日々の泡。

popholic diary

2023年12月23日~29日の話。

2023/12/23

昨日までの高熱は落ち着いて、今日は37度前後でずいぶん楽になった。ただまだ食欲はなく咳と倦怠感が残る。布団から起きてソファーでのんびり。

NETFLIXで映画を一本。イ・ビョンホン監督「ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~」を観る。暴力事件を起こしたサッカー選手のホンデは、自身のイメージ回復のためホームレス・サッカーチームの韓国代表監督に就任するはめに。彼らのドキュメンタリーを制作するソミンらとともに、サッカード素人で個性的なホームレスたちとともにホームレス・ワールドカップへの出場に挑戦する。初めて韓国が参加した2010年ブラジル・ホームレスワールドカップの実話を基にした作品。一癖も二癖もあるホームレスたちと問題児のサッカー選手、たがいに反発しながらも絆を深めていくってなもう王道中の王道、がんばれベアーズ方式の好きなやつ!ホンデを演じるのは今や国際的スター、「梨泰院クラス」のパク・ソジュン、ソミンを演じるのは我らがIU!ということでまぁ大傑作とは言わないけど、楽しく2時間を過ごせる良作。

そしてNETFLIXでもう一本。「ハンナ・ギャズビーのナネット」を観る。オーストラリア出身のハンナ・ギャズビーによる2018年のスタンダップコメディショー。これは凄まじい作品だった。1997年まで同性愛が犯罪だったタスマニア州出身のレズビアンである彼女。最初はきつめのジョークを散りばめながら自虐的にレズビアンである自分にふりかかるあれやこれやをネタに観客を沸かすが途中から話はより深く自分自身に迫っていく。もうコメディにはしない、自虐はしないと、自身に振りかかった様々な困難、トラウマを包み隠すことなく吐き出していく。その鬼気迫る喋り、そして彼女の心に刻まれた深い悲しみと痛み、激しい怒りに触れ、涙が止まらなくなった。こんな経験は初めてのことだ。それだけ強く心が揺さぶられた。同性愛が罪であると教えられ育てられた彼女は自分を憎み自分を恥じ生きてきた。社会や男性から向けられた酷い仕打ちや攻撃の数々。彼女はそんな攻撃にジョークで対抗してきたのだ。そうすることでサバイブしてきたのだ。だが、彼女は言うコメディでは語り切れない、救えないものがあると。ジェンダー、コメディ、緊張と緩和、美術史、ピカソ…etc散りばめられた様々な話題が回収され、一本の線となり突き刺さる。その抜群の構成力、観客を笑わせながら巻き込んでいく圧巻の喋り。60分の強烈なショー。ぜひ多くの人に観て欲しい。

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配信で竹内義和×角田龍平「妄言自由人」ゲスト、水道橋博士をチェック。いきなり下ネタで飛ばしまくる竹内先生、相変わらず最低で最高。完全に乗っかりシュートを決めていく博士さん。もちろん角田さんはそれを止めることなく油を注いでいくという。しかし「コキ道」をまい進するストロングスタイルの竹内先生、笑った。そして中盤からは博士さんの裁判話。専門家である角田弁護士との激しいやり取り。裁判に至った経緯や博士さんの志、裁判に臨む姿勢は大いに理解できる。その一方、あくまで「裁判」は「裁判」でしかなく、裁判そのものの仕組み、感情を配したところでロジカルかつ判例を基に判決が出るシステムであることを語る角田弁護士。その冷静さもまたとても大事だと思う。マクロの視点とミクロの視点での討論が熱く繰り広げられる。で最後は再び竹内先生が最低で最高の下ネタをぶっこみの大団円。これでいいのだ。

2023/12/24

朝のうち、久々に太陽の光を浴びようと湖岸を散歩。午後からはこたつに入って「マルコポロリ」~「M-1」をぼんやり。我が家は妻も娘も僕も「マユリカ」推し。ま、結果は納得。令和ロマンは計算されつくしたクレバーで達者な漫才。いかにもお笑いサークル出身という感じで理論的に笑いを構築してるなーという印象。ただもう年々はっきりしているのは、僕自身の興味が薄れている。はっきり言うともうついていけてないのだ。面白くないんじゃなくて、わからない。ま、そりゃそうだ。審査員すら年下が何人かいるぐらい俺は年を取り過ぎてる。

夜。母からTEL。祖母が亡くなったとのこと。103歳、大往生である。

2023/12/25

体調不良から復帰。会社に出て、たまった仕事を片付け、早退し妻とともに祖母のお通夜へ。いやしかし103歳。大正、昭和、平成、令和を生きたんだから素晴らしい。祖母は大らかで大柄な人だった。京都の百万遍にあった祖父母の家(母の実家)へは子供の頃からしょっちゅう遊びに行っていた。夏休みなどには必ず1週間ほど泊った。長屋の奥から2軒目。家では朝はパンだったが、祖父母のとこはご飯で祖母が作る炒り卵が美味しかったなぁ。夜食で出してくれた紫蘇入りのおにぎりも祖母の想い出の味だ。祖母手製のちらし寿司も大好きだった。あまりに僕が絶賛するので、祖母は我が家に来る時は必ず作って持ってきてくれた。祖父が亡くなってからは僕の実家近くに越してきて母が面倒を見ていた。100歳を越えて施設に入ってからも母は週に2、3回自転車で片道30分かけて会いに行っていた。僕が最後に顔を観れたのは2ヶ月ほど前。10分ほどの面会時間だったが直接会うことができた。さすがにもう僕のことは何となくしかわかっていなかったけど、顔色も良く元気そうだったのだが。数週間前に体調を崩し、流動食しかとれなくなったと聞いてはいたが、後1週間で104歳になるところだったのに。でも悲しいというより、お見事というか、よく生きましたというか、その人生を讃える気持ちの方が大きい。103歳、老衰で死去なんて、これもうスタンディングオベーションものでしょ。

2023/12/26

で今日は葬儀。妻、娘と葬儀場へ。親族一同で送り出し、火葬場まで。とても100歳越えとは思えないしっかりした骨。歯もまだ数本残っていたのだから大したものだ。ということで通夜、葬儀と母と兄が見事に取り仕切ってくれたおかげで、しっかり祖母を送り出すことができた。長年面倒を見てきた母も寂しさはもちろんあろうが、少しは楽になるかな。

2023/12/27

体調不良からの葬儀と年末にバタバタ。で今日はお仕事。しかしなかなか絶好調とはいかない。咳がまだ少し残っているうえ、どうも食欲がわかず、声に元気がない。おとなしく過ごそう。

韓国の俳優、イ・ソンギュンさん死去の報。これはなかなかに悲しい。「パラサイト 半地下の家族」はもちろん、ホン・サンス作品や日本でもリメイクされた「最後まで行く」、そしてIUと共演したドラマ「マイ・ディア・ミスター」(名作!)と彼の出演作で好きな作品も多く、いい俳優さんだと思っていたので。麻薬疑惑による過酷な取り調べと過剰な報道の末という。韓国の映画や音楽を好きになって長いが、悲しい選択をしてしまう歌手や俳優が多くそのたびに大いにショックを受ける。奥さんである俳優のチョン・ヘジンさんのファンでもあるのでそこも心配だな。

