日々の泡。

popholic diary

ヘンリーの憂鬱

朝からHDDチェック。「アメトーーク」「めちゃイケ」「リンカーン」「未来講師めぐる」(深田恭子のモザイクシーンは後々お宝映像になるだろう。この確信犯!)それから数週前の「ガキの使い」に「フジヤマ☆スタァ」と楳図かずおモノを続けて。
で午後は滋賀会館シネマホールで映画一本。ニコラウス・ゲイハルター監督「いのちの食べ方」観る。
それにしても今日の滋賀会館シネマホールは盛況。満席とはいわないが結構なお客さん。子供連れも多い。映画は僕たちが普段食べている食べ物、肉や魚、野菜がどのように作られているのかを追ったドキュメンタリー。ナレーションやBGMは一切無し。ただ淡々とオートメーション化された食料品生産工場を映し出す。何万羽というひよこがベルトコンベアーに乗って運ばれていく様、鮭が機械の正確な動きで切り身にされていく様、足をつるされた豚が流れ作業で解体されていく様etc。何を主張するでもなく、ただあるがままが映し出される。時折挿入される、そこで働く人たちの何気ない食事シーン。うーん、不思議な感触の映画だったな。僕らが食べるために、人工交配され生まれてきた牛。僕らが食べるために、大きく育てられた牛。工場で生まれた牛は工場の中で殺され、皮をはがされ、腹を裂かれ、内臓を取り出され、僕たちの食卓へ届く。かわいい子牛はかわいそうに殺され、おいしそうなお肉になって、食べたらマイウー。不思議な感覚に襲われる。オートメーション化された一連の工程はどこか美しくてユーモラス。消費されていく命。その重みと軽さが同時に気持ちを揺さぶる。