日々の泡。

popholic diary

2013年12月上旬のTweet

2013/12/1

朝から京都へ出て、映画。スティーブン・チョボスキー監督「ウォールフラワー」観てきた。友達一人いない小説家志望のDT高校生チャーリー。ふとしたキッカケでパトリックとサム兄妹に出会ったことで世界が変わっていく。ホロ苦くて甘酸っぱい俺の大好きなヤツ!また一つ忘れえぬ映画と出会った。チャーリー、パトリック、サム、それぞれが心に深い傷を持っている。ヒリヒリとした痛みを胸に、出会い、惹かれあい、お互いを思いやる。観終わった後もずっと三人のこれからの人生に想いを馳せたくなる。いやほんと好きな映画だわ。孤独な生活から、理解しあえる友達と出会い、扉が一気に開いて世界が広がっていく感じ。僕も友達のいない高校生活を送ったからよくわかる。ま、エマ・ワトソンには出会えなかったけど。とにかくもうエマ・ワトソンである。完璧すぎて逆に胸が苦しくなったね。この映画観た、世界中のDT高校生はエマ・ワトソンのことを一生忘れられないだろう。

そして今日はもう一本。開催中の京都ヒストリカ国際映画祭、京都文化博物館でキム・ジュホ監督「風と共に去りぬ!?」観てきた。主演は「ハロー!?ゴースト」のチャ・テヒョン。舞台は1700年代、金より氷が貴重な時代。氷利権をむさぼるチョー一族への復讐の為、正義の氷強奪計画が始まる。個性的な面々が集まっての強奪作戦。お馴染みのパターンの楽しくスッキリ観られる超娯楽大作時代劇。若き日のマチャアキを思わせるコメディ演技の天才、チャ・テヒョンと堅物のイケメン、オ・ジホのコンビがとても良い。こういう王道映画をきっちりすっきり撮れる韓国映画界はやっぱり面白いな。そうそうヒロインを演じるのは「サニー永遠の仲間たち」の美少女スジことミン・ヒョリン!色っぽい諜報員を演じたイ・チェヨンも要チェックだなー。

2013/12/6

さすがにどんよりとした気分。戦後が終わって戦前に、か。子供たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。俺はもう大人なのにな、何やってんだろうな。

2013/12/7

カーネーションのライブ観てきた。今日のライブは「多幸感!」この一言に尽きる。カーネーションのライブは幾度となく観てきたけど今日ほど多幸感に満ちたライブはなかったんじゃないか。その場にいた全員が心から30年目のカーネーションを祝ってる。いい夜だった。30年目で達したこの多幸感。傷だらけで倒れながらもその度に砂を掴んで立ち上がってきたバンドが見せる最高の笑顔に胸がいっぱいになったな。そして30年目にしてなお新しい驚きを与えてくれるんだから凄い。カーネーション、ずっと好きでいてよかったなーとしみじみ思う

2013/12/8

今日は映画を一本。山下敦弘監督「もらとりあむタマ子」観てきた。何とも言えない可笑しみがある、愛すべき小品。大学は出たものの、何をするでもなくただ実家でダラダラ過ごす23歳の女子、タマ子。その何も起こらない生活を描く作品。何が面白いんだ!?という感じだが終始ニヤニヤ笑いが止まらない。食って、寝て、漫画読んで、逆ギレするだけのぐうたら女子を演じるのは、今、日本で一番のアイドル、前田敦子。「苦役列車」に続いて2本目となる山下監督作で、もう笑っちゃうぐらいのはまり役。女優然とした美人では出せない絶妙のかわいさと可笑しさ。良かった。康すおんさん演じる父親との会話、距離感が最高。父と娘の暖かな関係なんて薄っぺらいもんじゃなく、家族という名の腐れ縁。あの感じ、まさに思春期の娘を持つ親としてもわかるわー。タマ子が醸し出す雰囲気がもう自分のぐうたらな娘とそっくり過ぎて笑った。

2013/12/11

それにしてもここにきてまた音楽聴くのがが楽しい。「POP DIVER」でかけたい曲が多すぎて困る。選曲ラインナップが既に来月分まで埋まっている。15分じゃ足りないなー

2013/12/12

本日は代休とって諸々の用事を済ませて、やっぱり映画。ポール・グリーングラス監督「キャプテン・フィリップス」観てきた。アメリカのコンテナ船がソマリア沖で海賊に襲われた実話を映画化。「感動実話」なんて煽り文句だが、そんなんじゃなくてひたすらスリル&サスペンス、緊張しっぱなしの映画。とにかく海賊がまじで怖い。もし俺がキャプテン・フィリップスだったら、確実に泣いている。いや、ちびっている。いや、漏らしているだろう。大を。トム・ハンクスがひたすら脅され、耐えに耐えるんだけど、観ていると途中から完全に追い込まれていく海賊たちに感情移入してしまう。アメリカという巨大な力の前で、彼らの切なさ、哀しみの方にこそ物語を感じるのだ。最後まで生きた心地がしないぐらいに緊張感が続いて、映画としてもとても面白いのだけど、最後に残るのは「感動」なんて薄っぺらいもんじゃない。口の中に広がる何とも言えない後味の悪さ、苦さこそが肝なのではないか。

2013/12/13

水道橋博士の「メルマ旬報」。休み時間にちょこちょこ読んでるので最新号までまだまだ追いつかないのだが、NHK「すっぴん」や先日の「たまむすび」ゲスト回なども聴きつつ、氏の“行動で韻を踏み”、“人生の伏線を回収する”という姿勢にとてつもなく深い感銘を受けている。“行動で韻を踏み”、“人生の伏線を回収する”自分もそうありたいと思う。そうありたいという意識を持って動かなきゃな。仕事も人生も。この呟きすらいつか伏線として回収したい。

“人生の伏線を回収する”。カーネーションの30周年トリビュート聴きながら思うが、今まさにカーネーションはこの30年の様々な伏線を回収していってるようだ。岡村ちゃんによるカバー、森高さんとの再共演、「東京ゴジラ」のCD化、大森靖子、先日のシナトラ特番まで。見事な回収ぶりに痺れる

2013/12/14

今日は朝一で映画。アルフォンソ・キュアロン監督「ゼロ・グラビティ」観てきた!ホントはIMAXで観たかったが、あいにく滋賀には無いので前方真ん中、視界の全てがスクリーンで覆われる位置で観賞。とにかくスゲーっ!宇宙酔いしながら驚愕の映像に度肝抜かれた。主観と客観、無重力の中を自在に動くカメラ。ギリギリ、極限の状況を、今まで見たことのない映像で追体験させられる。映画を観たというより、映画を体験した。そんな感じ。とにかく宇宙がまじで怖い。もし俺がライアン・ストーン博士だったら、確実に泣いている。いや、ちびっている。いや、漏らしているだろう。大を。

2013/12/15

今日はライブ。福岡史朗&フリル@サロンド毘沙門。3人の音が呼応しあって、相乗効果で、どんどんドライブ感が増していく。天然もののライブ。いいに決まってる!魚が泳ぐように、鳥が飛ぶように、バンドがライブしてた。かっこいいな。それにしてもあの音。45回転の音がしてる。ライブ観て、改めてCD聴くといかにその音にこだわってるかがわかる。大久保さんの新曲も良かった!今までになかったタイプの新境地って感じ。それでいてロック特有のロマンティックさがあった。