日々の泡。

popholic diary

2020年9月のTweet

2020/9/1

偏愛するLOVELYZが新曲「Obliviate」で1年4ヶ月ぶりのカムバ!いつになくシリアス&ハードな新境地。しかしデビュー7年目が近くなるとカムバしてくれるだけでありがたい。ありがたやー

NegiccoのKaedeさん「ジュピター」はウワノソラ角谷さん作の新曲。いいっ!

2020/9/2

「町あかりの昭和歌謡曲ガイド」の影響もあって、寝る前にちょっとずつ松田聖子のアルバムを順を追って聴いている。82年「Pineapple」最高だなー。
で19年も前にHPに書いてた駄文を発掘したのでブログに採録

popholic.hatenablog.com

2020/9/5

オリヴィア・ワイルド監督「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」を観た。モリーとエイミーは親友同士。高校生活のすべてを勉強に捧げた二人が青春を取り戻すべく卒業式前夜パーティーデビューすることに。ってな青春コメディ。いやーもう最高!楽しくってパワフルでこっちも元気になった!勉強一筋だった二人がパーティに参加すべくドタバタな展開になっていくのだが、その中で今まで軽蔑していたクラスメイト達のことを知り、それぞれの事情に触れ、より広い世界への一歩を豪快に踏み出していく。まさに「ブレックファストクラブ」なグッとくる青春映画。主人公二人の掛け合いが楽しいし、まわりの珍妙なるクラスメイト達も最高!人種やセクシュアリティの描き方が多様で新しく、かつバカバカしく笑えてとてつもなくパワフル、でも青春ど真ん中でグッとくる。彼女らの行く末をずっと観ていたくなる。大好きな映画が1本増えた。

ここんとこ地元の映画館にしか行ってなかったのだが、今日は久々に京都で映画館のはしご。「ビバリー昼ズ」のオープニングトークポッドキャストでまとめ聴きしながら。高田先生のドルチェ&ガッパーナ?ドンガバチョ?藤村有弘だろと畳みかけるスピード感がすごい。これぞ脳高速

ホ・ジノ監督「世宗大王 星を追う者たち」を観た。朝鮮第四代王・世宗は奴婢の身分ながら豊富な科学知識と高い技術を持つチャン・ヨンシルを武官に任命。天文学を通じて絆を深める二人の物語。歴史の点と点を大胆なフィクションで線にするまさに男の星座。主演はハン・ソッキュチェ・ミンシク!寝ころび星を見上げ語り合う二人。微笑むソッキュにはにかむミンシク。お互いの想いとは裏腹に歴史と政治に翻弄され見つめあい涙を流す二人。濃密かつ濃厚なおっさんずLOVE!

2020/9/9

竹内先生ゲストの角田龍平の「蛤御門のヘン」をradikoで。タ○キンが出ててもかっこいい伊勢谷友介、紀香に裾の短すぎるジャケットを着せられる愛之助、猪木にまで精通する芦田愛菜!角田さんの抜群の配球に、どんな球が来ても決め打ちで返す竹内先生。人生に無駄な話しかない90分。妄言200%。最高!

2020/9/10

もはや贔屓目にしか見れないLOVELYZだが、冷静に見てもいいシフトチェンジができてると思う。ガールズクラッシュでもセクシーでもないLOVELYZらしさが残っている。やっぱLOVELYZは曲がいい

2020/9/12

大林宣彦監督「海辺の映画館-キネマの玉手箱」を観た!開始一秒から「狂ってんな~(最高級の誉め言葉)」と唸るがそのままとんでもないスピードと情報量で3時間走り切る!映画史と自分史を通じて語る戦争論にして壮大な映像詩。史と詩と死が駆け巡る大林監督の走馬灯。とにかく凄いものを観た!映画の中に入り込み戦争を体験する3人の若者。考える隙を与えない強烈な映像に飲み込まれ、この映画を見ている我々観客も戦争の渦に巻き込まれていく。その悍ましさを、その愚かさを、痛みとして感じさせるのだ。でもってチープなCG、しつこすぎるギャグなどはっきりと“ヘン”な映画でもある。その癖が強すぎるヘンテコさもまた大林映画の醍醐味!

五百旗頭幸男、砂沢智史監督「はりぼて」を観た。富山のテレビ局が自民党会派の富山市議による政務活動費の不正取得をスクープ。そこからあっという間に14人もの議員が不正によって次々辞職。その姿を追ったドキュメンタリー。いやはやなんとも間抜けで強欲なおっさんたちのドタバタ集団コント。偉そうに大口叩いてたかと思うと次から次にウソがバレては謝罪し辞職していく親父たち。腐敗しきった政治家たちの滑稽な姿。だが時は過ぎその不正すらもなぁなぁで収まっていく。汚職政治家達のゆるゆるの間抜けさに苦笑いしながら、政治って、日本って一体なんなんだと頭を抱える。

2020/9/13

岩井俊二監督「チィファの手紙」を観た。自身の小説を原作に中国で中国映画として撮られた作品。日本版では季節は夏だったが、こちらは冬。現在パートのモダンさと過去パートのノスタルジックな雰囲気の対比がより郷愁を誘う。過去のチィナンと現在の娘ムームーを演じたダン・アンシーがまぁ記憶の中の(美化されすぎた)少女感が凄くって、さすが岩井俊二監督わかってらっしゃるという感じ。

2020/9/18

ナイツの「ちゃきちゃき大放送」ゲストの常盤貴子さん、面白い!TBSラジオのヘビーリスナーって時点で好感持てる。

2020/9/22

クリストファー・ノーラン監督「TENET」観てきた!難しいなー。でもこの難解さを楽しむというか、まずはおもしろ逆回転アクション映画としてドーンってな感じで映画館のでかい画面とでかい音で体験するのが大事かと…。映画「TENET」観終わってエスカレーターに乗ったら、後ろ向きにエスカレーターに乗った子供と交差して、一瞬頭がこんがらがった。

リ・ゴン監督「鬼手」を観た。バイオレンス囲碁アクション!ってなんだそれ。漫画やわ、漫画。でもこれがめっぽう面白い。復習に燃える主人公が囲碁&鉄拳でかって自分や家族を追いつめた相手をバッタバッタと倒していく。わかりやすい!