2023/12/28

仕事納め。例の文春砲。まだ記事読んでないから何とも言えないけど、性加害する奴はクソ野郎という認識でいます。いくら才能があってもそれはそれ。権力や財力、力で弱者をねじ伏せる。声を上げた者に振りかかる二次加害…とにかく権力者による性加害は最低最悪だと思っている。人間の尊厳の問題であり、人権の話である。そこは第一に守られてほしい。

2023/12/29

休日。とりあえず映画館へ。MOVIX京都にて古賀豪監督「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る。舞台は昭和31年。日本の政財界を牛耳る龍賀一族が支配する村、哭倉村。一族の当主が死んだことから起こる事件。まだ「目玉おやじ」になる前の鬼太郎の父の物語。横溝正史的なおどろおどろしい雰囲気、村の因習と強い家父長制。権力者が弱者を食い物にするという今もまだ根深く残るいかにも日本的な問題をベースに大人のドラマが展開されていく。いやー悪役の顔が××××に見えたぜ、なんて。でもこれあながち間違ってない。でエンドクレジットで鬼太郎誕生のエピソードに見事繋げるなんて芸が細かい。

で新京極のMOVIXから15分徒歩移動で四条烏丸京都シネマへ。本日の2本目、アキ・カウリスマキ監督「枯れ葉」の上映に滑り込む。舞台は寒々としたヘルシンキの街。アンサは理不尽な理由で職を失った中年女性。ホラッパは酒を手放せないでいる工事現場の労働者。孤独を抱えて生きる二人はバーで出会い惹かれあう。だが、すれ違っていく二人…ってな物語。キラキラと眩しい恋愛映画とは真逆。まさに「枯れ葉」のような二人の恋の行方。二人の寂しく過酷な生活、なかなか辿り着けない幸せへの道がとぼけたユーモアとともに描かれる。登場人物たちは皆、無表情で感情を表に出さずセリフすら棒読みというアキ・カウリスマキ演出には独特の優しさがある。弱く小さなものたちへ向けられた視線、無情な世界の中で起こるささやかな奇跡。じわっと沁みる映画だった。

なか卯で遅めの昼食。もちろん親子丼。親子丼一杯の幸せですな。行き帰りに「爆笑問題カーボーイ」。いきなり「ツマミになるような話はありません…笑ってはいけないんですから」などなどぶっこむ太田さん。それもおもろいんだが、ナイツ塙を学会ネタでいじり倒す話も最高。

義実家の猫、チビ太が急逝。ここ数日調子が悪く病院にも連れて行っていたがまさかこんなに早く逝ってしまうとは。チビ太との出会いはもう13年前。我が家の猫、チビが家出してしまい探し回っていた時に出会った。商店街にチビに似た猫がウロウロしているとの情報でかけつけたところに現れた一匹の子猫。残念ながらチビとは違った。首輪をしているものの、商店街の駐車場にここ数日いるという。色々聞いてみると飼い主が引っ越しして捨てていかれたのだという。さすがにほっておけなくて連れて帰ってきたのがチビ太。そして妻の実家で飼うことに。丸々と太って愛嬌たっぷりのチビ太は近所の人気者に。学校帰りの子供たちや近所の人たちが連日チビ太を撫でにやってくる。義母とは名コンビで仲良く暮らしていた。仕事終わりの娘もいっしょに義実家へ。今にも目を覚ましそうなチビ太。遊びに行くといつもゴロンとお腹を見せて甘えてくる、本当に愛嬌たっぷりの猫だった。今日は訃報を知った近所の人たちが朝から花やおやつをもってチビ太のところに来てくれたんだと。妻も娘も涙涙、いつも元気な義母も今日は一日泣けてしょうがなかったらしい。50超えてからの人生は引き算だな。今週だけでも祖母が去り、チビ太が去った。とても悲しいが、それでも心には様々な想い出が残っている。ありがとう。さようなら。

帰りに妻と娘と国道沿いのガストで夕飯。働き始めて4年。娘もすっかり社会人で大人同士の会話ができて楽しい。

それにしても先週からいろいろあるなー。怒涛の年末です。

2023年12月16日~22日の話。

2023/12/16

朝から義母宅の猫チビ太が便秘で弱っているというので動物病院へ。でっぷりと太って、チビ太の名にふさわしくないデカ猫なのだが、なんとも愛嬌のある猫でご近所の人気者でもある。しっかり浣腸してもらい義母宅へ。どっさり出たーっと通販のようにはいかないがちょろちょろと小出しするチビ太であった。

そのまま義母宅で食事して、妻と買い物。あっという間に半日が過ぎる。明日もまた休日出勤で仕事なのでせめて一本映画をと夕方、ユナイテッドシネマまで。八鍬新之助監督「窓ぎわのトットちゃん」を観る。正直、予告編観た時はまぁ観ないでいいかと思ってたのだがネットでの評判に興味を持って観に行くことに。結論から言って大傑作だった!原作は81年に出版された黒柳徹子が自身の幼少期を描いた大ベストセラー。当時、母が買って家にあったので子供の頃読んでるのだがもうほぼ忘れている。落ち着きがなく小学校を退学させられたトットちゃんが新しく通うことになった「トモエ学園」。電車が教室のちょっと変わったこの学校でトットちゃんが過ごした日々が描かれる。生徒の個性と自主性を尊重するトモエ学園の小林校長先生。強い信念のもとに運営される学園だが、時代は第二次世界大戦の最中。まだ幼いトットちゃんたちの学園生活の中にもやがて戦争の影が入り込んでくる。その描写が実に細やかで素晴らしい。あくまで背景としてそれはあるのだが、大人たちの世界にあったそれは徐々に徐々に子供たちの世界にまで広がってくる。ラスト近く映画のクライマックスとなるトットちゃんの疾走シーン。その背景にはもはや戻ることのできないまでに戦争に覆われた世界が広がる。僕らの世代にとって黒柳徹子さんはずっとテレビの世界にいる人だ。小学生の頃から「ザ・ベストテン」を観てた。早口でお喋りでひたすら明るくパワフルなおばさん。でも思い返してみれば、番組の中で黒柳さんは戦争や差別をすることの愚かさ、弱者に寄り添うことの大切さを常に伝えていた。映画は彼女の信念の核、その原点を丁寧に描いている。小児麻痺を患った泰明ちゃんとの出会い、彼から託された一冊の本、そして何よりトモエ学園で培われた自由な魂を彼女は忘れることなく今もなお大切にしていることがわかる。そしてそれをテレビを通して日本中に伝えていたのだ。で予告編を観た時ちょっと戸惑ったのはその絵。はっきり言って今どきのアニメ絵でもないし、なんとも言えない違和感があったのだが映画を見終えた今となってはあの絵がとにかく素晴らしい。うっすらと赤い頬に唇、昭和初期の少女雑誌のようなキャラクター達の絵柄。そして背景は誰もがトットちゃんからイメージするいわさきちひろさんの絵の世界を再現するかのような淡い水彩画のようなタッチ。映画の中に3ヶ所、まさにアニメーションでしか表現しえない幻想的でイマジネーションに満ちたシーンがある。トットちゃんたちの心に広がる美しく豊かな世界。実に素晴らしく感動した。

