日々の泡。

popholic diary

AROUND THE WORLD

9時起床。ピザトーストの朝食とって、大阪へ。
今日はドラマシティで「12人の優しい日本人」。思えば「三谷幸喜」の名前を最初に知ったのは映画版「12人の優しい日本人」だった。「桜の園」で映画賞を総なめした後の中原俊監督91年作品。で2006年にして初三谷作品、生観劇となった。まー、よく出来た脚本だわ、これは。部屋の中に12人が登場して、12人が去っていくまで、この密室での約2時間の会話だけが全て。舞台に12人の役者が揃い話は始まる。もう完璧な脚本、全く無駄がない。この2時間の中で12人それぞれの個性が際立つ群集劇であり、スリリングな展開で進む推理劇であり、めちゃめちゃ笑える喜劇であり…。昨日、「The 有頂天ホテル」観て、これ三谷幸喜の集大成だなぁと思ったが、なにこの原点とも言える芝居に既に全部あんじゃん。しかし12人が一堂に会してという中で、全員にちゃんと見せ場があり、それぞれにそれぞれがそこに生きてる。でまた役者陣がいいんだわ。生瀬勝久小日向文世、「The 有頂天ホテル」でも好演していた堀内敬子(今年要注目)はもとより江口洋介も初評価。そして山寺宏一が素晴らしかった。シンプルすぎるほどの一幕劇でありながら、芝居自体の持つ力に圧倒されたな。終演後の鳴り止まないスタンディングオベーションにも感激。皆が皆、いい芝居ありがとー!って気持ちでの心地よい拍手の渦。これだけの拍手はそうはない。