日々の泡。

popholic diary

2020年4月のTweet

2020/4/6

映画が好き。映画館で観る映画が。

2020/4/11

まさに昨日の夜、これを聴き終えて数分後TL見て監督が亡くなったことを知る。
アフター6ジャンクション 特集:大林宣彦監督の最新作をいきなり見て卒倒しないための講座 ゲスト:柳下毅一郎さん  https://nhsw9.app.goo.gl/jdPgHhAkTvv8DMo7A  #ラジオクラウド #TBSラジオ

映画「転校生」は「金曜ロードショー」で観た。結局あのラストシーンが自分にとっての「切なさの基準」になっているんだなと今改めて思う。中学生の時からずっと原田知世さんのファンなのは当然「時をかける少女」があったからだし、映画の世界に触れたくて学生時代には何度か尾道に行った。

学生時代に観た「ふたり」「青春デンデケデケデケ」そして「はるか、ノスタルジィ」は大好きな3本。柴山智加3部作と勝手に呼んでいる。「はるか、ノスタルジィ」なんてもうどうかしてる話なんだが、忘れがたき一本で今でも思い返すと胸が苦しくなる。

そして「この空の花」「野のなななのか」「花筐」という近年の作品。圧倒的で強烈な、まさに「映画」としか言えない「映画」。魂を込めて、命を削って「戦争」に向き合った作品群。その監督の想いを受け止め繋げていかなければならない。それはもう僕らの使命なんだろう。

2012年8月15日のTweet
今日は会社休んで映画観てきた。大林宣彦監督「この空の花 長岡花火物語」。饒舌すぎる台詞、突然のカメラ目線、過剰なテロップ、不自然な動きetcあらゆる映画の文法を無視しながら、映画でしかなし得ない表現で伝えられるメッセージ。凄い映画を見た!

2013年9月13日のTweet
大林宣彦監督07年作「転校生~さよならあなた」、08年作「その日の前に」を観る。ともに「死」がメインテーマとなる作品。改めて観ると震災を挟み「この空の花」に結実していく「生と死」の物語がより立体的に浮かぶ。点と点が線になり、層を作る

2014年5月17日のTweet
大林宣彦監督「野のなななのか」観てきた。舞台は北海道芦別市。92歳で死んだ老人の過去を巡る話は、1945年8月15日以降も戦争が続いていた樺太から、311以降の福島へ。過去・現在・未来を繋ぐ生と死の物語。圧倒的、ただただ圧倒的な大傑作!

映画「野のなななのか」。濃厚なエロスとタナトス。異常なほどに過剰な叙情と熱情。大林映画の記号と暗号がとめどなく溢れ、逃げることなくメッセージが込められている。前作「この空の花」から続くシネマ・ゲルニカ。映画に巻き込まれ、飲み込まれた。圧倒的な強度を持った作品。凄かった。

70を超えた監督が、徹底してラジカルに、徹底して真摯に、「人間」と「戦争」を描く。311以降に漂うこのうすら怖く不穏な空気をただ見過ごす訳にはいかないという強烈な想いが自分の中にも芽生えてくる。人間は弱く、どこまでも残酷になれる。だからこそ自身を律するのだ。

それにしても「映画」表現の多様性をまざまざと見せつけられたな。物語を語る映像・表現に何度も驚かされたし、興奮した。表面的な「斬新な手法」「実験作」なんてものではなく、表現するためにはこれでしかないという骨太さと強い覚悟があった。

2018年2月17日のTweet
「花筐」を観た。とにかく凄いものを観た!3時間近い大作ながら全編異常なまでのテンション、フィルムを切ったら血が流れ出すんじゃないかというぐらいの生命力、狂気の沙汰としか思えない映像の数々…あらゆるセオリーや文法を飛び越えつつ圧倒的に映画的であり映画そのもの。

「花筐」。余命宣告までされた80歳になる監督が、ここまでの作品を作り上げるとは!一か所もありきたりな映像が無くどーかしてる映像のオンパレード。「この空の花」「野のなななのか」に続く戦争三部作にして監督の作家性が大爆発。アヴァンギャルドでありながら痛切なメッセージ性を感じる

映画「花筐」。映画という嘘で綴られた、真に真正面から叫ぶメッセージ。ユーモア、実験性、エロティシズム、押し寄せてくる過剰さ、そこに流れる赤い血。とにかく凄まじい映画である。憎悪と差別を隠そうともしない恥知らずが権力を握る狂った世界に対抗しうる狂気的なまでの正気。

映画「花筐」を観ながら、自分はやっぱり政治家より芸術家を信じるし、金より文化を愛しているんだなと再確認した。

2020/4/13

“こんな時期だからこそ権力者が何をやるのかチェックするのは当然だろう。力を持った人たちがおかしなことをやらないためでもある。それぞれが何か言えることは大切だ。だから、あの首相動画のおかしさについても声をあげるのは当然だ。” 

そう、声をあげ続けよう!

2020/4/18

バカが船長の泥船、いいかげんホントにもう勘弁してくれ。早く逮捕しろよ!…とさすがに吐き出したくなるな。

2020/4/19

MONO、2015年作「ぶた草の庭」を配信で。感染病で隔離された人々の物語。5年前の作品が今に響く。

2020/4/24

映画「あの人に逢えるまで」。イデオロギーに分断された市井の人々の深い悲しみが28分の中に凝縮されている。素晴らしい短編。

改竄、隠蔽、分断、差別…現政権がやり続けてきた恥知らずな振る舞いがここにきて加速してる。朝刊を広げたらそれでもなお政権のケツをなめヘイトを撒き散らす雑誌の広告がバカでかく載ってやがる。恥ずかしくねーのかね。

2020/4/25

ここんとこリモートワークだったので、3日ぶりに家を出て少し散歩。コロナ以前と以後では世界の見え方が違う。