日々の泡。

popholic diary

2014年9月上旬のTweet

2014/9/4

朝ドラも戦争の時代に突入。少し前までは、ドラマで描かれる重苦しい戦前の描写はあくまでも「過去」を描いたものだと思っていたが、今ではそう遠くない「未来」が描かれているように見える。勇ましい言葉の前に正しい言葉はかき消される。空がまた暗くなる。

2014/9/6

大真面目な会議の資料。「オリンピック」と書くべきところを「オチンピック」と誤入力。よりによって「オチンピック」って。自分でプレゼンしながら笑った。オチンがピック…

久々に土曜休み。朝から心斎橋まで出て今日は韓国映画三昧。まずはホン・サンス監督「ソニはご機嫌ななめ」。一人の女と三人の男。どこをとってもホン・サンスなただただ呑んで喋っての恋愛についての映画。毎度おなじみホン・サンス節なんだが、これがなぜかおもしろいんだな。主人公・ソニを演じるのはお気に入り女優の一人、チョン・ユミ嬢。愛らしい童顔と確かな演技。無自覚に男たちを振り回す、かしこくてかわいくて、どこか掴みどころのないソニに俺も振り回されたい。なんつって。

チューボーですよ」で橋本愛ちゃんチェック。インスタにムーンライダーズ「Don't Trust Over 30」をUPした彼女。完全に観る目変わったぜ。彼女にはいつかホン・サンス映画に出て欲しいな。絶対はまる。

ホン・サンス監督でもう一本。「ヘウォンの恋愛日記」。妻子ある教授と恋愛関係にある女子大生ヘウォンの物語。もちろんこちらも呑んで喋っての物語。そこに憂いが増していつになくしっとりと。ヘウォンを演じるのはモデルとしても活躍するチョン・ウンチェ嬢。まだ弱くて不安定な心がゆらゆら揺れている様を見事に体現してた。そしてその佇まいの美しいことよ。

でさらにもう一本。同じく韓国映画ながら一転して大エンタティメント作、チョ・ウィソク、キム・ビョンソ監督「監視者たち」。ただひたすら犯人を探しだし監視する「監視班」VS完全犯罪を次々こなしていく犯罪グループ。くーっ、最初から最後までなんでこんなにも面白いの。ベテラン班長ソル・ギョングに新人刑事、ハン・ヒョジョのコンビにクールな犯罪組織リーダー、チョン・ウソン。魅せてくれるなぁ。韓国映画お馴染みの容赦ないバイオレンス描写にアイデアとケレンに満ちたやりすぎアクションもバッチリ。118分きっちり楽しませるエンタメ力。いやーしかしハン・ヒョジョさん、ほんとに美しいなー。いくらでも観てられる。大好きだなー

それと感想書けてなかった映画のことも書いとこう。パン・ウンジン監督「マルティニークからの祈り」。家族の貧困を救うために運んだ「金の原石」。でもそれは大量の麻薬だった。言葉も通じない国でわけがわからないまま逮捕された主婦の物語。実際にあった事件を元に描いた作品。祖国から遠く離れた異国の刑務所で過ごす地獄の日々。在仏大使館のボンクラぶりを徹底的に描写。「国」のダメさ具合も容赦なく浮き上がらせる気骨と気迫が凄い。まさに生き地獄を味わう主婦を演じるのはカンヌ女優、チョン・ドヨン。愛する家族と引き裂かれた痛み、辛酸を舐め尽す姿を、そりゃもう完璧に演じる。でも決して押しつけがましくない、むしろ引き算の演技で、唸ったな。

2014/9/7

今日も映画を一本。森淳一監督「little forest 夏/秋」観てきた。五十嵐大介原作コミックの映画化。東北の山村で一人暮らす、いち子。移りゆく四季の中でただただ作っては食べるだけという映画。いやホントに気持ちいいぐらいそれだけの映画。で主演は橋本愛!はい出た5億点!今回は夏編と秋編。それぞれの季節を風景に、橋本愛が草むしりをし、パンを捏ね、ジャムを作り、米サワーを飲み干し、トマトにかぶりつき、合鴨を解体し…とひたすら作っては食う。宮内優里の音楽が良くってある種のファンタジーにも感じた。なんとも不思議な映画ではあるし、多少のあざとさも感じなくはないけど、妙に心地よく見られたな。「クールジャパン」とかトンチンカンなことやってないで、この映画、世界に売り込んだらいいのに。四季の移ろいと丁寧な食の風景。そして橋本愛

映画観終えて、少し京都をぶらぶら。昔バイトしていた寺町二条あたり。よく行ってた蕎麦屋も喫茶店も定食屋もなくなってた。ま、20年も前だもんな。でも「三月書房」は変わらず在って、本を一冊買って帰る。

2014/9/8

8月は休日出勤が続いたので今日は代休。ま、行くとこは映画館ぐらいしかないんだけど。でローレン・グリーンフィールド監督「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」観てきた。無一文から大富豪に上りつめたシーゲル夫妻の総工費100億円大豪邸建設を追うドキュメンタリーのはずが建設途中にリーマンショックが襲いかかる。総資産1800億円から一気に負債1200億円を抱えることに。もはや笑うしかない成金ぶりからの転落ぶり。なんだろうこの人間悲喜劇は。金策に奔走する夫を尻目にスーパーでの度を越した大量買いをやめられない30歳年下妻。凄いものを観たなー。酷い成金ぶりだし、実際無茶苦茶なんだけど観てるとなぜかこの夫婦に変な愛着がわいて、無茶苦茶でいてくれって応援したくなるという。しかしこの先、大富豪になる予定はないけど「お金」って怖いなー。銀行も怖っ。