原作が発表されて40年以上、あまたあった映像化のオファーを断り続けた黒柳徹子さんが今、この作品の映像化にGOを出したのには意味がある。世界ではリアルタイムで戦争が起き、虐殺が起きている。今こそ世界が大切にしなければならないのは、トットちゃんがトモエ学園で培った自由な魂だと思う。勇ましく戦争を語り、差別を煽り、分断を生み出す、そんな大人たちや政治家のいかに多いことか。戦争や差別の愚かさを、弱者に寄り添う大切さを語り伝え続けた黒柳徹子さんの自由な魂を継承していく義務が自分にもあると思っている。ということでぜひ多くに人に観ていただきたい。幼いお子さんでもたとえ意味が分からないとしても、そこで描かれるちょっとした切なさや悲しみ、何より自由な魂というメッセージをしっかり感じとることはできると思う。むしろ小さなお子さんほど感じることができるかも。とにかく大プッシュ!おすすめです。

radikoで「爆笑問題カーボーイ」。ゲスト、ミキに「THE MANZAI」におけるビートたけし激怒事件をぶつけいじり倒す太田さんが最高。先週の放送ではたけしさん側の証言を聴きとった話をしていたがもう一方の当事者ミキから事件の真相を根掘り葉掘り。笑った。太田さんはやさしいなー

2023/12/17

日曜。朝のうちにNHK+で「大奥」の最終回。実に見応えのある良きドラマでむしろこちらこそ大河ドラマにふさわしい出来だった。男女逆転世界で描かれる大奥の物語は男女逆転することで男であること、女であることから物語を解放する。映画「バービー」同様、その先に踏み込んでいくのだ。「男」でもなく「女」でもなく、最後に残るのは「私」である。

で午後からイベント仕事。現場が比較的近所なので歩いて。しかし一気に寒くなったなー。

帰宅し大河の最終回を。結局どうにもならなかったね家康というところか

2023/12/18

仕事終え、JRと地下鉄乗り継ぎKBS京都まで。なんとラジオに出演することに!自分の人生でラジオでお喋りする日が来るとは1週間前まで思いもしなかったが、まさかのお誘い、それも放送開始以来毎週欠かさず聴いている角田龍平の「蛤御門のヘン」からのオファー!いやまぁ嬉しいのは間違いないが、いざ出演となるとこれがもう、なにせ今までラジオ番組作ったり、売ったりはしてきたが、出るのは初めてなもんで。

でいざKBS。京都出身でラジオと言えば近畿放送(KBSの旧名)だった。なにせ小学校低学年の頃から山崎弘士さんの電リク聴いてたし、池田幾三のザ・トゥディ聴きながら夏休みの宿題とかやってたラジオっ子。ハイヤング京都で深夜ラジオに目覚め小学生ながら眠い目をこすり聴いていた自分にとってはまさにラジオの聖地。ラジオ好きが高じてラジオ局で働く自分が、ラジオの原点である場所でお喋りすることになるとは。まさに人生の伏線回収ではないか。

スタジオに到着し角田さんとしばし談笑。なんだかんだで角田さんと出会って10年ほどになる。「オールナイトニッポンポッドキャスト」での軽妙のお喋りに魅了され、番組制作していたころには何度かご出演して頂いた。年下ながら僕にとってはラジオスターの一人である。サヤマディレクター、そして演芸墓堀人、放送作家の柳田光司さんも到着し、白紙の進行表を前にふんわり段取りのみでいきなり収録開始。自分もディレクターとして番組を作っていたことがあるが、さすがAMなかなかのストロングスタイル。

で始まってみると収録も忘れまさに下宿喋り状態で楽しくお喋り。ラジオや映画の話を自分の拙い喋りはともかくお二人の話は面白くリスナー状態で聴き入ってしまった。実に楽しい90分で人生のいい思い出になったなー。

2023/12/19

昨日の出来事が嘘だったかのように日常に戻る。ラジオは売るより喋る方がはるかに楽しいなーなんてことは言えないよ絶対。真面目に働く。

2023/12/20

ということで放送日。サブカルおじさん登場。…活舌悪く不明瞭な自分の喋りの下手さ加減に落ち込みつつ、Xでのリスナーさんたちの温かな反応に救われる。いやでもこんな幸せなことはない。40年以上ラジオ聴き続けて、人知れず文章を書き始めて20年以上。好きなことをやり続けてるといつかこんな日が来るんだな。

ということでradikoタイムフリーなら12/27までお聞きいただけます

番組ポッドキャストにも挙げていただいているので、こちらはどなたでもお聞きいただけます。

www.kbs-kyoto.co.jp

2023/12/21

いいことがあれば悪いことがある。という訳で体調崩し寝込む。なんたるわかりやすさ。高熱にうなされぐったり…

2023/12/22

引き続き寝込む。熱は多少安定もずっと布団の中。映像を観る気力もなくビバリー昼ズ中川家のザ・ラジオショーなど流しながら夢うつつ。

2023年12月9日~15日の話。

2023/12/9

朝一で京都まで。アップリンク京都にて戸田彬弘監督「市子」観る。恋人からのプロポーズを涙を泣きし、受け入れる市子。だがその翌日、彼女は突然失踪した。残された恋人・長谷川は彼女の行方を追い、彼女と関わった人たちの証言から彼女の歩んだ人生を辿っていく。一体彼女は「誰」なのか?社会の歪によって生じたちょっとした裂け目。その裂け目にできた暗く深い闇に落ち、必死に這い上がろうとする者。そこに手を差し伸べようとする者。時に差し伸べられた手すらも切り捨て必死にもがき這い上がろうとする市子。そのやるせなく果てしない物語が切実なまでの痛みをもって描かれる。杉咲花が「市子」を生きていた。圧倒的な存在感と確かな演技力。恐るべし名演。そして長谷川を演じる若葉竜也の優しい眼差し、物語のキーマンとなる森永悠希の頑なな一途さもまた素晴らしかった。あと中村ゆりが今までにない役柄を演じていて印象を強く残した。まぁ実は昔から中村ゆりさん好きなんだよねぇ。

帰宅しインスタントラーメンの昼食。NHK+で「大奥」。志田彩良岸井ゆきののコンビが良い。物語はいよいよ佳境へ。

夕方から妻と親戚の叔母さんのお通夜へ。母のいとこにあたる人で母とは姉妹のように親しくしていて、1ヶ月ほど前にいっしょに食事しお喋りばかりだったという。母の実家のすぐ近くに住んでいて、僕や兄と年の近い「はとこ」もいたので子供の頃からよく泊まりに行っていた。この前、博士さんの日記で50過ぎたら人生は引き算と言う話を書いていたがまさに。自分の人生の登場人物たちが一人去り二人去り…。俺の人生も佳境へというところか。

お通夜の後、近くのお店で母と兄、叔母と食事。京都の町中で大きな庭園がある大型店、海外からの観光客がひっきりなし。確かに京都らしくて値段もリーズナブル、人気あるのはわかるな。某有名企業のまぁまぁ偉いさんの兄、海外からのお客さんをよく案内するのだとか。お寿司と天ぷらのセットを頂く。兄貴のおごり、ごっつぁんです。

