日々の泡。

popholic diary

2022年10月1日~7日の話。

2022/10/1

7時起床。本日もイベントで休日出勤。会社に出て営業車で水口まで。そこから準備してイベントして片付けて夕方終了。昼食どころか椅子に座ることもないままでさすがに足が痛い。帰りに一緒に行ってた後輩とラーメン屋へ。今日のイベントを最後に退社、転職する後輩と話しながら。さよならだけが人生だ。

2022/10/2

8時起床。ベーコンエッグとトースト、ヨーグルトの朝食。昨日の疲れが取れない。しばしぼんやり。「サンジャポ」観つつ、想うとこあり。太田さん、勉強不足というより言葉足らずでもどかしい。長尺で喋るラジオを聴いたり、ちゃんと書かれた文章を読めば太田さんが教団擁護じゃないことはわかるのだが。テレビの短時間で喋るには、あまりに整理もされてないし、喋れば喋るほど頑なに見えて、擁護に聞こえてしまっている。例えば先ごろ発売された「芸人人語」のあとがきを読むだけでも随分印象は変わると思う。そこには言葉を信じて必死で教団と戦ってきた弁護士の方々に対するリスペクトが、それに対しての自分やテレビがいかにダメだったかが真摯に書かれている。また「爆笑問題カーボーイ」では冗談めかしながらも談志師匠の名前を出しての批判に対してはっきりと違和感を表明している。もちろん全部が全部、太田さんが正しいとは思わない。あまりに全方位的に考えすぎて、整理されないまま喋るから結果「全部間違ってる」となってしまうのも事実だろう。でも簡単に断罪する気にはとてもなれないのだ。

午後は妻と「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を。法廷劇にハラハラし、恋愛要素にキュンとし、描かれる社会問題に考えさせられる。ますますの傑作ぶりに唸る。

2022/10/3

加藤千晶とガッタントンリズムのライブを配信アーカイブで観る。最新アルバム「HEP-HICK JOURNAL」のレコ発ライブ。加藤千晶さんの音楽と出会ったのは97年、メトロトロンから出た1stAL「ドロップ横丁」から。それからずっと聴き続けている。加藤さんの音楽は人間の可笑しさと愛おしさに溢れている。ガッタントンリズムを率いての近年の活動でそれはさらに拍車がかかっている。ちょっとした切なさも、愉快なユーモアもバンドの音で増幅されて、聴く者の心に豊かに響く。可笑しくて、愛おしくて、楽しいライブ。スペシャルゲストは吾妻光良!人間味の塊のような歌とギターを聴かせる音楽家。相性ばっちり。アルバムにも収められたデュエットナンバー「フラれて泣くのはまだ早い」がとにかく素晴らしい。傘をなくした女性と傘を拾った男性。1本の傘を巡ってそれぞれの目線で歌われる。顔も名前も知らない、出会うことすらない二人の想いが、なぜか不思議とかみ合って物語が生まれる。聴き終わるとちょっとした演劇を観たような心地よい満足感が胸に広がる。まさに人間の可笑しさと愛おしさに満たされるのだ。

2005年、アルバム「おせっかいカレンダー」発売時に、会社が出してる情報誌に書いたアルバム評を発掘したので載せておこう。

加藤千晶「おせっかいカレンダー」
CM音楽やNHK教育の「ピタゴラスイッチ」等への楽曲提供で知られる加藤千晶、5年ぶり3枚目のアルバムがこの「おせっかいカレンダー」。そのタイトルが示す通り、一月から始まりなぜか十三月で終わる音楽のカレンダー。部屋に貼ったお気に入りのカレンダーみたいに、生活のそばにあって、ふっと心を優しくしてくれる、そんなアルバム。彼女の作る音楽は、決して派手なものじゃないし、何百万枚と売れるものじゃないかもしれない。でもここには量産型の音楽モドキとはまるで違う「本物の音楽」がある。毎日の生活の中から、そっと生み出された音、言葉が楽しげに舞っている。鳥羽修や高橋結子といった腕が良くって、ハートのある音楽家達と奏でられる音楽は、とても小さいけど、しっかり愛情が込められてる。そう、街の小さなパン屋さんが作る、懐かしくて温かでとてもおいしいクリームパンみたいにね。独特の情緒とユーモアが心の奥の柔らかな部分に触れる時、加藤千晶の音楽がそこにあることの喜びを知るだろう。まずは自分の耳で聴いてみて。

ここで書いたことは今もまだ有効で、聴けば聴くほど加藤さんの音楽がそこにある喜びを感じる。

2022/10/4

radikoで伊集院さんの「深夜の馬鹿力」聴く。笑いながら泣き、泣きながら笑うような素晴らしい放送。

会社帰りに耳鼻科へ。イヤフォンのし過ぎか、耳かきのし過ぎか、右耳がどうにも痛痒いので見てもらう。軟膏を塗ってもらい、薬を処方してもらう。しばらくはイヤホン禁止で。しかし耳鼻科に行くのは何年ぶりか。小学生の頃、鼻炎で近所の耳鼻科に通ったことを思い出す。鼻の穴に機械を突っ込んで砂時計をひっくり返して3分ほど洗浄するのだが、同じクラスの女の子が病院に来ていて、その姿を見られるのがひどく恥ずかしかった思い出。40年以上前の話だな。その病院の待合室で置いてあった手塚治虫の「紙の砦」を読んだ記憶も残っている。

2022/10/5

テレワーク日。とはいえ午前中は得意先で会議。テレワーク飯は久々にナポリタンを作って。ピーマン、玉ねぎ、人参にハム。下品なほどのケチャップで大満足。休日出勤が続いたので午後は代休にしたが、電話やメールがちょこちょこ入ってくるので落ち着かない。

HDにたまった録画を整理。2009年の三谷幸喜東京サンシャインボーイズ公演「returns」を2022年になってやっと観る。閉館となるシアタートップスの為に15年ぶりに集まった東京サンシャインボーイズ。ラストは「15年の休憩に入ります」の影アナ。ってその2009年からもう13年経ってるよ。もはや最近は月日の経つのが早い。録画して観忘れたまま、10年以上平気で経ってる。買ってから30年ぐらい寝かしたままの本とかあるもんな。そろそろちゃんと整理しなきゃ、観ないまま、聴かないまま、読まないまま、死んじゃう。

2022/10/6

そういえば新しい朝ドラが始まっている。最初は子役からという王道スタイル。お母さん役の永作博美は同い年。だからどうってことないが、今作はちむどんどんするかなー。

2022/10/7

からしっかり雨。25分の徒歩通勤ですでに疲れる。商談続きであっという間に夜。もう一度耳鼻科に寄って帰宅。しかし一気に寒くなったな。ご飯を食べて、風呂に入って、配信終了までにもう一回、加藤千晶さんのライブを観る。あぁやっぱり最高。吾妻さんの新曲「俺の金どこいった」も最高。音楽に救われる気持ち。

 

HEP-HICK JOURNAL [gattan-003]

HEP-HICK JOURNAL [gattan-003]

Amazon