日々の泡。

popholic diary

2014年5月上旬のTweet

2014/5/3

なかなかに厳しい仕事上のトラブルをなんとか乗り越えて、午後から実家で過ごす。明日は妻の実家へ。GWは実家ツアーで、映画もライブもおあずけ。久々に本でも読むかな。

2014/5/6

今日は朝から半日お仕事。結局GWは映画館に行けなかったけど、実家含め家族と多くの時間を過ごせたので、それはそれで良しとする。親もそれなりの歳だし、娘ももう高校生。家族と過ごす時間は確実に少なくなってきてるからな。

といいつつ、時間を見つけて劇場で観れていなかった映画を家で。まずは中村義洋監督「みなさん、さようなら」。中盤からの思わぬ展開からラストへ向かって昇華していく物語。いや、これは良かった。あと波瑠がなんとも良かったなぁ。

それから小林聖太郎監督「毎日かあさん」。小泉今日子永瀬正敏から漂う「戦友感」が映画の強度を高めてたなぁ。小林監督は上岡龍太郎さんのご子息なのか。上岡さんが昔、井筒和幸監督「宇宙の法則」を激賞していたのを覚えているが、その「宇宙の法則」にどこか通ずるものがあった。

それからBSでやってた「トラック野郎 一番星北へ帰る」。シリーズ8作目ながら、それでも今のどんな作品よりは下品で俗なパワーに溢れてたな。TOKIOの長瀬&城島でリメイクなんてどうだろ。

2014/5/7

水曜日のダウンタウン」。先週は吉田豪さん、そして今日は高橋ヨシキさん!

2014/5/10

本日は朝から京都シネマへ。東海テレビ制作のドキュメンタリー「ホームレス理事長」観てきた。高校を中退した球児たちの為に創立されたNPO「ルーキーズ」。理念と志のみで突っ走る山田理事長以下訳ありの監督や子供たちの姿に迫ったドキュメンタリー。いやー強烈。まさに問題作だったなー。ひたすら無策のまま、金策に走る理事長。あげくに撮影クルーに土下座して借金を申し込む姿。そしてそこからの自問自答にぐわっと掴まれたな。文字通りの問題児にビンタ9連発をくらわす監督の本気ぶりなど見所だらけ。ヤミ金にまで手を出しながら、志を貫こうとする理事長。確かに馬鹿者なんだが、「いったい、何やってんだ」と傍観者を決め込むことを許さない迫力があった。

「SONGS」の知世さん。いい歳の取り方してんなー。ニューAL「noon moon」は、はっきり言って傑作。また音楽家として新たな一歩を踏み出したような素晴らしい作品になっていて、ファンとしてとても嬉しかったな。

で今日は映画館のはしご。バスでみなみ会館まで移動して、アラン・リックマン&フェリックス・チョン監督「サイレント・ウォー」観てきた。上海を舞台に、「風の音も聴き分けられる」盲目のスパイの物語。主演は我らがトニー・レオン

テレビでやってるソウル旅。BGMがさっきからA PINK。ちょうど娘とA PINKいいよねぇなんて話してたとこ。ちなみに今、K-POPネタで一番話合うの娘だったりする。

話戻って、映画「サイレント・ウォー」。クラシカルでスタイリッシュな語り口。丁寧に人間を描きながら、ラストに向けて物語が積み上げられていく。二人の女優さんも美しくてよかったなー。

でさらにもう一本。チャン・ジュナン監督「ファイ悪魔に育てられた少年」観てきた。5人の殺人強盗集団から徹底的に犯罪のスキルを教え込まれ育った少年ファイ。やがて自身の過去を知ることになる少年と5人の父親たちの運命はってなお話。韓国バイオレンス映画にまた新たな傑作が誕生!凄かった!目を見張るバイオレンス描写、息もつかせぬストーリー展開に加え、グッとくる切なさと悲しみがあって、たまらんものがあったな。参りました。という感じ。さらにメインから端役まで完璧な演技があり、的確な演出がある。韓国映画のレベルの高さを思い知らされた。感情を全て捨て去ったかのような目をしたキム・ヨンソクと撮影当時若干15歳ながら天使と悪魔の両面を見事に演じて見せたヨ・ジング。二人が対峙するラストの緊迫感たるや凄まじかった。あと育ての父の一人、チョ・ジヌンが実に素晴らしかった。泣かされたなー。「悪いやつら」の宮史郎カットの凶暴なヤクザ役で強烈な印象を残したキム・ソンギュンがこれまたタイプの違う凶暴な役で登場してていい仕事してた。

それにしても韓国映画のレベルの高さには毎回驚かされる。もちろん日本公開されてる時点である程度のふるいにはかけられてるんだろうけど、それでも凄いなーと唸らされてしまう。今年も韓国映画から目が離せない。

しつこいけど映画「ファイ悪魔に育てられた少年」。オープニングタイトルとエンドロールがもうめちゃくちゃかっこよくって、そこにも痺れたな。エンドロールに込められた切なさに最後まで泣かされた。