日々の泡。

popholic diary

愛にメロディ

デパオク

8時起床。今日も妻はバイト。娘は昨日からばあちゃんちにお泊り。っつーことで優雅な朝。朝食はホットドックとヨーグルト。新聞をゆっくり読んでから、久しぶりに別宅・滋賀会館シネマホールへ。
石川寛監督「好きだ、」観る。17歳のユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)はお互いに好意をもちながら、うまくその気持ちを伝えられないでいる。もどかしいぐらいの二人。近づいてはすれ違う微妙な関係。ある出来事がきっかけとなり二人の関係は断たれてしまう。そして17年後。東京の街で偶然に再会する34歳になったユウ(永作博美)とヨースケ(西島秀俊)-。ってなお話で、ユウのモノローグで進む前半、17年後の後半はヨースケのモノローグで進む。もうめちゃめちゃに詩情溢れる映像が美しい。一歩間違えたら雰囲気だけのスカスカ映画になるとこを(実際、台本にしたら3ページぐらいしかないんじゃないの?ってぐらい台詞は極端に少ない)、その映像と編集の力技でグッとくる作品にしている。最初はちょっと雰囲気に頼りすぎじゃねーのとも思ったが、ここまで徹底的にこだわって、世界を作り上げられると、さすがに本気ぶりが伝わり作品が特別なものになる。石川監督は、脚本はもちろん、撮影、編集まで手掛けており、画面に映りこむ光の具合や、シーンの間まで含めて大切に撮っている。それとこの作品はやはり宮崎あおいちゃんだな。目で語る瑞々しく繊細な演技が素晴らしい。もうね、胸がキュンキュン鳴った。が、あえてここで言っときたい。その宮崎あおいちゃんを凌いで僕の心を捕らえたのは17年後のユウを演じた永作博美だった。西島秀俊がまた相変わらず上手くて、その相性もあったんでしょうが、永作博美にはやられた。感情の揺れ、その切なさ具合が、彼女のベビーフェイスに浮かび上がる瞬間。胸が加速度をつけてきゅんとした。
で帰って昼食。ちょうど昼にご飯が炊き上がるように炊飯器のタイマーセットしといたのだ。おかずは豚キムチ作る。玉子でとじてまろやかに。
午後、京都まで出てライブ。近鉄百貨店の屋上でのイベント、デパオク・ミュージックを覗く。入場無料で出演はANATAKIKOUタテタカコキセルロボピッチャー。会場に着いたときにはもうANATAKIKOU始まってたが、なんともいい感じ。ステージの向こうに青空が広がってるのがいいやね。おっ、ANATAKIKOU、サポートでベース弾いてるのは元ママスタジオの杉村美奈嬢ではないか!ちょっと嬉しい。で会場でめんちかつさん(id:nota10)にばったり。デパオクは今回3回目なんだけどフル観戦だとか。さすがだな。続いてはタテタカコ。その強く響く歌声が一瞬にして世界を作りあげる。ちょうど歌の最中、だれかが手放した風船が青空に舞い上がったんだけど、彼女の歌声とその景色、まるで映画のワンシーンのようだった。次のキセルは相当良かった!っつーか、めちゃ好みの音だな。CDで以前聴いたときは、なんとなく印象薄かったんだが、ライブはミュージシャンシップが高くて身体が反応した。これはちょっと追っかけなきゃ。でラストはロボピッチャー。貫禄のステージだったな。数年前に一度ライブ観てるが、そのときより数段、骨太になった感じ。でもデパートの屋上ライブとは素晴らしい。夕刻に軽く吹く風がなんとも心地よい。
それから妻の実家で今日も夕飯ご馳走になって、帰宅。