日々の泡。

popholic diary

あけぼの

台風も過ぎて空の青が蒼に変わった。
さて今日聴いていたのは高野寛の久々のソロアルバム「Rainbow Magic」。雨上がりの、今日みたいな日に聴くのにぴったり。穏やかな響きの中にキラキラとした音の粒が零れる。ポップ職人が丁寧に作った歌のアルバム。
20年も前のヒットソング「虹の都へ」が再演されている。この曲のヒットは驚きだったし、ある種当時の音楽シーンの中では奇跡だった。テクノポップ渋谷系の狭間の時代。ポップミュージックなんか、誰も聞いてないんじゃないかとさえ思うような時代だった。そんな中での大ヒット。これはもしかしたら突破口になるんじゃないかなんて思ったな。現実は甘くなかったけど。「虹の都へ」のヒットは、高野寛を一躍メジャーにしたが、その半面ミュージシャン高野寛のその後の“一般的な”評価を低くしている原因とも言える。とかなんとか。
で新しく録音された「虹の都へ」を聴いて、そんなことどうでもいいやと思った。すごくポップでいい曲。最高。多くの人がこの曲に、このメロディーに耳を奪われて、心を奪われた。そりゃそうだ。いい曲だもん。

Rainbow Magic

Rainbow Magic