日々の泡。

popholic diary

おかえりただいま

昨晩は部屋の小さなテレビで「録画したまま観てない映画を観よう!」シリーズ、三木聡監督「亀は意外と速く泳ぐ」。「時効警察」第二シリーズ製作決定記念ってことで。主演はすっかりコメディエンヌとしての地位を確立した上野樹里ちゃん。「ジョゼと虎と魚たち」でなんて美しい女の子なのだ!と目をつけた時は、こんな化けかたをするとは思わなかったなぁ。で映画はもう小ネタ満載!というか小ネタ中心でストーリーはあってないようなもの。三木聡ワールド全開。もち岩松了ふせえりコンビも出てます。上野樹里ちゃん、蒼井優ちゃんも素晴らしい反射神経でナンセンスに拍車をかける。なにせ、数え切れないぐらいの小ネタ。でもテレビでも舞台でもなく、映画である意味がこのナンセンスにはあるのだ。三木聡監督、そのうちとんでもない傑作を作っちゃう予感。しあkし父(岡本信人)が帰ってきた娘(上野樹里)に言う「お茶もコーヒーも無いから、お湯でいい?」の台詞はいつか使ってみたいなぁ。
で今朝は娘に起され10時起床。夜更かしし過ぎた。ホットドックの朝食を作って娘とパクつく。トミーズ健のいない「せやねん」を横目に。無期限謹慎か。う〜む。
午後から病院。天気もいいのでipod相棒に電車で。子供の頃から好きだった駅前のパン屋に行ってみると、もうつぶれてなかった。一旦実家に寄って、実家の車で病院へ。もう父が運転することはないから、たまにこうしてエンジンをかけてやらないと。
ベッドの上の父は、哲学者のような表情でカーテンの皺を見つめている。ここんとこ昼間もずっと寝てるということだったが、今日はしっかり目が開いている。世話焼きの母は一時も休むことが無い。父にお茶を飲ませ、薬を飲ませ、足をさすり、髪をとき、僕にはしきりにお菓子をすすめる。
思春期の頃は、世話を焼きすぎる母が時々鬱陶しく感じられた。自分で言うのもなんだが、僕はわりと世話のかからないタイプだ。いや、もちろん気付かないところでいろんな人の世話にはなってるんだろうけど、わりと自分で片付けちゃうので放っておかれる。自分でそういう風にしてきちゃったんだけど、それはとても寂しい。だから今になって世話を焼かれるありがたみを知る。世話を焼かれるって、もの凄く嬉しいことなんだ、本当に。
で暗くなるまで病院にいて、母と一緒に実家に帰って食事。巻き寿司を土産に持たされる。こんな忙しい中でも、やっぱりちゃんと巻き寿司作って用意しといちゃう人なんだ、母は。とても敵わないな。で言っとくけど母の巻き寿司は絶品。母の巻き寿司より美味い巻き寿司食ったことないもん。