2020/9/24

カーネーションの直枝さんがすっかりIU推しに!かくいう私もIUファン歴10年。そうなんです、IU最高!いつか直枝さんにIUプロデュースして欲しいなー。

2020/9/25

↓のTweet。プロデューサーとして作っていた番組、嬉しい!ちょっとマジで泣きそう。どこかで誰かがちゃんと聴いてくれてたんだなぁ…

2020/9/28

エリック・トレダノ、オリヴィア・ナカシュ監督「スペシャルズ!」を観た。自閉症児たちをケアする施設を運営するブリュノ、ドロップアウトした若者たちの就業を支援する団体を運営するマリク。社会からはじかれた子供たちのために奮闘する二人。まさに「でも、やるんだよ」な物語。慈愛に満ちた生ぬるいヒューマンドラマではない。もはや理由や理想を超えて「でも、やるんだよ」と彼らは武骨に、必死に動く。主人公二人の顔がいい。むしろ怒りに満ちたようなその顔が彼らの気高さを感じさせる。

ジョナ・ヒル監督「mid90s」を観た。母と兄と暮らす少年スティーヴィー。町のスケボーショップで出会った少年たちとの交流の中で彼を少しずつ大人になっていく。他者との出会いによって扉が開き、世界が広がっていく。ど真ん中の青春映画!世界が広がっていくワクワク感。でも成長することで互いのバランスが崩れ距離ができていく仲間たち。青春の美しくもはかない刹那。もう会わなくなってしまった古い友達たちのことをふと思い出す。

天才Lee Jin Ah嬢の新曲「 Dreamy Alarm。80年代中頃の矢野顕子を彷彿とさせるPOPな中に狂気と才気がはみ出す音。最高!

チェ・ウォンソプ監督「ヒットマン エージェント:ジュン」を観た。国家情報院に拾われ暗殺者として育てられたジュン。死を偽装し行方をくらまして15年。今では売れないWeb漫画家。酔った勢いで暗殺者時代の機密を漫画にし配信してしまったことから大騒動に!ってなアクションコメデイ。おもろい!まぁその設定からもう漫画やわ、漫画。でも超ド級のバイオレンスアクションが全部ネタふりになり緊張と緩和が波打つ爆笑コメディに。クォン・サンウのバキバキの肉体から繰り広げられるかっこいいアクションとべたべたなギャグ。すっきり楽しい快作!

松田聖子は僕らの世代の美空ひばりである。(2001年5月)

1998年に開設して、すでに12年間放置しているHPがある。もはや削除すら出来ない状況なのだが、久々に覗いてすっかり忘れていた駄文があまりにバカバカしかったのでここに再録することにした。実に19年前に書いた文章。いまはもうここまでの文章は書けないなぁ。

 

松田聖子は僕らの世代の美空ひばりである。(2001年5月)

 

