日々の泡。

popholic diary

エイリアンズ

朝は雪。仕事終えて会社出ると雨。あーなんとなく、こんな日は、…映画だ!(こればっかだな)。でスティーヴ・ベンデラック監督「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」観る。
Mr.BEAN」が初めて日本で放送されたのはたしか91年。たまたまこの放送にぶち当たり、とっさにMr.BEANとメモ書き。以降、BSで深夜にモンティパイソンと抱き合わせで放送されてたりしたのをこつこつと録画しては楽しんだ。BEANブームがくるのはこの5〜6年後で、それまでは簡単に見ることはできなかった。ブームになり始めた頃、やっとタワーで輸入版VHSが発売されて一気に買い揃えたもんだ。10年前の映画一作目は、まぁ残念な出来だったが。で10年ぶりの2作目。まずはこの「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」という邦題、それにぐっさんナレーションのCM、あれはひどいと言っておこう。映画の持ち味をすべて台無しにしてます。原題は「Mr.BEAN'S HOLIDAY」。南仏を舞台にBEANが巻き起こす騒動。アメリカンだった前作とはもう画の色彩からして違う。大味、ドタバタ、バカ映画ってなPRのされかたしてるが、いや、これは多幸感溢れる洒落たコメディじゃないか。そしてこれはジャック・タチへのオマージュではないか。これ、かなり好き。大爆笑って映画ではないけど、終始フワッと微笑みながら観られて、最後はめちゃめちゃ幸せな気分になれる。ラストシーンとか大好き。あぁもうポスターとかもうちょっと気を利かせろよ。実際オープニングのタイトルバックとかシンプルですごい洒落てんのに。ミニシアターで細々ロングラン上映して、口コミで観る人が増えるべき映画だよ。予告編とかCM観て「うわーこの映画観たないわー」って人にこそ観てほしい。意外な秀作だから、ホントに。それから男子諸君には、BEANとともに旅するはめになる女優の卵役、エマ・ドゥ・コーヌちゃんを大推薦しておこう。「Mr.BEAN'S HOLIDAY」、ジャック・タチの映画みたいに20年後も30年後も愛される映画になればいいと思う。