2023/12/10

とある食事会。朝から妻と手土産を買いに行って、いざ。とはいえ別に堅苦しいものではなく得意のBBQを振舞っていただく。これが本格的なもので実に実に美味かった!炭火のスモーキーな味わいが最高。3時間半かけてじっくり焼いてトロトロになったお肉なんて初めて食ったがうまいのなんの。

腹いっぱいの上、食べきれず残ったお肉のお裾分けまでもらい帰宅。ごっつぁんです。

さすがに食べ過ぎて夜はお茶漬けのみ。

2023/12/11

妻と娘は漫才を観に大阪まで出てるので一人の夕飯。昨日もらってきたお肉をチンして美味い美味いと至福の夕飯。

2023/12/12

溜まっている休みを消化。朝から京都シネマまで出て、マ・デヨン監督「スイッチ 人生最高の贈り物」を観る。トップスターの俳優、パク・ガン。スキャンダルも気にせず独身生活を謳歌している。昔からの友でマネージャーのチョ・ユンは彼に振り回されっぱなし。あるクリスマスの夜、酔いつぶれて不思議なタクシーに乗ったパク。「人生を選び直せるならどうする?」運転手からの奇妙な問いを考えつつ、目覚めるとそこには昔別れた恋人と二人の子供が。そしてマネージャーだったチョがトップスターになっている世界だった!という人生入れ替えコメディ。まぁもう大ベタな話だが、そこは韓国エンタメクオリティ。笑いあり涙ありの心温まるちょうどええクリスマスストーリーで実に気持ち良い。

radiko小泉今日子の「オールナイトニッポン」聴きながら京都駅まで歩く。石野真子伊藤蘭浅田美代子と先輩である70年代アイドルを招いて3時間50分の特番。キョンキョンのアイドル語りに選曲が楽しい。今や朝ドラ女優のお母さん、伊藤蘭さん。今も時々キャンディーズ時代の動画観ちゃうんだけど。コメディエンヌの才と華があってそこは完全に趣里さんに引き継がれてるなと思う。それにしてもいつまでも素敵だなぁ。

2023/12/13

文春オンラインでの小泉今日子さんの記事

bunshun.jp

さすが俺たちのキョンキョン!かっこ良すぎて泣ける。こういう風に考え、語れ、行動できる人、尊敬するな。

2023/12/14

師走と言う奴か。なんだかバタバタと忙しく、疲労困憊である。もはや日記も一行で終わってしまう。

2023/12/15

師走は続く。なんだかやるべきことが多すぎて何もできてない状態。動きが速すぎて止まっているように見えるように見せかけて実際止まっているという…。なんだかよくわからない。

 

2023年12月2日~8日の話。

2023/12/2

朝から掃除に洗濯、猫のお世話。義母宅に寄ってから諸々買い物などと大忙し。帰宅し日記を書くがなかなか進まない。配信でダイアンの単独「まんざいさん2023」を観る。漫才をたっぷりと。クールフェイスで淡々としつつ完全に狂気の世界の住人であるユースケに巻き込まれ、戸惑い驚き最後には恐怖する津田というパターン。TVでは津田のリアクションがフィーチャーされがちだが、やはりユースケのボケの完成度の高さが素晴らしく、発想や角度がとんでもなく面白い。TVマンの発想を遥かに超えるものだからTVでは扱いにくいんだろうな。

夕方大阪に出て久々にライブ。梅田TRADにてカーネーション。先日リリースされたばかりの新作「Carousel Circle」レコ発ライブ。40年目を迎えるカーネーション、19枚目のオリジナルアルバム「Carousel Circle」をここ数日繰り返し聴いていた。ぱっと聴いた音の印象はどこか泥臭さも感じる太々しくブルージーな印象だったが、何度か聴くうちに日常の延長線上にありながらその先に無限に広がる物語、壮大でカラフルで繊細な世界があると感じられるようになった。古き良きロックの名盤の香りが漂う、スタジオのマジックに満ちた美しきスタジオロマンティックなアルバム。スタジオロマンティックの提唱者である鈴木さえ子さんの参加も大きなポイントだろう。またベースの大田さんによる楽曲が初めて収録。これがまた不思議な味わいを持った曲でアルバムの重要なピースを担っている。

(以下ネタバレあり)

でライブはアルバムからの全曲に加え、40年の歴史の中で生み出されてきた楽曲の数々が演奏される。ライブの定番曲というより埋もれていた名曲陣を今作の世界観で再構築という感じでこれがまた素晴らしかった。特に「グレイトノスタルジア」「No Goodbye」の2曲にはやられた。どちらも90年代にシングルとしてもリリースされた名曲。四半世紀の時を越えた今の演奏が今の心に共鳴した。カーネーションは人生のサウンドトラックなのでどの曲を聴いても何かを思い出す。バンドが歩んだ偉大な40年。自分もまた偉大じゃないけどそれなりに長く人生を歩んできたのだなと想う。人生を並走してくれる音楽があることが嬉しい。

2023/12/3

今日も朝から洗濯して、掃除したりご飯炊いたりと諸々用事済ます。で自分で作ったおにぎり弁当を持って新幹線に乗り込み東京まで。明日からの東京出張にちょい前乗り。で東京駅から中央線、京王の乗り継いで世田谷文学館まで。

江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」を鑑賞。イラストレーターとして数々の展覧会を成功させている江口先生の「漫画家」としての側面にスポットを当てる展覧会。1980年、10歳の時に「すすめ!パイレーツ」ジャンプコミックス6巻を読んで以来の大ファン。以降の漫画作品はほぼすべて発売日に買った。「ひのまる劇場」の2巻がなかなか見つからなくて自転車で町中の本屋を探し回った日が懐かしい。初めて読んだ瞬間からスピード感があるギャグ、そして「絵」に魅せられた。当時から扉絵のかっこよさは群を抜いていて、絵を描くことが大好きだった小学生時代の僕は何度も何度も模写したもんだ。展覧会にはデビューから描かれた漫画の原画がたっぷり。既に初期作から垣間見られる線の繊細さ、美しさに感激。扉絵は早い段階のものからもうイラストとして完成していて観惚れたなぁ。ポップでキュートでお洒落でかっこいい!初めて江口漫画に触れた時と同じように今もなお新鮮に感じられた。最高としか言いようがない。幸せな時間だったなー。

今夜の宿は阿佐ヶ谷。チェックインして少し商店街をぶらぶらと歩きステーキ&ハンバーグの店で夕飯。おやつにたい焼きを買ってホテルで食べる。20代の頃は出張が多く月の半分はビジネスホテルで味気なく感じてたが、今はたまのビジネスホテル泊が嬉しい。テキトーなおやつ食べながら一人のんびり過ごす時間は贅沢だなー。

2023/12/4

今日は東京で会議。昼は支局長とランチ。普段絶対食べないようなお高めランチ。くーっ。でひとしきり会議の後、東京駅へ。妻へのお土産と矢場とん味噌カツ弁当を買って新幹線に乗り込み、帰宅。

2023/12/5

疲れを引きずりながら一日外回りデイ。もはや体力の限界。横綱なら引退している。ま、なかなか成果は出ず肉体的にも精神的にも削られるが、昼食にココイチのカレーを食べて頑張る。やるっきゃない。