SAYAKAデビュー記念というわけでもないが、松田聖子の歌声がやけに聞きたくなって、中古盤屋で松田聖子の初期シングルをまとめ買い。
私の勝手な持論で「松田聖子は僕らの世代(昭和40年代生まれ)の美空ひばりである」というのがあるのだが、「赤いスイートピー」を聴きながら改めてそう思った。
にしてもデビューしてから結婚するまでの松田聖子の声の魅力ってのはどうよ。
うまいかといわれればうまくないのかもしれない、が決して下手ではないやね。
ま、ポップミュージックに歌の上手下手なんてのはほとんど関係ないとは乱暴な言い方かもしれないけど少なくとも僕はそう思う。
で聖子の歌声。
これがもう微妙かつ絶妙ないい塩梅ぶり。
アイドル歌謡ポップスはこの声を求めていたのだといわずにおれないね。
特別個性的な声ではない、むしろ無個性な感じ、でもどこにもない歌声。
フレッシュ(古い表現だね、どうも)かつどこかアンニュイ(これまた臭い表現っすね)で時に舌足らずな感じもキュート。
当時小学生だった僕でさえその声の持つ少女の危うさやかすかにもれるエロティシズムにグッときたもんだ。
で少女に対する幻想をぱんぱんに膨らませた独自の詞世界で、その歌声を最大限に生かした松本隆の功績は大きい。
当時30過ぎぐらいだった松本隆、それぐらいの年齢だと、現実の女性の前で心に抱いていた女性に対する幻想は消え、幻滅だけがぐっさりと心に突き刺さったりしつつ、でもなお女性に惹かれる自分の煩悩に苦笑いし、99%自分が追い求めるような女性は現実世界にはいないと知りながら、明らかに失敗することもわかってるのに、残り1%にやっぱりかけてしまい、結局傷ついたりしてる頃のはずだ。(これ、あくまで当時の松本隆の心情を想像した文章で、決して今の私の心情を吐露してるわけではないと強く言っておきます)
でそんな氏が松田聖子の歌声に対してその残り1%の女性に対する幻想を120%まで膨らませぶつけた男心が30になった今、痛いほどわかる。
松本-聖子コンビの最高傑作というか日本歌謡史上に残る傑作「赤いスイートピー」を聴いてみよう。
まずこれを聴いて今わかること、恋愛経験が極端に貧弱な私ですらわかること、それは「こんな女、いないよ!」である。
「何故/知り合った日から半年過ぎても/あなたって手も握らない」
そう思い少女はアンニュイな表情を浮かべるわけだが、はっきり言おう21世紀の現在、付き合って半年過ぎても手を握らない男は「このフニャチン野郎の皮かぶり!これでもくらえ!」と「握りっ屁」の一つでもかまされるのがオチだろう。
しかしながらこのフレーズ、好きであるが故、半年手も握れない男(多分、文化系)その心をわかっていつつも、「どうして握ってくれないの・・」と表情を曇らせる少女・・そんな少女いて欲しい!松本隆氏の心の叫び、いや全文化系小心男の心の叫びを裏に隠し持った最高のフレーズだ。
なおかつそれに続けて
「I will follow you/ちょっぴり/気が弱いけど/素敵な人だから」とその文科系小心男(完全に決め付けてますが・・)をフォローする少女の気遣い。
「そんな女いねーよ!」と知ってるはずなのに「いや、いるよ!きっといるさ!」と失いかけていた少女幻想に火をつけちゃう聖子の歌声。
まさに、マジックですな・・。
このマジックにもうわれわれ世代のハートはがっちりと掴まれちゃったんだな。
それとそんな少女に対するファンタジーにさらにエロの香りをにおわせ、われわれ世代のハートだけではなく股間までをもがっちり掴むなんざ、やることがえげつないね、松本-聖子コンビは。
これまた代表曲「秘密の花園」を聞いてみよう。
まずもう「秘密の花園」って・・。
当時、中学1年だった私ですらピンときたね、「秘密の花園」って要するに関西弁で言うところの「お○こ」のことでしょ・・ってね。
で歌が始まる。
「真夜中に呼び出すなんて/あなたってどういうつもり」
ってそーいうつもりやん、明らかに。
「Hold me tight/入江の奥は」
おいおい、「入江」って、で「奥」って、もう、もろやん、それ。
「誰も誰も知らない」
おい、ほんまかいな、けっこー知ってるんちゃうの?
秘密の花園
・・出たよ、花園。 「秘密」の「花」の「園」やで、これが。 当り、間違いないね、「秘密の花園」やもん、もう確実やん。
でさらに続く
「思いきりつねってあげる」
おい、どんなプレイやねん! さらに
「小船のロープほどいて二人」
おい、おい、そのロープ、何につかうねん!案外、ハードやね。君ら。
「流れる星を見上げ/ah・・さすらう」
なに、急にロマンチックになっとんねん。 肝心のとこ抜けとるやないかい。 バカにすなっちゅーねん・・。 アホー。
とこうなる(一応、一言言っておきますが、決して私、ノイローゼではありません)。
そんなわけで、本題からかなりずれましたが何はともあれ、松田聖子はわれわれ世代の美空ひばりなのである。
いきなりすぎて、意味がわからないって?
つまりは、もう僕らの心には松田聖子の歌声が完全に刷り込まれちゃってるわけなんだよ。
この先、数十年たっても僕らの心の中にはあの頃の聖子の歌声がいつまでも響き続けるでしょう。
といいつつ私はもう一度「赤いスイートピー」をターンテーブルにのせるのであった・・。

2020年8月のTweet

2020/8/1

城定秀夫監督「アルプススタンドのはしの方」を観た。瑞々しく清々しく気持ちの良い映画だった。舞台の真ん中で輝けなかった若者の中にある輝くものを優しく見つめ、舞台の真ん中で輝く人への敬意もある。青春映画のはしの方でありながらど真ん中。この先、多くの人に愛されるであろう作品。自分はアルプススタンドにすら行かなかったクチで、人生の3分の2、いや4分の3を過ぎて「そんなもんだよ、しょうがない(©昭和のいる・こいる)」が身に沁みついてしまっている身だけども、もう一度送りバントぐらいはという心情になったな。

でそんな若者たちの映画の後に阪本順治監督「一度も撃ってません」を観た。74歳の伝説のヒットマン、実は売れない作家。夜の街でハードボイルドに決めながら、家ではせっせと洗濯物を干したりゴミ出ししたりのマメ亭主。石橋蓮司岸部一徳桃井かおり大楠道代。大人たちの粋な遊びが最高。脚本は丸山昇一先生。とぼけたユーモアとハードボイルド。どっきりナイトリスナーなので主人公が先生と重なるよう。石橋蓮司がハードボイルドに決めれば決めるほど、可笑しさが増す。そして桃井かおりがもう桃井かおりで最高!

