍る3分間の魔法。だから音楽を聴き続けてる。

休日。家族で南草津に新しくできたショッピングモールへ。何があるってわけでもないがブラブラと。昼食は滋賀初お目見えの「フレッシュネスバーガー」で。しかし頼んでからくるのが遅いのなんの。パンにハンバーグ挟むだけやんけ!と怒鳴ってやろうかと思ったよ。しかしマクドの59円バーガーを知ってるだけに、ハンバーガーに270円とか払うのもなんか騙されてるような気がする。

騙されるといえば大神源太。報道陣を前に「(人を)騙すような男に見えますか!」発言には笑った。「詐欺師にしか見えないよ!」と国民全員が突っ込んだに違いない。

読む本がなくなったので会社帰りに「BOOK OFF」に寄り道。100円コーナー物色し、宮崎学「突破者(上・下)」、内田春菊ファザーファッカー」、見沢知廉「囚人狂時代」購入。どれも今更だけどね。

ユリオカ超特Q」のネタで「『冷静と情熱のあいだ』って要するに『いたって普通』『普段通り』ってことでしょ」というのがあったが、ここんとこの僕もまさに「冷静と情熱のあいだ」で、もうなんか仕事ばっかりで、覇気のない、なんともグニャグニャした日々。あー、なんかおもろいことないかなぁって中学生の時から成長してないな・・。

会社帰りのカーステレオではここんとこクレイジーケンバンドグランツーリズモ」がヘビーローテーション。相変わらず「GT」も最高だけど、女を口説いてるかに見せかけて金の無心をするインチキ臭いラブソング(?)「スポルトマティック」がこれまた最高。「君を乗せるなら/金のポルシェがいいだろ」と始まって「とにかく金が全然ないんだ」と告白し最終的には「俺の未来に投資しろ!それが愛ってもんじゃないのか?」と開き直るこのインチキ臭さ、これを最高と言わずにどうする。あと渚ようことのデュエット「薄幸!深夜妻」もいい。「ビシバシステム」の二人を主演にプロモビデオを作って欲しいな。

仕事後、久々に駅前まで呑みに。この半年ほど仕事後に仕事の話して呑むというのがどうにも辛くてあまり行ってなかったのだが。相変わらず美しすぎる看板娘を眺め、ささみの梅しそから揚げをつまみライムチューハイで一杯。T先輩の激おもろトークに腹抱え笑う。たまにはやっぱりイイネ。

会社帰りにコンビニに立ち寄り「栗入り大福」を買って、車中で食べる。疲れてるときには甘いものに限る。今度生まれ変わるなら、若くてかわいい女の子になって「甘いものを食べてるときが、一番シアワセ!」とか声に出して言ってみたいもんである。と相変わらずバカなことばかり考えてるが、飛行機でビルに突っ込んだり、暴力に暴力で報復するほうがよっぽどバカげてると思う。僕は銃より大福が好きだ。大福を食べてシアワセな気分でいたい。それを守ることが僕の「戦争に反対する唯一の手段」。