日々の泡。

popholic diary

暮らしの眼鏡

そんな訳でどうも。先日のライブの話など。
ずっと気になっていたバンド、ユメオチが京都に来るということで早速行ってきた。かって遊郭などがあった島原にある「きんせ旅館」でのライブ。初めていったがさすがに雰囲気のある場所だった。でライブは「美人OL3姉妹湯けむり京都きんせ旅館殺人事件」と銘打たれユメオチ、YeYe、杉瀬陽子が出演。
まずはユメオチ。まさにパーティーバンドといった楽しいライブは期待以上だった。メンバーが音を楽しんでるのが伝わってくる演奏で、こっちもリラックスして聴ける。なんか無理がない感じ。そこに音楽家がいて、そこに音楽がある。ヴォーカル、寺岡歩美さんの涼しげでキュートな歌声はまさに顔音一致。素晴らしい。それにしてもペダルスティールの音って和むなぁ。
続いてはYeYeちゃん。若干21歳の天然にして天才。先月、担当してた番組にゲストで来てくれたんだけど、思わず「あなた、天才ですね」と挨拶する前に言っちゃったぐらい。そうそうその時、一番影響を受けたバンドは?の問いに「空気公団」と答えてくれた彼女。うん、うん、わかる。バンドでは初めてのライブということで、音のまとまりはまだまだだけど、ものすごい原石。ふにゃふにゃなMCで観客全てのハートを掴んだところで、ふっと歌い出すとビカビカッと光るものがある。末恐ろしいソングライターにしてシンガー。絶対、名前覚えておくべき。
最後は着物姿で登場の杉瀬陽子さん。まさにシティポップの正しい後継者。はっとするような美しいメロディがあって、気が付くとその歌の世界に引き込まれているというような。
なんか久しぶりにホッとするようなライブだったな。思えばこの2年、番組の為に無理して音楽を聴いていたところがあった。メジャーレーベルの売るための音楽を。もちろんそんな中にもいい音楽はいっぱいあるが、ここにある音楽は、なんかもっと根源的に「いいな」って思える音楽だった。やっぱ音楽が好きな人の音楽はいいな。そこにちゃんと愛があるもの。誰にも邪魔できない音楽愛が。それを感じられて、嬉しかった。