2023/12/6

朝ドラ「ブギウギ」。趣里の名演に釘付け。で疲れを引きずりながら一日会議デイ。3時過ぎ、やっと昼食にありつける。キッツイなぁ。

夜、本家(ホンモノラジオのリスナー)である妻と先日の博士×東野イベントを再度見る。やっぱ東野さんのデリカシーを蹴破ってポップに笑い飛ばす話芸が素晴らしいな。博士の病気からの議員辞職や過去の免許事件や600万事件などにも土足で踏み込み笑いに変えていく名人芸。

2023/12/7

本日もなかなかのハードディ。気を使い、体力を使い、もうくたくた。夜、演芸好きの妻と娘がTVerM-1決勝進出者の発表を今か今かと待ち構えている。娘「ユウキロックの予想にマユリカが入ってない。それはないやろー」だって。

2023/12/8

やっと金曜。今日も朝からロングドライブ外回り。昼は男の中の男飯、かつ丼だ。しかし12月だというのに昼間車に乗っているとかなり暑い。何とか一日乗り切り、帰りにネットカフェに寄ってコーラ飲みながら文春チェック。鈴木おさむさんの連載が楽しみになっている。

大澤誉志幸さんの名クリスマスソング「Merry Christmas Go Round」がリメイクされリリース。オリジナルは88年に大澤プロデュースでリリースされたクリスマス企画アルバム「Dance to Christmas」に収録された一曲で、大澤とデュエットするのはGWINKO!一番好きなクリスマスソングと言っても過言じゃないぐらい大好きでよく聞いた。でそんな曲を35年ぶりにリメイクでデュエットするのは山下久美子!当時まだ10代で勢いに乗ったGWINKOのボーカルも素晴らしかったが、40年来の盟友である山下久美子さんとの息の合ったデュエットもさすがに素晴らしい。山下久美子さんは今も変わらぬキャンディボイスで最高!桑田&ユーミンも良いが、私は断然こちらを支持する!

 ジャケットに写る若い頃の二人がまたいいんだ。

 

2023年11月25日~12月1日の話。

2023/11/25

朝から京都まで。アップリンク京都にてイ・ヘヨン監督「PHANTOMユリョンと呼ばれたスパイ」観る。舞台は1933年、日本統治下の京城朝鮮総督府内に潜む抗日組織のスパイ“ユリョン(幽霊)”を捕らえるべく、崖の上のホテルに集められた容疑者たち。一体だれが“ユリョン”なのか?謎解きミステリーという訳ではなく、観客には最初の段階で誰がユリョンなのかは明かされている。バレるかバレないかのハラハラ感あふれるサスペンス。も途中までの話。テーブルに集う容疑者たち。荘厳で格調高くまるで絵画のようにそれぞれを捉えたショットから一気に物語が動き出す!

(ここからちょっとネタバレ)

もう一人の“ユリョン”の登場で物語はシスターフッドなバディものに展開。そこからはもう一気に心躍る胸熱な壮絶アクションのつるべ打ち。スタイリッシュで美しい色彩で構成された見事な映像と相まって物語は最高点に達していく。いやーこれは面白かった!パク・ソダムに5億点!ラストカットに拍手を送った!超おすすめです!

で京都駅まで歩いて帰ろうかと思ったが雨がぽつぽつ降ってたので地下鉄でそのまま帰る。大津でスパイスカレーと思ったが人がかなり並んでたので断念し、商店街の「アケミ食堂」へ。こちらは運よくさっと座れたので豚カツ定食。デミグラスソースの正調洋食豚カツ。美味しいなー

帰宅しアマプラで映画をもう一本。イ・ジャンフン監督「手紙と線路と小さな奇跡」を観る。道路がなく町まで行き来できる道は線路しかないのに肝心の駅がない小さな村が舞台。1988年韓国初の私設駅として出来た両元駅をモチーフにした作品。これは思わぬ拾い物だった。数学の天才高校生ジョンギョンは今日も大統領に「駅を作ってほしい」という手紙を送る。彼にはどうしても駅を作りたい理由があったのだ。ある違和感の正体が中盤で種明かしされる一種のファンタジーなのだが、その絶妙な匙加減がうまく優しく笑い泣けるヒューマンコメディとして成功している。中盤以降は駅を巡る息子と父のぎこちない関係の訳、そして溶けていく誤解が描かれぐっとくる。パク・ジョンミンとイ・ソンミンという実力派によるさりげなくも繊細な演技がベタな話もいやらしく見せない。巧い役者が演じると物語が一段上に行くんだな。主人公の同級生で自称・女神を演じるのは少女時代のユナ。これがまた実に良い。彼女はコメディエンヌとしての華と才があって物語に爽やかな笑いを与えている。ホッと心が温まる佳き映画だった。

夜はスパイスカレー作る。うーん塩加減がうまくいかなかった。ちょっと塩辛かったね。

2023/11/26

昨日の残りのカレーでカレートースト。朝から妻と買い物に行ってからいっしょに佐川美術館「ガウディとサグラダ・ファミリア展」へ。完成に近づくサグラダ・ファミリア、映像や様々な資料だけでも見応えたっぷり。学生時代から一度は観てみたいと思ってるが人生も残り少なく正直、生で見ることは半分諦めている。

NHK+で話題になっていた「ドキュメント20min. ニッポンおもひで探訪」を観る。宍戸開が北信濃の集落を訪れ、村の人々とふれあい伝統的な料理や祭りを体験する。という紀行ドキュメンタリー。なのだが、どことなく違和感がある。で番組の途中で番組が終了、そしてある仕掛けが明かされる。オフビートな笑いを含んだモキュメンタリーかなと思って観始めてたんだが、全く違う非常に深い意味を持ったドキュメンタリーだった。なるほど。タイトルの意味が分かる。

2023/11/30

いろいろ用事が出来たので午後休みにする。買い物行ったり、免許更新の手続きに行ったりして帰宅。NETFLIXシルヴェスター・スタローンを追ったドキュメンタリー「スライ:スタローンの物語」を観る。スタローン自らの語りで自身の人生を語る。特に興味深いのは父親との関係だ。息子が幼い頃から、スターになってからまでも対抗心剝き出しの父。「ロッキー」が大ヒットした後に、ボクサーの物語をシナリオにして映画会社に売り込む父。いったいその異常なまでの執着心、対抗心はどこから来るのだろう。常に父との関係がスタローンの心に影を落とす。その分かり合えなさ、ねじ曲がった愛憎の深さ。だがそれがまたスタローンの作り出すキャラクターを独自のものにしている。

