日々の泡。

popholic diary

唐変木のためのガイダンス

popholic2006-06-27

あーなんでいつもこうなっちゃうんだろうとか、どうしてこんな風にしか言えないんだろうとか、またしくじってるよとか思う。同じ失敗を2度ならず3度、4度と繰り返す始末。自己嫌悪でフラフラになる。ペシミスティックな単細胞、あるいはエゴイスティックな木偶の坊。握った手をゆっくり広げて、全てを解き放てばいい。身を軽くするんだ。
会社帰り滋賀会館シネマホールへ。荻上直子監督「かもめ食堂」観る。なんて気持ちのいい映画なんだろう。昨日の日記に「〜もう少し、身の回りを美しくしなくちゃいけない。そしてそれを大切にしなきゃいけない。その術を身に付けたいな。〜」と書いたが、この映画にはそれがある。身の回りを美しくして、それを大切にして暮らす。参ったな、だから女性にはかなわないんだ。映画の中に入っていきたくなるような映画。おにぎりが食べたくなったよ。そう、とにかくとても気持ちが良い映画。明日も太陽が昇る-そのことさえも待ち遠しくなるような小さな希望が嬉しい。それと小林聡美片桐はいりもたいまさこのアンサンブルの素晴らしさ。小林聡美は年を重ねるごとにかわいく美しくなってるね。もたいまさこも素晴らしく良かった。かっこいい!って思った。
たとえボロボロでグチャグチャでドロドロだとしても、優しく柔らかく表現する強さ。これ、決定的に男に欠けてる部分だと思う。男じゃなくて僕に欠けてる部分か。いや、もっと欠けてる部分はある。彼女達を見習って、しなやかな強さを身に付けたいもんだ。そのためにももっと身を軽くしないとね。