2020/8/5

「HIROSHI YABE SONGBOOK」素晴らしい!矢部浩志という稀代のメロディメイカーを再発見。ホントいい曲ばっかり!愛と敬意が溢れる最高のカバーアルバム。

2020/8/9

グリンダ・チャーダ監督「カセットテープダイアリーズ」を観た。1987年イギリスのルートンで暮らすパキスタン移民の少年ジャベド。閉鎖的な街、父との確執、毎日を悶々と過ごす彼。そんな中出会ったのはカセットテープから流れてくるブルース・スプリングスティーンだった!一言、最高っ!大好き!音楽との出会いが少年の人生を変えていく。音楽の力が彼の背中を押す。扉が一つ、また一つと開いていく。そしてその過程で彼は大人になっていく。自分の人生を生きていくことで、自分以外の誰かにも人生があることを知る。映画「はちどり」で主人公の少女は塾の先生と出会う。自分のことを理解してくれる存在を知り、大きな世界への一歩を踏み出す。ジェベドが出会うのはブルース・スプリングスティーン。まるで自分のことが歌われているように感じ、閉じた世界の外にある大きな世界へ一歩踏み出すのだ。音楽が世界を変えることは出来ないかもしれないけれど、音楽が誰かの人生を変えることは出来る。これは断言できる。ジャベドと同じ1987年に16歳だった僕も、身を持ってそれを経験しているからだ。物の見方、考え方、生きる指針。カセットテープから流れてくる音楽が導いてくれた。なんていうと大袈裟かもしれないけど、何かを好きになるってこういうことだし、何かを好きになったことがある人ならわかるはず。映画「カセットテープダイアリーズ」はある意味、音楽好きあるあるなのだ。愛すべきあるある!そう早く言いたい。音楽あるある言うよ。音楽に人生変えられる!映画「カセットテープダイアリーズ」でもう一つ。映画の中で主人公は酷い差別にさらされる。街には分断が起こり、ヘイトが横行している。それにNoを叩きつけるのもまた音楽なのだ。決して簡単なことじゃないし、勇気のいることだけれど、声を上げることの大切さを映画は示唆する。

2020/8/14

ドラマ「MIU404」凄いとこまでもっていくなぁ。いやほんと凄いわ。

2020/8/15

山口淳太監督「ドロステのはてで僕ら」を観た。上田誠脚本によるヨーロッパ企画の映画作品。テレビ画面に映る2分先の未来。SF(少し不思議)なタイムトリップもの。入れ子構造になっていく未来と過去、劇団ならではの息の合ったやりとりとどう撮ってるの?という映像、その心地よいスピード感が楽しい。少し不思議でカラッとしてて心地よく煙に巻かれる感じ…大好きな藤子F不二雄のSF短編みたいと思いながら観てたら、最後しっかりそこに繋がっていた。誰が観ても楽しめるし一人で観ても、複数で観ても楽しめるような幸福な映画だったなー。

で映画館から帰宅してアマプラで大林宣彦監督のデビュー作「HOUSE」を観る。随分昔にテレビで観た記憶が断片的にあるんだけど、改めてしっかりと観た。いやーもう大林監督最初から飛ばしてんなー。キッチュなようでいてまごうことなき「映画」。8月15日に観る映画としても相応しい。それにしても若き日の池上季実子、当時10代にしてあの妖艶さ。石原さとみに似てるとか思いつつ。

2020/8/28

長谷川康夫著「つかこうへい正伝」読了。リアル銀ちゃんとヤス。高校生の頃読み耽ったつかこうへい作品と同じ読後感。グッときた。

2020/8/29

えぇっ?ブラックパンサー……(チャドウィック・ボーズマンが43歳で亡くなった。RIP)

2020/8/30

ダン・スキャンロン監督「2分の1の魔法」を観た。相変わらず素晴らしいCGアニメの表現に感嘆しつつ、亡き父を探す兄弟の冒険譚、その結末に心掴まれる。個人的な想いを突き詰めた最上級のエンタメ。ピクサー恐るべし!

ウディ・アレン監督「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」を観た。大学生カップルが過ごすニューヨークでの週末。あれやこれやの恋のトラブルが勃発して…ってなウディ・アレン丸出しの軽妙な恋愛譚。80歳過ぎてまだこれやってんのか!最高だけど。ティモシー・シャラメエル・ファニング(最高!キュートさ炸裂)にセレーナ・ゴメスという今をときめく若手が雨のマンハッタンで小粋なジャズに乗ってウディ・アレン節で喋りまくる。変わらない良さだけど、まぁ時代とはそぐわないわなぁ。本国ではウディ・アレンの疑惑があって未公開な上に出演者たちからも出演したことに後悔してるなど散々な言われようだそうだけど。

無果汁団「マドロム」聴く。いやーもう嫌いな訳ないじゃないという音。Making High-Quality Music By High-Technology ですな。

「町あかりの昭和歌謡曲ガイド」楽しい!聖子ちゃんがベストテンでタラップを降りて滑走路で歌った時のことはよく憶えている。遊びに行ってた叔父の家のテレビで観たんだった。子供ながらになんて可憐でかわいいお姉さんなんだと思ったなぁ。などと思い出に浸りながら読み進める。

しかしまぁ世間は騒々しい。最近はちょっともうTL追うのもしんどい。権力者に尻尾を振る卑怯者がデカイ顔する世界。次に尻尾振る相手は誰だよ。恥ずかしくねーのかな。

2020年7月のTweet

2020/7/2

ホ・ジョンホ監督「ムルゲ王朝の怪物」を観た。16世紀朝鮮王朝時代、その存在が人々の間でささやかれた謎の怪物「ムルゲ」。朝廷にうごめく陰謀とムルゲ騒動を描く時代劇怪獣アクション!ドハデに大暴れするムルゲと陰謀渦巻く人間ドラマ、いやはやお腹いっぱい。安定感抜群のキム・ミョンミン座長のもと、キム・イングォン、パク・ソンウン、イ・ギョンヨンにパク・ヒスンとお馴染みの顔がずらっと並ぶ。さらに「パラサイト」のチェ・ウシク、そしてヘリ!Girl'sDayの愛嬌溢れるマンネ、あのヘリが堂々の女優っぷりで感慨もひとしお。