夜、配信で水道橋博士×東野幸治with吉田豪を観る。博士さんと東野さんが関西芸人不祥事史を語りつくす!ハカセ会の会員であり、ホンモノラジオのリスナー・本家でもある僕としては絶対見逃せないライブ。アイドリングのオープニングトークから東野さんのデリカシーを蹴破るトークが炸裂。博士さんももはや完全に本調子。自身のことすらも赤裸々に笑い飛ばす。そして本編。関西芸人の不祥事をベストテン方式で発表。演芸墓堀人、我らが演芸男子・柳田光司さんがブレーンとして参加してるというだけあって中身の濃さは特濃。内容はほぼ書けないが、最初の「こだま・ひかり」のところだけでもここまで深堀するのかという内容。この辺りは博士さん-柳田さんのリサーチ力の賜物だなと思う。長年積み重ねてきたからこそのネタの数々。大好物を前に終始笑顔で盛り上がる二人。ポイントポイントで火に油を注ぐ吉田豪さん。TVというメジャーの第一線で活躍する東野さんだが、様々なものに対する興味の持ち方本当に凄い。デリカシーという壁を笑いながら蹴破っていく芸人であると同時に、人への興味、世界への興味が尽きない愛“人”の人なのだな。映画を観たり本を読んだり、下世話なスキャンダルを深堀したり。これって結局は「人間って面白いなぁ、世界って面白いなぁ」だものな。そして危険極まりない内容すらもゲラゲラ笑い飛ばしポップにエンタメ化してしまえるのがまた凄い。芸人としての華、メジャー感が身についてるのだな。そして水道橋博士さんもまた間違いなく芸人なのだと感じた。言葉の反射神経、時に直球、時に変化球、ビートたけしの遺伝子とジャーナリストの目を持つ探求心に溢れた現役の芸人。東野さんとのトークでその凄味をしっかり感じられた。ファンとしてとても嬉しい。

それにしてもこれぞTVで出来ないライブだった。貴重な演芸史であり、裏吉本史、下世話な中に芸人愛、人間愛、業の肯定がある。面白かった。もう一回見直そう。

twitcasting.tv

2023/12/1

もう12月。あっという間に大晦日で正月で成人の日だ。仕事はまぁ息詰まる感じでヘビーだがね。今週はちょっと妻が体調を崩していろいろ大変だった。炊事はまぁ大丈夫なんだが洗濯が苦手。いやべつにボタン押すだけなんだけど洗剤とか柔軟剤の量とかよーわからんのだ。でも頑張る。

NHK「スイッチインタビュー」鈴木慶一×三浦透子観る。先週分を先にNHK+で観て、今週分はリアタイ。ムーンライダーズの映像もたっぷり使われていて嬉しい。三浦透子という俳優さんを最初にチェックしたのは2018年冨永昌敬監督「素敵なダイナマイトスキャンダル」だった。その時の日記には“愛人役の三浦透子も素晴らしかった。妖しげで魅力的で、でもかなりヤバい。圧倒的に印象的だった。”と書いている。以降の活躍はもはや説明不要だし、今年で言うと「大奥」での演技は本当に素晴らしかった。でそんな「彼女のお気に入りは「DON'T TRUST OVER THIRTY」だとか。これは僕も大好きなアルバムと言うか、自分史上最高のロックアルバムに認定の大名盤。若い人に聴き継がれているのも嬉しい。幸宏さん、PANTAさん、そして岡田徹さんと今年は多くの盟友たちが亡くなった慶一さん。でもそんな悲しみすらも音楽に昇華させていくのだろう。背筋をピンと伸ばし丁寧に言葉を紡ぐ三浦透子さん、ぽつりぽつりとでも核心を突く言葉を口にする慶一さん。いい対談でした。

2023年11月18日~24日の話。

2023/11/18

土曜、休日。新聞の書評欄をゆっくり読んでトーストの朝食。午前中は音楽など聴きながら日記を書く。午前中に書く方が捗るなぁ。でインスタントラーメンの昼食をとり、京都まで出る。JRと地下鉄乗り継ぎ出町座まで。少し早く着いたのでおやつ代わりにいつものパン屋・ボナペティでちょうど焼きあがったレーズンのパンを買って河原でコーヒーとともに。しかし朝から炭水化物取り過ぎ。健康を考えなきゃならない年齢だが、まぁ休日ぐらいいいじゃないか。何のために生きてるのかわからなくなるからね。

今泉力哉監督「アンダーカレント」観る。なんとなく今泉作品は出町座が似合う。夫、悟と銭湯を営むかなえ。だが悟はある日突然失踪してしまう。途方に暮れながらも銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が働きたいとやってくる。戸惑いながらも寡黙で仕事熱心な堀を雇い入れ堀はしばし住み込みで働くことになる。夫はなぜ失踪したのか?堀はいったい何者なのか?今泉監督と言えば「好き」を探り、描く監督という印象があるが、今作は「人をわかるってどういうことですか?」というセリフが象徴するように人が人と出会い交流する中で、どこを見て、何を語り、わかりあうのか。そして本当にわかりあえるのか?というところを探っていく。本当の嘘、嘘の中の本当…かなえ、悟、堀…それぞれが本当と嘘の境界線が滲む曖昧な場所で漂っている。ある者は嘘で塗り潰せない本当に戸惑い、ある者は嘘で塗り潰すことで本当を守ろうとする。映画は静かに優しく彼らを見守る。本当と嘘の境界線が滲む場所で時に沈みながら漂う彼らだが、ラストではふっと浮かんでその水面から顔を出す。そして静かにゆっくり息をする。それでもいいのだという優しさがある。主演の真木よう子ももちろんだが「福田村事件」が記憶に新しい井浦新永山瑛太がそれぞれにまた素晴らしい。出番こそ多くないが永山瑛太の多彩な表現力には舌を巻く。「福田村事件」「怪物」「時をかけるな恋人たち」とまるで違う演技だがすべてが印象的で的確。あと風呂屋の常連の爺さん、康すおんが味のある演技で良かったなぁ。

2023/11/19

6時30分起床、7時に家を出て休日出勤イベント仕事。12時間後帰宅。お昼の弁当、白米が巻き寿司作る時ぐらいに薄く敷き詰められた海苔弁当でなかなかの底上げ具合。業者さんも大変なんだねと思うが、我が国は貧しい国になったんだなと実感。そんな訳で腹が減って堪らない状態で帰宅。しかし夕飯の準備はできていなかった…。ちょうど「豚汁の具」セットがあったので一気に作って食べる。冬は豚汁が美味いんだよねぇ…かあちゃ~ん(千昌夫風に)。

2023/11/20

月曜当たり前に仕事。なんだかもう何をしていたのか、忘れようとしても思い出せない。

2023/11/21

外回り、予定が色々変わってバタバタしつつも昼は通りがかった道の駅で日替わり定食。揚げ出し豆腐(揚げナス&ちくわ天付)に白菜と豚肉、お揚げのうま煮。ご飯、みそ汁はお代わりOKで1000円いかないという。今日のランチは大正解だったなー。普段はしないご飯おかわりまでしちゃった。大満足。これで今日の仕事は終わったも同然ですな。

