日々の泡。

popholic diary

new world oder

昨晩は録画していたNHKアーカイブス手塚治虫創作の秘密」観る。86年の放送作品。多分、本放送の時も観てるはず。パリ行きの直前、空港についてまで漫画を書き続ける天才の姿に驚愕。「アイデアはバーゲンセールできるぐらいある」というのも凄いな。でも86年というと僕には全然今と地続き、ついこの前じゃんなんて思えるのだが、映し出される風景、例えば街走ってる車とか観るといかにも古くさくてさすがに時代を感じる。うーん、年とったってことだな。当時15歳、今36歳だもんな。聴いてる音楽同じだったりするんだがな。
で今日もお仕事。1日、休む間なく働いてるんだが、1日何やってたか思い出せない。結局雑用的なことしかしてねーんだな。
そそくさと退社し、また行っちゃったよ滋賀会館シネマホール。
阪本順治監督「魂萌え!」観る。原作は桐野夏生…読んでませんが。長年連れ添った夫の死から物語は始まる。葬儀の夜、夫の携帯に一本の電話。寡黙だった夫の秘密を知り、怒りとやりきれなさを抱える敏子。身勝手な子供達の振る舞い、何もかもに嫌気がさした敏子は…。てな話だけど、実に爽快な気持ちよさがある映画だったな。自分の足で前に進もうとする敏子。人間の再生する力、生身の強さが感じられて、気分がスッキリ晴れた。敏子を演じる風吹ジュンがいい。かわいげがあってハードボイルド。そして三田佳子加藤治子(最高!)といったベテラン女優がまた素晴らしい。出てくるおばさん達(失礼)の生命力に感化されたな。もうおばさんを目指したい。出てくる男達がみんな情けないんだ、これが。ま、完全に僕もそっち側だが…。風呂に入って垢を落とすように、吹っ切っていきゃなきゃならないことがある。くだらないことに足をとられてばかりじゃダメっすよと自分に言い聞かす。