それにしてもヘリはここ数年のガールズグループ出身者の中では断トツの成功者なのでは。2011年のGirl'sDay「반짝반짝」は強烈だった。K-POPの最終形か!というぐらいの全部載せやりすぎポップチューン「반짝반짝」は結果大ヒットし、その後確実にヒットを飛ばしメジャー感溢れる人気グループに。中でもマンネであるヘリの成長ぶりは目を見張るものがあった。バラエティで見せた最強の愛嬌で一気にお茶の間の人気者に。CMクィーンの異名をとり、バラエティのMCやドラマに進出。「ムルゲ」でも凛々しさとお茶目さを併せ持つヒロインを熱演。ずっと観てきたから父親目線になっちゃうな。

イ・スジン監督「悪の偶像」を観た。ひき逃げ事件の加害者の父と被害者の父。そのぞれの物語が交差しやがて善と悪が混沌とする濁流に飲み込まれていく。それぞれの物語だけでも十分一本の映画になるところをさらに強烈過ぎる被害者の妻という第三の物語までが合流。とにかく濃厚なこってり具合。しかしその濃厚さが癖になるのが韓国映画ハン・ソッキュソル・ギョングという90年代から韓国映画を支えてきた名優二人の共演。そして中盤から登場し二人を凌駕する怪演をみせるのがチョン・ウヒ!「サニー」以来お気に入りの女優さんだけど、スゲーことになってたなぁ。

2020/7/4

イ・ゲビョク監督「がんばれ!チョルス」を観た。チョルスはマッチョでイケメン、しかし頭脳は幼いまま。ある日出会った難病を抱えた少女セッピョルが自分の娘だと聞かされたチョルス。何もかもかみ合わない二人の珍道中が始まるってな話。これが見事に笑って泣ける王道コメディ。心温まるいい映画!主演はイケメン俳優チャ・スンウォン。やりすぎな顔芸ととぼけた演技で大いに笑わせてくれるのだが、チョルスに隠された過去にそのイケメンぶりが活かされる。しっかり笑わせ、しっかり泣かせる韓国新喜劇。その思い切りの良さが心地いい。

2020/7/5

録画していた坂元裕二さん脚本「スイッチ」観た。面白かったなー。それと野木亜紀子さん脚本の「MIU404」2話も良かった。でどちらも「今」を映している。丁寧に考えて、今語るべきことをエンタメとして面白く見せている。素晴らしいことだ。

2020/7/9

空気公団の窪田渡氏の初ソロAL「霞んだ昨日、雫の中の明日」。素晴らしい!グッドメロディと朴訥としたヴォーカル、最高レベルのアレンジセンス。

2020/7/12

オム・ユナ監督「マルモイ ことばあつめ」を観た。時は1940年代日本統治下の朝鮮。朝鮮語の辞書作りに命をかけて奔走する人々を描く。言葉を奪われ、名前を奪われ、文化が踏みにじられていく中で必死に言葉を守ろうとした人々の姿が胸を打つ。読み書きすらできずスリで生計を立てるダメ男が主人公。ひょんなことから辞書作りに関わり、やがて「自分達の言葉」の大切さを知り、目覚めていく。オム・ユナ監督はあの「タクシー運転手」の脚本家。「タクシー運転手」同様、市井の人々が歴史の中で目覚め、自分たちのやり方で戦う物語。史実を基にしつつスリルあふれるサスペンスフルなフィクションを絡めエンタメとして魅せる。方言を集め辞書を作る。それがここまで手に汗握り、最後に涙する作品になるとは。主人公パンスを演じるのはユ・ヘジン。頭より身体が動いてしまう憎めないお調子者役はまさにユ・ヘジンの真骨頂。インテリの朝鮮語学会代表を演じるのはユン・ゲサン。最初は対立しながらも徐々に友情を深めていく二人。素晴らしかった。

2020/7/13

トレイ・エドワード・シュルツ監督「WAVES」を観た。レスリング部のエリート選手タイラーは恵まれた家庭に美しい恋人、何不自由ない生活を送っている。だが厳格な父親との軋轢、そのちょっとした綻びから大きな悲劇を生む。とここまでが前半。後半は妹エミリーが主人公となり再生の物語が始まる。傑作。色彩、音楽、そして画面のサイズ。主人公たちの心の動きが映画全体を使って描かれる。なんて繊細で美しい映画なのか。ちょっとしたことで真っ逆さまに落ちていくタイラー。自らを責めながらやがてまた立ち上がろうとするエミリー。忘れがたき映画、忘れがたき人々。エミリーを演じたテイラー・ラッセルが本当に素晴らしかった。彼女のことをずっとずっと観ていたいと思った。

