日々の泡。

popholic diary

2020年1月のTweet

2020/1/3

新年最初の映画観賞はイ・ビョンホン監督「エクストリーム・ジョブ」。解体の危機を迎えるダメ麻薬捜査班。犯罪組織を見張るべくアジト前でチキン店を偽装営業するが図らずも大繁盛してしまい…ってなコメディ。詰め込まれたギャグにテンポの良い編集、キレッキレのアクション。最高のお正月映画!麻薬捜査班のダメっぷりを一気に見せるオープニングから捜査班5人のキャラをテンポ良く紹介しつつチキン店に行きつく展開。もしも刑事が営むチキン店が大繁盛したらの大喜利から最後はダメ刑事達が一発逆転!笑いとアクションテンコ盛りで爽快な後味。とにかく楽しい。情けなくも頼もしい班長を演じる名優リュ・スンリョンがしっかり土台を支え、美人女優イ・ハニが最強のアクションを魅せる。そして強烈な悪役で一気に知名度を上げたチン・ソンギュが一転して爆笑をかっさらう!マ・ドンソクに続く個性派スターの誕生だ!あと数々の映画でいい味出しまくっているイ・ドンフィが今回は真面目故に笑いが起きちゃうというこれまたいいキャラ。お気に入りの俳優さんなので嬉しい。

しかし正月早々、眩暈&ぎっくり腰に襲われなかなかの不調ぶり。とりあえず身体を休ませろということか。

2020/1/7

KaedeさんのAL「今の私は変わり続けてあの頃の私でいられてる。」日本の女性ボーカルで今一番好きな声かもしれない。名曲揃いで素晴らしい。

2020/1/8

めちゃくちゃいい!特にボーカルが以前より柔らかく深みを増しているよう

YeYe - 暮らし(Official Music Video) - YouTube

2020/1/9

NHKはAI美空ひばりよりAI沢尻エリカを作っといたほうが良かったんじゃないか

年末に届いた桶田知道氏のプロジェクト「NOTO」をここんとこ聴いている。もし今が1986年ならノンスタンダードレーベルからリリースされていただろう。つまりは大好きな音。でもノスタルジックではなく瑞々しくどこか苦味がある。懐かしく未来的であり今に響く-時間を飛び越えた場所にある。そんな音楽

2020/1/10

今まさに「パラサイト」観終わりました。もう放心状態です。すげーとこまで連れて行かれた!

ポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」を観た。かなりハードルが上がっている状態で観たのだが、観終わってみればそのハードルすらはるか下の方に霞んで見える。こんなところにまで連れて行かれるんだと放心状態。ちょっともう別物というか、でもこれ紛れもなく「映画」なんだよなぁ。「面白い」と言っても様々な「面白い」があるわけだがそのどれもに当てはまる「面白い」に溢れている。でもちろんそれだけで済まされる訳はなく、圧倒的な力でとんでもない場所まで放り投げられる。観終わって周りを見渡せば今まで観たことも無い景色が広がっていた。ソン・ガンホのあの表情が頭から離れない。とにかく大袈裟に聞こえるかもしれないが、映画の到達点を観てしまった。という感じだ。

2020/1/11

朝ドラ「スカーレット」やっぱり八郎に肩入れして観てしまう。喜美子の才能を誰よりもわかっている八郎。そりゃ追い込まれてしんどいわなぁ。自分は天才じゃないからこそコツコツと積み上げてきているわけで、壊すことが出来たらどれだけ楽かという…

東海テレビのドキュメンタリー、圡方宏史監督「さよならテレビ」を観た。被写体は自社の報道部。カメラが容赦なくテレビの内側を曝け出す。最後までヒリヒリとしてて、落ち着かない。あえて言うとこれは「さよならテレビ局」じゃないか。テレビの「闇」を暴いてるとまでは思わない。人を人とは思わない大企業の傲慢さが炙り出される。権力の監視・弱者の視点をなんてかっこいいこと言っても「テレビ局」だって所詮は数字至上主義の「会社」でしかない。でも取材の対象になってるのは派遣社員である記者さん達が主でやっぱり映しやすい、映しても文句言えない人たちなんだよね。次は株主や経営者、役員、スポンサー、代理店に迫ってみてよ。とちょっと意地悪なことを思ったり。

2020/1/13

二日連続の休日イベント仕事も終了。代休はまたしばらくとれず明日からも仕事。ふと何もかもから解放されたいなと思う。ちょっと疲れてるなー

2020/1/14

映画に散りばめられ、細部に宿る様々なヒントやメタファー。「パラサイト」してるのは誰だ?絶望と怒りが産んだ映画の強度。ポン・ジュノ監督の凄みを改めて思い知る。

tomomachi.stores.jp

2020/1/15

「パラサイト」のアカデミー賞ノミネートに興奮してるとこに、日本アカデミー賞のノミネート発表を見て愕然。どんな選び方したらこんなことになるんだよ…。全員とは言わないが個人賞もひどいな…

