日々の泡。

popholic diary

世界はゴー・ネクスト

午前中は映画を一本。滋賀会館シネマホールで荻上直子監督「めがね」観る。「かもめ食堂」のチーム、出演は小林聡美もたいまさこ市川実日子加瀬亮光石研。だいたい想像つくでしょ。はい、その通り。想像から一歩も外に出ない。うーん、なんだろ。複雑な心境。確かにいいんだけど、その反面「もう、いいよ」って気持ちもある。ゆっくりとした時間、美しい風景。とても穏やかで優しい…って風だけど、観念的で閉鎖的な世界に感じた。「かもめ食堂」は大好きな映画だけど、残念ながらこっちには乗り切れなかったな。雰囲気に自家中毒起こしちゃってるような…。「かもめ食堂」では出てくる料理が物凄く美味しそうに見えたんだが、こっちに出てくる料理はそうでもないんだよね。そこは結構大きいかもしれない。うん、わかるけど、もういいや。ってか、今僕自身がそこにはいないんだな。多分この映画で描いてるような「旅」ってのは日常生活の中で既に当たり前にやってて(例えば「会社帰りに一本の映画を観る」そんな些細なこと)、むしろその先を知りたいんだ。ここに描かれていない季節に目を向けたいんだな。ま、ちょい否定的に書いちゃったが、またここに来たくなることはあるだろう。それと画の構成、登場人物の配置とかちょっとした色使いとかは物凄くいいです。いちいち気持ちよくってそこはなんつーか女性監督ならではの細やかさに感心したな。
で午後から県内小学校のブラスバンドが集まるコンサートに。娘が所属する小学校の金管クラブも参加。娘達は「ブラジル」を演奏したのだが、難しいパーカスが止まっちゃうんじゃないかってハラハラして落ち着いて観れなかったなぁ。パーカス担当は娘と仲良しの子だってのもあって余計心配しちゃったよ。でもなんとか乗り切って良かった良かった。子供はちゃんと成長してんだな。