2023/11/22

矢舟テツロー「矢舟テツロー、ベリッシマを歌う」を聴く。1988年の9月にリリースされたピチカート・ファイヴの2nd「ベリッシマ」全曲を小西康陽プロデュースの下、矢舟テツロートリオが全曲、アルバムの曲順通りにカバーするというアルバム。結成20年を迎え脂がのり切ったピアノジャズトリオが名盤「ベリッシマ」を全曲カバーなんて最高のアイデアだし、いいに決まっている。で実際聴いてみるとやっぱりもう最高。オリジナルアルバムは1988年9月20日、発売日の前日にフラゲしたのは17歳の時。前作「カップルズ」に痺れに痺れてた故、ボーカルが佐々木麻美子さんから田島貴男なる人物に変更で男性3人組となるとアナウンスされた時は大いに戸惑った。どんな音になるのか想像もできなかった。で不安と期待半々の気持ちでCDを聴いてぶっとんだ。新メンバー田島貴男は単にボーカリストと言うだけでなく小西、高浪という新進気鋭のソングライターを向こうに回し、素晴らしい曲を連発する天才ソングライターでもあったのだ。その後の活躍を知ればそりゃそうだって感じだが、なんせ当時まだ20代前半で無名の存在。クールでありつつソウルな歌声、これがソウルミュージック、スウイートソウルって音楽か!なんてかっこいいんだ!と田舎の高校生はそりゃもう興奮した。もちろん、クラスどころか学校でもこのCDを聴いてるのは僕だけだった。いやー俺ってセンスいいなーっと勘違いもするわけだ。実際はものすごくダサい童貞陰気男子高校生だったのだが。それから35年間ずっと聴いてきたアルバム。17歳のダサ童貞陰気男子高校生も今や52歳限りなく童貞に近い子持ちダサオジさんだ。でも「矢舟テツロー、ベリッシマを歌う」を聴いてると、いやー俺ってセンスいいなーっと勘違いできる。ピアノトリオによる小粋でスウィートな演奏、朴訥としながらもグルーヴィーな歌声、そして色褪せることなく今も心を躍らせてくれる名曲の数々。最高!

2023/11/23

祝日。週の真ん中の祝日は嬉しい。先月から休日出勤続きだったのでなんだかんだで疲れがたまってる。午前中はTVerで見損ねていた「岸大介のく~る京都」観る。笑い飯・西田扮する岸の盟友、ハリウッドスター、ジョーハットリがくだらなくて最高。前歯が全部金歯とかいきなり襲い掛かってくる大蛇とかバカバカしくて笑い転げる。

で午後から妻と大阪へ。フェスティバルホール清水ミチコのコンサート「清水ミチコアワー~ひとり祝賀会~」観に行く。清水ミチコのコンサートは初。以前、地元滋賀で開催予定だったのでチケット買ってたもののちょうどコロナが流行りだしたところで中止に。なので今回は妻ともどもかなり楽しみにしていた。

いやーさすがに面白かった。音楽と笑い、毒もまた楽し。歌とピアノとまずその技術、芸が素晴らしく、それをただひたすら面白に振り切って全方位的におちょくりまくる。音楽的センスとネタ作りのセンスが合致し相乗効果をもたらし、一人でこれだけのお客さんを2時間半にわたって楽しませる。これぞ「芸」ではなかろうか。まさに清水のごとく溢れ出る才能がミチたステージ。唯一無二、孤高の芸人による素晴らしきエンタメショーであった。

2023/11/24

金曜。仕事終えそそくさと帰宅。夕飯食べて風呂まで入って久々にレイトショーへ。ユナイテッドシネマで北野武監督「首」を観る。「本能寺の変」を題材に豪華キャストで贈る戦国時代劇。いやーもうしょっぱなから最高ですやん。大河ドラマにはない荒々しく生々しい画。全員悪人、全員キチガイなギャグ&バイオレンス時代劇。あるいはハードコアにも程がある「きのう何食べた?」か。バイオレンスを担うのは加瀬亮の信長。これがもう過去多くの役者によって演じられてきた信長史上最凶のいかれっぷりで最高!でギャグパートを担うのは秀吉を演じる我らがビートたけし!思わず笑ってしまいました。な可愛げを見せながらもやっぱり狂気が潜んでる。東京喜劇人の悲哀とお茶目とヤクザな感性を体現するビートたけしがやっぱり好きだ。笑いと隣り合わせの突発的な暴力、男が男に惚れる愛憎劇に数学的な権力闘争、死の匂いが漂うユーモア、岸部一徳津田寛治寺島進勝村政信浅野忠信西島秀俊と役者陣の顔ぶれに至るまでそこかしこに刻まれる北野映画の烙印。様々な映画的記憶がふと蘇るような瞬間瞬間。北野映画を体中に浴びているという独特の感覚。首に始まり、首に終わる、超かっこいいラストの切れ味。もう全部ひっくるめて面白かった!

しかし役者なら誰もが一度は北野武映画に出たいと思うだろうなー。準主役と言っていい役どころのキム兄なんかはもう痺れまくってるだろう。緊張感とともに役者陣から沸き立つ興奮と熱が画面からも伝わってくるもんな。

2023年11月11日~17日の話。

2023/11/11

朝から「旅サラダ」でたけし軍団の旅。井出らっきょ、松尾伴内ラッシャー板前、安心感のあるメンバーでおじさんたちのゆるーい旅。こういうのんびりした旅したいなぁ。気の合う仲間とゆっくり電車に揺られて、駅弁とか食べながらワイワイバカ話して。しかしガリガリに痩せた神田正輝に一瞬ギョッとする。まぁ年齢からしたら普通なんだろうけど。

少し日記を書いてから歩いてユナイテッドシネマ大津まで。ニア・ダコスタ監督「マーベルズ」を観る。アベンジャーズ最強のヒーロー、キャプテン・マーベル。今作ではキャプテン・マーベルことキャロルの盟友であったマリア・ランボーの娘で特殊な力を得たモニカ・ランボーアベンジャーズマニアでキャプテン・マーベル推しの女子高生ヒーロー、ミズ・マーベルことカマラ・カーンとチームを組んでの戦い。3人がパワーを使うと入れ替わってしまうという現象を逆手に取った入れ替わりアクションが見もの。わちゃわちゃと入れ替わり訓練をする3人の様子が楽しい。憧れのキャプテン・マーベルとチームを組む「成功したオタク」ミズ・マーベル、そして猫(に似た生物?)グースと笑える要素もたっぷりなのだがMARVEL映画も世界が広がり過ぎてもはや途中参加が難しくなってきてるから、観る人も限られちゃうんだろうな。実際、僕も映画に加え今作を観るにあたってモニカ・ランボーが登場する「ワンダヴィジョン」、カマラ・カーンの物語「ミズ・マーベル」の2本のドラマシリーズを観て挑んだぐらいだしね。映画そのものはサクッと観られて気持ちも上がる痛快アクションなのだが、押さえるべき背景がちょっと大きすぎる。しかし、まぁ見続けるんだろうな…。

で悩みに悩んだあげく、結局フードコートでインドカレー。ナ、ナンがでかいっ!