2020/1/17

タイカ・ワイティティ監督「ジョジョ・ラビット」を観た。第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは空想の友人・ヒトラーとともに兵士を目指す。そんな彼が家で出会ったのは母により匿われていたユダヤ人の少女だった。なんと愛らしく、悲しく、そして気高いコメディなのか。素晴らしかった!戦争のさなか、ナチスに憧れる靴紐も結べない少年ジョジョユダヤ人少女との出会い、そして戦争の狂気の中で大人になっていく。事象だけを追えば重く苦しい話なのだが、映画は愛らしくユーモアに溢れ、力強くその先へと進む。抱きしめたくなるような映画。心底感動した。主人公の少年が実にかわいらしく物語を健気に引っ張っていく。母親役のスカーレット・ヨハンソンは過去最高にチャーミング。またサム・ロックウェルが凄まじい存在感をみせる。そして監督、脚本、ヒトラー役を務めるタイカ・ワイティティ監督!天才かよ。

2020/1/18

岩井俊二監督「ラストレター」を観た。オープニング早々、鈴木慶一さん登場で「ラブレター」を想起させるわけだが、「ラブレター」の様々な記号を使いながらも甘酸っぱい恋愛物語を巧みに避けて通り、ビターな大人の物語に。より深く、広く、誰かが誰かを想うということを描く。良かった。ここで描かれる人と人の関係。例えばアーティストとファンの関係のようにも感じた。誰かの言葉や行動その存在が誰かの救いになる。自分が誰かに影響を受けたように自分もまた誰かに影響を与えているかもしれない。映画「ラブレター」を愛する人への岩井監督からの返信のよう。森七菜があの頃の酒井美紀を彷彿とさせる。女優になる瞬間、その一瞬の夏をフィルムに残せた女優は幸福である。

いやーしかし「ラストレター」観てたら、甘酸っぱい高校時代の想い出が蘇って…いや、こないよ。っつーか男子校やったやん。イカ臭い想い出しか浮かばんなー

2020/1/19

岩井俊二小林武史…わかってらっしゃる。

youtu.be

2020/1/21

ジェームズ・マンゴールド監督「フォードVSフェラーリ」を観た。「ル・マン24時間耐久レース」で絶対王者フェラーリを倒すという無謀な戦いに挑んだ2人の男の物語。むしろ「2人VSフォード」。巨大企業の強引かつ汚ねぇやり方にいがみ合いながらも絆を深め挑む2匹の一匹狼!ド迫力のレースシーンが2人の怒りや誇りを加速させる。これもまた「バカヤロウまだ始まっちゃいねえよ」な物語。

2020/1/23

映画「寝ても覚めても」はとても濃厚な作品だった。頭でダメだとわかっていても、気持ちは動いてしまう。どうしようもない心の揺れ、正しさだけでは測れないその不可思議さを描いた映画だったように思う。そりゃひと時でもあの人生を生きたなら気持ちも引っ張られちゃうわななんて思ったり。個人的にはなんつーか人間って面白いなーと思う。どう考えてもダメなんだけど、そっちに行ってしまう。あらゆるストッパーが効かなくなって、ダメな方に気持ちが動いてしまう。他人事だから言っちゃうけど、いやー人間って愚かでダメでどうしようもなくて、そこが面白い。好きな女優さんが一人増えたよ。

2020/1/24

渋かっこいいなー

[Live] Jeong Jia (정지아) - Color (틈) - YouTube

2020/1/25

クリント・イーストウッド監督「リチャード・ジュエル」を観た。1996年、アトランタ爆破事件の実録物。爆弾の第一発見者で英雄になったのもつかの間、容疑者に仕立て上げられ一気に全国民の敵にされたリチャード・ジュエル。彼を信じるのは母と弁護士だけ。まさに四面楚歌の状況が描かれる。リチャードの絶妙な容疑者感から犯人と決めつけ無責任に突き進むFBIとマスコミ。さらに怖いのはあっさりとその決めつけに乗っかる人々の群れ。無自覚なまま加害者に転じる「世間」。私刑が横行する現在を映しているよう。

2020/1/30

素晴らしいライブ演奏!スゲー!

이진아 • Lee Jin Ah ‘RANDOM’ / Live Performance (2019 이진아 연말 공연 ‘진아의 방’) - YouTube

こちらもさらに凄い。ほんわかボーカルと緊張感溢れる凄まじい演奏が同居。KIRINJIに新メンバー追加するなら彼女を推薦したい

이진아 ’냠냠냠’ • Lee Jin Ah ‘Yum Yum Yum’ / Live Performance (2019 이진아 연말 공연 ‘진아의 방’) - YouTube