日々の泡。

popholic diary

かすかなしるし

月末。早えーな。今日は少し蒸し暑い。いや、6月になればもっと鬱陶しい日が続くことになる。-雨のよく降るこの星では-今、急に小沢健二のソロデビュー曲「天気読み」を聴きたくなった。とても生真面目で青臭い歌だけど、今この年んなって改めて聴くと、やっぱりスゲーいい。まだどっかにこの歌に共感できる自分がいるんだな。なんてな。Big Boy Blueですから。
今日、聴いてた音楽はSUBLIMINAL CALM「SUBLIMINAL CALM」。SUBLIMINAL CALMいとうせいこう藤原ヒロシのユニットで、92年にこの一枚のアルバムだけを残している。メロメロにメロウなメロディーとサウンドいとうせいこうの詞と歌は、切なさが充満している。すっごい危険なんだよ、だから。一時期毎晩聴いてた事もあるけど、センチメンタルが爆発してしまうので聴くの抑えてた。ヤン富田に誘発されて、どうしても聴きたくなってしまった。ほら、聴いてたらやっぱり真っ直ぐ家に帰りたくなくなる。いつもは通らない路地を抜けて、少し多く歩く。空にはぼやけた朱色の三日月。路地に面した土塀にヤモリが二匹へばりついてる。古びたビジネスホテルの灯り。目の前で風が止まった。頭の中も、心の中も空っぽにして、真夜中にはまだ早い夜の景色を感じながら歩くのだ。とかなんとか。そんな気になってしまう音楽。これ名盤なんだけどな。

SUBLIMINAL CALM

SUBLIMINAL CALM