で続いてもう一本。山崎貴監督「ゴジラ-1.0」観る。ナンもデカかったが、ゴジラもデカかった。戦後日本に現れたゴジラは迫力満点。復興しかけたばかりの銀座を破壊して回る姿は最高!しかし描かれる人間ドラマは小粒。チマチマしたドラマはいいからもっとゴジラ出せと思っちゃった。朝ドラ「らんまん」ではあんなに子供を作っていた神木君と美波ちゃんだが、今作の神木君は一つ屋根の下に暮らす美波ちゃんに指一本触れることもない。そういえば先日の「蛤御門のヘン」でそんな神木君に竹内義和先生は「股間ゴジラがマイナスワンや」と言っていた。天才だと思う。ま、そんな話はいいとしてどこか既視感のあるドラマ部分も含めてだからいいんじゃない!とも言える。VFXは満点だし実際ヒットしてるし。

ということで本日は米日、大エンタメ娯楽作2本立て。大スクリーンで観るエンタメ映画はやはりそれだけで楽しい。しばしクサクサした日常を忘れられた。自分は映画も好きだが、映画館が好きなんだと思う。

2023/11/12

日曜は朝から妻と買い物。いつもは車だが、今日は自転車で。少し肌寒いが、一番好きな季節だ。妻とお喋りしながらスーパー2軒梯子して帰宅。昼はうどん。温かいうどんが美味しい。

午後の配信映画劇場はアマプラで公開時に見損なっていたウィル・メリック、ニック・ジョンソン監督「search2」。全編PCの画面上で進行する面白映画「search/サーチ」の続編という訳ではなく、全編PCの画面上で展開するという「構造」を使った第二弾。「search/サーチ」は行方不明になった娘を父が探すというストーリーだったが、今作は高校生の娘が行方不明になった母を探すというストーリー。PC、スマホとデジタルプラットフォーム上で物語は進行。二転三転するミステリーがスピーディーに繰り広げられめちゃくちゃ面白い!映像の斬新さと面白さがあっと驚くツイストだらけの物語を加速化させ面白効果が倍増!こういう映画こそ金曜ロードショーとかでやったらいいのに。不意打ちでこんな作品を見たら誰でも映画って面白いもんだなーって感じられると思う。若い子たちに観て欲しいな。

で年に一度のコロッケ作り。毎年この時期にケースで買う北海道ジャガイモを使って。手間はかかるが毎年娘も喜んで食べてくれるので一生懸命作る。祖父は料理人だった。でも自分は料理人になるという発想は全くなかったのだが、何年か前に兄貴と話していて「お前が料理人になると思ってたけどなー」と言われて凄く意外だった。その前にも「お前がサラリーマンやってるなんて笑けるな」とも言われたな。確かに自分でもそう思う。陽気で社交性があってクラスの人気者だった兄から見て、社交性がなく個人主義でクラスのマイノリティだった僕がサラリーマンでそれなりに働いてるのが意外に思えたんだろう。自分でも意外だよ。

2023/11/13

音楽が好きで中学生の頃からレコードやCDを相当買ってきた。40年近くも小遣いのほぼ全てを音盤に変えてきたのだ。そして音楽が好きでレコードやCDを買いまくったあげく、聴きたいCDがCDの山に埋もれて探せないという事態に陥った。棚にはスキマのないほど詰め込み、それでも収まり切らず収納ケースに入れるがそのケースも数十個と重なってる上にどのケースにどのCDが入ってるかの把握ができておらずもはや詰んでいる。大きな収納庫を確保できる財力もない。つまりは自分の身の丈をはるかに超えてしまったのだ。今持ってる音盤を一日一枚ずつ聴いても死ぬまでに聞き切れないだろう。っつーか俺が死んだらこのコレクションもすべてがゴミと化してしまう。残された家族には大迷惑な話だ。とにかく音楽が好きでCDを買い漁った結果、聴きたい音楽が聴けないという本末転倒具合に、何やってんだという気分になった。のでここ最近はすっかりサブスク派。今はもう手が届かない左上の棚の奥にあるであろうCDがさっとスマホで聴ける。もちろんサブスクにもミュージシャンへの還元など問題はあると思うが、旧作のサブスク配信は単純にうれしい。入手困難な過去作などは配信によって新たなリスナーを生み出すことにもなるだろう。中学時代、小遣いの都合で買うことができなかったアルバムなどをサブスクで見つけ新譜感覚で聴くことができるのも嬉しい。

と前置きが長くなったが、松尾清憲さんの初期3作、そしてパール兄弟の3人体制ワーナー時代の作品が配信開始で嬉しい再会となった。松尾さんの名曲「愛しのロージー」が収録された1st「SIDE EFFECTS」は発売時小遣いが足りなくて買えずに数年後中古盤で入手、2nd「HELP!HELP!HELP!」は今回が初聴き、3rd「No Thank You」はカセットテープでよく聴いた。色褪せないポップセンス、色気のあるボーカル、プロデューサーである白井良明さんのギターが多彩で多様でとにかくかっこいい。世界中の音楽ファン、若い世代のリスナーに発見して欲しいな。

窪田晴男勘当後のパール兄弟のアルバム「大ピース」は当時めちゃくちゃよく聴いた。パール兄弟の音楽的支柱であった窪田晴男が抜けた後、一体どうなっちゃうの?と思ってたところに白井良明岡田徹近田春夫戸田誠司小西康陽など楽曲ごとにプロデューサーを立て制作されたアルバムは大傑作であった。代表曲と言っていい「君にマニョマニョ」の変態性を保ったままポップに突き抜けていく感じが最高。沖山優司作曲の「太陽ソース」の後半、良明さんのギターがうねりまくるところは何回聞いても気持ちが上がる。かっこいい!

ということで結果的に「白井良明のいい仕事」を堪能した再会であった。

2023/11/14

今日は外回り日。昼は前から目をつけてたかつ丼屋へ。550円と言う庶民に優しいお値段、下品で甘い味付けが美味し!今日のランチは正解だったなー。

radiko東野幸治の「ホンモノラジオ」。いつもの渡辺鐘に変わって今日の聞き役はメッセンジャー黒田。東野さんの容赦ないツッコミ芸、かわいがりが炸裂。受ける黒田が嬉しそうなのがまた良い。おっさん二人のわちゃわちゃしたじゃれ合い。オープニングの西川きよし話から朝ドラ話まで爆笑に次ぐ爆笑で楽しかったー。

youtu.be

2023/11/15

水曜日のダウンタウン」名探偵・津田、バディとなったみなみかわとのコンビが面白い。みなみかわのロートーンの呆れツッコミが良い。

2023/11/16

YouTubeで「博士と町山」観る。路上の批評家、映画無職を名乗るジョージ氏を迎えて町山さんの映画批評について迫っていく。町山さんの映画批評を分析し、監督へのインタビュー手法を解体していく。最初は訝し気だった町山さんが博士さん、ジョージさんのインタビューによって語り始める。たどり着くのは親と子の関係が及ぼす影響。町山さんのインタビュー手法で町山さんに迫り、結果町山さん自身がはっと気づく。映画批評の核となる部分がインタビュー論として見事に着地する。これは面白かった。


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2023/11/17

やっと金曜に辿り着く。神経使う仕事を終え、午後3時遅い昼食をバーガーキングで。スモーキーなパティが食べ応えあって美味しい。

夜はゆっくりYouTubeなど観ながらくつろぎタイム。デビュー時から贔屓の若きスーパーギタリストにしてSSW、ReiがGingar Rootと組んだ新曲「Love is Beautiful」のMVが公開。どこかノスタルジックながらやっぱり新しいラブソング。二人の良さがばっちりはまって素晴らしい。「ロッチを足して二で割ったような」Gingar Rootのとぼけた味わいとキュートにもほどがあるReiのギタープリンセスぶりが素敵なMVも最高。で日本の中古盤屋で撮影されたMV、そこにちらっと映ったレコードはバイオリニスト、美尾洋乃さん88年のミニアルバム「フルーツ・オブ・ザ・ムーン」ではないか。誰が気付くねんと言う感じだが、このミニアルバム大好きで当時よく聴いたのでなんか嬉しい。


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