日々の泡。

popholic diary

2020年3月のTweet

2020/3/1

岩井澤健治監督「音楽」を観た。「音楽の初期衝動」なんて言葉は使いがちだが、まさにその初期衝動をアニメ化。観ている間、自分が今までしてきた「音楽体験」がフラッシュバック。音楽に触れて魂がこうふわっと一瞬持ちあがるような感じ。観終わった後、猛烈に音楽に触れたくなった。

昨晩観たKaedeさんのインスタライブ。彼女の歌声もさることながら佐藤優介氏の生ピアノがとにかく素晴らしかった。とてもいいものを観ることが出来た。

日曜の朝からアリ・アスター監督「ミッドサマー」観てきた。いやー監督イかれてんなー(最高級の褒め言葉!)白夜に浮かぶ悪夢のワンダーランド。とんまつりスウェーデン、藤子F不二雄先生のヤバい短編と藤子不二雄A先生の黒い短編、あるいは全盛時の松本人志のコントか。とにかくイかれてて最高!まぁめちゃくちゃ計算されてて、深い意味もあるんだけど、なんというか、怖いを通り越して思わず笑ってしまいました。という感じ。万人にお薦めはしないけど、個人的には突き抜けたハッピーエンドだと思ったな。20年前の松本人志なら作れたかもとふと思った。今はもうあらゆる意味で無理だけど。「しんぼる」の後にこういう作品作れてたら「世界のマツモト」になってただろうなとか。

2020/3/9

寺尾紗穂さんの新作。またしても素晴らしい。なぜこんなにも胸を打つのか。シンプルな言葉とメロディ。大切な誰かに宛てた手紙のように真摯で嘘がない。


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2020/3/14

ウィルスに絡む何気ない会話の節々から、無自覚なヘイトや無意識な差別が顔を覗かせる。その瞬間に遭遇する度、心がきゅっと縮こまる。見えない小さな無数の傷が心の表面についていく。なんだかとても疲れている。

とりあえず2009年の少女時代を観て元気を出そう!

2020/3/19

「文春」読んだ。それでもなお殺人者は嘘を吐き、逃げ続けてる。国が腐っていく様を呆けたように眺めるしかないのか。こんな政権はクソだと叫び続けるしかないのか。虚しさが募る。

2020/3/22

ラジ・リ監督「レ・ミゼラブル」を観た。舞台はパリ郊外の犯罪多発地区。敵対する犯罪組織や高圧的な警察官、街は常に緊張状態。些細な事件をきっかけに暴発する人々。分断が進んだ社会が辿りつく地獄、そしてそれに反旗を翻すのは誰か。今観るべき大傑作!

2020/3/26

「どっきりナイト7」今夜決定ドリンク篇の影響で40年ぶりぐらいにネクター飲んだ。子供の頃大好きだったなー。もはやほぼ桃。美味しかった!

2020/3/28

朝ドラ「スカーレット」最終回。さりげなく、力強いラストで良かったな。

三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」を観た。69年1000名を越える学生たちの前で行われた三島由紀夫と東大全共闘の討論会。緊張感がありながらも時にユーモアも交えながら言葉と言葉がぶつかり合う。右と左、相反する思想ながら、お互い敬意を払い、しっかりと“言葉”が通じ合っている。丁寧な言葉で、笑いを交えながら語る三島。学生達の言葉に耳を傾け、しっかりと言葉で返していく。論客、芥正彦がまた凄い。言葉の剛速球の投げ合いに、三島もちょっと嬉しそう。映画でも言及される「熱と敬意と言葉」。今の政治に欠けているものがそれだ。毎日のように「熱」も「敬意」も感じられない「言葉」以前のコトバが政治家から発せられる。三島と東大全共闘。右と左にいながら、倒そうとしたのは共にそんな「政治」であり「システム」だった。だが50年たった今、熱と敬意と言葉は消え去ってしまった。

熱も敬意も無いプロンプターに映される文字をただ読み上げるだけ。今の政権からは「言葉」そのものが通じない怖さがある。いくら言葉を尽くしてもまるで通じない怖さ。

映画館からの帰り道、角田さんの「蛤御門のヘン」でまさに「三島VS東大」話。東出VSレポーターのバカバカしさが際立つ。あと「熱と敬意と言葉」を今一番感じさせてくれる人って誰かなと思い一番に頭に浮かんだのは杉作J太郎さんだなー。まさにその3つを高いレベルで兼ね備えている凄い人!