2020/7/18

朝一で京都みなみ会館へ。キム・ボラ監督「はちどり」を観た。1994年、ソウル。14歳のウニが過ごす日々を描く。家と学校、自分を中心にした半径1kmの世界。この理不尽で窮屈な世界のことは世代も性別も国も違うけど僕もよく知っている。14歳だったことがあるから。カメラは揺れ動くウニの心に寄り添い、彼女が観る世界を映す。少し風変りな塾の女性教師と出会い、彼女は自分自身の痛みの意味を知る。そして父や母、兄、姉、友人など自分以外の人にもまた世界があり痛みがあることを知るのだ。14歳の長くて短い時間の中で、誰かと出会い、小さな事件をいくつも体験し、ウニは成長していく。半径1kmの世界、理不尽で窮屈な世界の外に、本当の世界があること知る。ラストシーンのウニの表情、眼差し。彼女は成長し、世界の見え方が変わっているということがはっきりとわかる。キム・ボラ監督、これが長編一作目!主人公に寄り添いながら、主人公以外の人々にもまた世界があるということがちょっとしたシーンでわかり、主人公がそこに触れ、心が動いていく様が見える。素晴らしい演出。ラストシーンの力強い美しさ。2作目、3作目が既に楽しみ。左利きのウニと左利きの女性教師ヨンジ。トランポリンで跳ねる姿と気持ちを持てあまし家の中でドスンドスンと跳ねようとする姿。小さなシーンを丁寧に積み重ね、主人公の世界が揺れながら拡がっていく様を見せる。噂にたがわぬ傑作。キム・ボラ監督恐るべし。

映画「はちどり」を観て、自分が14歳だった頃にいた世界のことを想う。理不尽で窮屈で居場所がなくて居心地悪かった。本屋とレコード屋、そしてラジオが僕にとってのヨンジ先生だった。ビートたけしが、鈴木慶一が、みうらじゅんが、つかこうへいが、大林宣彦が、他にも世界があることを教えてくれた。

2020/7/19

行定勲監督「劇場」を観た。才能に憑りつかれた男とその男に出会ったことで壊れていく女の物語。主演俳優は素晴らしいし、多くの人を魅了する映画だと思う。でも今の自分からするとあまりに“うっとり”が過ぎた。20年前ならまた見え方が違っただろう。

最近は「はちどり」キム・ボラ監督や「ストーリーオブマイライフ」G.ガーウィグ監督、日本だと「MIU404」の野木さんや「スカーレット」の水橋さんなどが描く現在社会とリンクしつつ心の深層に届く骨太かつ鮮やかな物語に痺れていることもあって、男目線のうっとりドラマに正直ノれなくなっている

2020/7/22

リー・ワネル監督「透明人間」を観た。ストーカー気質で束縛がきつい夫から逃げ、怯え暮らすセシリアのもとに夫が自殺したとの知らせが。しかしその日から彼女の周りでは不可解な出来事が。「見えない恐怖」が彼女を襲う-。いやーこれは面白かった!半端ない緊迫感からの逆襲劇。映画面白い!

2020/7/23

角田さんの「蛤御門のヘン」聴いていたら、映画「はちどり」の話の中で不意に自分の名前が出てびっくり。ありがとうございます。同じく連盟賞獲れなかった者として光栄です。そして寺井先生の話にグッときた。

www.kbs-kyoto.co.jp

イ・ウォンテ監督「悪人伝」を観た。もしも連続無差別殺人鬼が襲った相手がマ・ドンソクだったら!はみ出し刑事(武井壮似)と極悪やくざ(マ・ドンソク兄貴)がお互いのやり方で連続殺人鬼(和牛・川西似)を追う面白すぎる韓国ノワール!三つ巴の頭脳&肉弾戦。おもろい話を考えるもんだなー。ひねりの効いたアイデアから怒涛のアクション。刑事とやくざがそれぞれの理屈と正義で出し抜き出し抜かれ、無差別にも程がある殺人犯捜しのデッドヒートを繰り広げる。そしてお互いにちゃんと決着つけちゃう思わずニヤリとするラスト。マ・ドンソク兄貴、最高ですやん!

2020/7/24

「えみちゃんねる」騒動。理由は知らんが、営業からしたらゾッとする話だな。どれだけ関係各所に頭下げに回らなあかんかと…。

ドラマ「MIU404」今回もド骨太な物語。真正面から"人権"やってる。

2020/7/25

南海放送杉作J太郎さんの「どっきりナイトS」なっちゃん卒業SP。寂しくなるなー。でラストにトラブル!からのグダグダ!どっきりナイトらしくてそれもまた良い。これも含めていい放送。なっちゃんの笑い声がまた素晴らしい

2020/7/26

出町座にて土田英生監督「それぞれ、たまゆら」を観た。ある日突然世界中の人々が眠り始める。静かに訪れた人類の最期。劇的とは程遠い最期の瞬間を過ごす人々を描く群像劇。劇団「MONO」の持ち味である会話の面白さが活かされつつ行間を映像が補完し、しっかり映画になっていた。面白かった。MONOのメンバーも総出演。水沼さんと奥村さんのシーンはまさにMONOのリズムで嬉しくなる。もちろん映画はMONOファンじゃなくとも十分楽しめる。意外に海外でもうけるんじゃないかな。上映後のアフタートークにも参加。土田さんの話はやはり面白い。結局、雑談こそが最大のエンタメなんだなと思う。

2020年6月のTweet。

2020/6/6

ついに再開したご近所の映画館、大津アレックスシネマへ。リュック・ベッソン監督「ANNA アナ」観てきた。KGBに拾われたアナ。時は流れ殺人兵器となったアナ。とにかくロシアのスーパーモデル、サッシャ・ルスの美しき“殺りマン”ぶりが最高な映画館で観たい一本。若く美しい女殺し屋を手玉にとってるようで逆に金玉を押さえられてすっかりその気になってるKGB&CIAのおっさん二人。踏みにじられるおっさんの純情。スカッとドライなラストも悪くないね

美女とおっさんといえば杉山泰一監督「星屑の町」を観た。売れないムードコーラスグループ「山田修とハローナイツ」が地方回りで出会ったのは歌手志望の愛。彼らが巻き起こすペーソス溢れる物語。女優のんはやっぱりいいね。そして息の合ったハローナイツのおじさんたちの軽妙な円熟がたまらない。

でもう一本の美女とおっさん映画はキャシー・ヤン監督「ハーレイ・クイーンの華麗なる覚醒」。いまやハリウッドを代表する女優マーゴット・ロビーが古びたおっさんたちの世界をぶっ潰す!ユカイ!ツーカイ!でパワフルな映画。そうおっさんによるおっさんの為のおっさんの社会なんか糞くらえだ!

2020/6/13

グレタ・ガーウィグ監督「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語」を観た。4姉妹が織りなす小さな喜びや悲しみ、夢と希望、挫折や後悔…積み重ねっていく出来事と過ぎ去りし日々。古典を原作としながら、今を描く新鮮さと瑞々しさ、躍動感があってとっても素敵な映画だったなー。監督/脚本、グレタ・ガーウィグが描いた鮮やかなラストが素晴らしい!活き活きとした今を生きる映画になった。彼女のもとに集まったシアーシャ・ローナン、フローレンス・ピュー、エマ・ワトソン、そしてエリザ・スカンレンという最強の座組もいい

2020/6/15

NHK-BSで映画「フリーソロ」放送中!超絶おもしろドキュメンタリーなので、ぜひ!高所恐怖症の人以外は。

2020/6/18

ラストがあまりに鮮やかで素敵だったので、こちらでそこに至る軌跡と奇跡を。
町山智浩の映画ムダ話176 グレタ・ガーウィグ監督『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』(2019年)。 これまでの『若草物語』に比べ、何が画期的なのか? 

tomomachi.stores.jp

2020/6/20

キム・テギュン監督「暗数殺人」を観た。殺人犯テオは刑事ヒョンミンに「全部で7人殺した」と告白。ヒョンミンは執念深く捜査を続けるのだが…という実録犯罪もの。まるで楽しむかのようなテオをじりじりと追いつめるヒョンミン。チュ・ジフンとキム・ユンソクがミリ単位の演技で心理戦を演じる。善悪や良心など通用しない完璧に狂っていてある意味空洞な男をチュ・ジフンが見事に演じる。もはや「球が止まって見える」状態の演技力。でそれをねじ伏せる我らがキム・ユンソク兄貴。こいつもまた狂ってるのだという凄み。

でそんなキム・ユンソク兄貴の初監督作「未成年」を観た。父の不倫を知った女子高生ジュリ。しかも相手は同級生ユナの母親。ジュリとユナ、二人の心は大きく揺れていく…。まさに未成年の二人が、揺れながら成長していく様が素晴らしい。演劇界で長く活動していたキム・ユンソクの繊細な演出が光る。そしてキム・ユンソクはどうしようもない不倫男を絶妙な情けなさで演じる。牛骨を振り回す兄貴も最高だが、この情けなさもまたいいのだ。

2020/6/25

TBSラジオ小泉今日子の特番「あなたとラジオと音楽と」聴く。俺たちのキョンキョン!やっぱ最高。中森明菜を「同志」と言い切るキョンキョンにグッときた。

2020年5月のTweet。

2020/5/4

小さなマスクを着けたアホみたいな男と、その小さなマスクすらまともに調達できない組織。死んだ目で中身のない言葉をただ棒読みする男を垂れ流すだけのテレビ。捏造、隠蔽、偏見、差別…なんかもうほとほと嫌になってきたな。

2020/5/5

MONO 土田英生さん作のZOOMドラマ。おもしろ怖い!短編ドラマ『ともだち 』


www.youtube.com

2020/5/9

最近はもっぱら部屋の掃除。平気で30〜40年前のものが出てくる。小学生の頃に入手した江口寿史すすめ!!パイレーツ」消しゴム発見!

2020/5/10

子供たちの子供たちの子供たちの為にも言い続けるのです。
#検察庁法改正案に抗議します

2020/5/16

1ヶ月以上映画館に行っていないなんて!なので見逃していた作品をアマプラでチェック。最近観たのは「ハッピー・デス・ディ」「パターソン」「女神の見えざる手」「マリアンヌ」「タリーと私の秘密の時間」「四月の永い夢」「500ページの夢の束」「イップマン」「イットカムズアットナイト」「魂のゆくえ」「グッバイシングル」「戦場のメロディ」「私を忘れないで」「悪のクロニクル」「復讐のトリック」で今日はTVで「若おかみは小学生」

部屋の掃除して埋もれていたCDを発掘。88年の白井良明さんソロ作「City of Love」を久々に聴く。今聴いても超絶かっこいい!1曲目のイントロからして最高!サブスク解禁して海外の音楽ファンに発見されて欲しい!

2020/5/20

LOVELYZスジョンのソロ曲!想定内の曲ではありますが盲目的に大ファンなので、彼女の歌声を聴いてるだけで大満足!繰り返し聴いてると何だか売れそうな気がしてきた!キャッチーだし耳に心地いい!

youtu.be

2020/5/28

草月ホールカーネーション」これは凄い!過去聴いてきたライブアルバムの中でもベストかもしれない。重ねてきたキャリア、バンドの歴史全てが放たれる音に結実している。国宝級のライブアルバム!

 

 

 

2020年4月のTweet

2020/4/6

映画が好き。映画館で観る映画が。

2020/4/11

まさに昨日の夜、これを聴き終えて数分後TL見て監督が亡くなったことを知る。
アフター6ジャンクション 特集:大林宣彦監督の最新作をいきなり見て卒倒しないための講座 ゲスト:柳下毅一郎さん  https://nhsw9.app.goo.gl/jdPgHhAkTvv8DMo7A  #ラジオクラウド #TBSラジオ

映画「転校生」は「金曜ロードショー」で観た。結局あのラストシーンが自分にとっての「切なさの基準」になっているんだなと今改めて思う。中学生の時からずっと原田知世さんのファンなのは当然「時をかける少女」があったからだし、映画の世界に触れたくて学生時代には何度か尾道に行った。

学生時代に観た「ふたり」「青春デンデケデケデケ」そして「はるか、ノスタルジィ」は大好きな3本。柴山智加3部作と勝手に呼んでいる。「はるか、ノスタルジィ」なんてもうどうかしてる話なんだが、忘れがたき一本で今でも思い返すと胸が苦しくなる。

そして「この空の花」「野のなななのか」「花筐」という近年の作品。圧倒的で強烈な、まさに「映画」としか言えない「映画」。魂を込めて、命を削って「戦争」に向き合った作品群。その監督の想いを受け止め繋げていかなければならない。それはもう僕らの使命なんだろう。

2012年8月15日のTweet
今日は会社休んで映画観てきた。大林宣彦監督「この空の花 長岡花火物語」。饒舌すぎる台詞、突然のカメラ目線、過剰なテロップ、不自然な動きetcあらゆる映画の文法を無視しながら、映画でしかなし得ない表現で伝えられるメッセージ。凄い映画を見た!

2013年9月13日のTweet
大林宣彦監督07年作「転校生~さよならあなた」、08年作「その日の前に」を観る。ともに「死」がメインテーマとなる作品。改めて観ると震災を挟み「この空の花」に結実していく「生と死」の物語がより立体的に浮かぶ。点と点が線になり、層を作る

2014年5月17日のTweet
大林宣彦監督「野のなななのか」観てきた。舞台は北海道芦別市。92歳で死んだ老人の過去を巡る話は、1945年8月15日以降も戦争が続いていた樺太から、311以降の福島へ。過去・現在・未来を繋ぐ生と死の物語。圧倒的、ただただ圧倒的な大傑作!

映画「野のなななのか」。濃厚なエロスとタナトス。異常なほどに過剰な叙情と熱情。大林映画の記号と暗号がとめどなく溢れ、逃げることなくメッセージが込められている。前作「この空の花」から続くシネマ・ゲルニカ。映画に巻き込まれ、飲み込まれた。圧倒的な強度を持った作品。凄かった。

70を超えた監督が、徹底してラジカルに、徹底して真摯に、「人間」と「戦争」を描く。311以降に漂うこのうすら怖く不穏な空気をただ見過ごす訳にはいかないという強烈な想いが自分の中にも芽生えてくる。人間は弱く、どこまでも残酷になれる。だからこそ自身を律するのだ。

それにしても「映画」表現の多様性をまざまざと見せつけられたな。物語を語る映像・表現に何度も驚かされたし、興奮した。表面的な「斬新な手法」「実験作」なんてものではなく、表現するためにはこれでしかないという骨太さと強い覚悟があった。

2018年2月17日のTweet
「花筐」を観た。とにかく凄いものを観た!3時間近い大作ながら全編異常なまでのテンション、フィルムを切ったら血が流れ出すんじゃないかというぐらいの生命力、狂気の沙汰としか思えない映像の数々…あらゆるセオリーや文法を飛び越えつつ圧倒的に映画的であり映画そのもの。

「花筐」。余命宣告までされた80歳になる監督が、ここまでの作品を作り上げるとは!一か所もありきたりな映像が無くどーかしてる映像のオンパレード。「この空の花」「野のなななのか」に続く戦争三部作にして監督の作家性が大爆発。アヴァンギャルドでありながら痛切なメッセージ性を感じる

映画「花筐」。映画という嘘で綴られた、真に真正面から叫ぶメッセージ。ユーモア、実験性、エロティシズム、押し寄せてくる過剰さ、そこに流れる赤い血。とにかく凄まじい映画である。憎悪と差別を隠そうともしない恥知らずが権力を握る狂った世界に対抗しうる狂気的なまでの正気。

映画「花筐」を観ながら、自分はやっぱり政治家より芸術家を信じるし、金より文化を愛しているんだなと再確認した。

2020/4/13

“こんな時期だからこそ権力者が何をやるのかチェックするのは当然だろう。力を持った人たちがおかしなことをやらないためでもある。それぞれが何か言えることは大切だ。だから、あの首相動画のおかしさについても声をあげるのは当然だ。” 

そう、声をあげ続けよう!

2020/4/18

バカが船長の泥船、いいかげんホントにもう勘弁してくれ。早く逮捕しろよ!…とさすがに吐き出したくなるな。

2020/4/19

MONO、2015年作「ぶた草の庭」を配信で。感染病で隔離された人々の物語。5年前の作品が今に響く。

2020/4/24

映画「あの人に逢えるまで」。イデオロギーに分断された市井の人々の深い悲しみが28分の中に凝縮されている。素晴らしい短編。

改竄、隠蔽、分断、差別…現政権がやり続けてきた恥知らずな振る舞いがここにきて加速してる。朝刊を広げたらそれでもなお政権のケツをなめヘイトを撒き散らす雑誌の広告がバカでかく載ってやがる。恥ずかしくねーのかね。

2020/4/25

ここんとこリモートワークだったので、3日ぶりに家を出て少し散歩。コロナ以前と以後では世界の見え方が違う。