日々の泡。

popholic diary

アンチ・クリスマス・ソング

ラジオをつけるとクリスマスソングだらけ。わかりやすいなぁ・・。しかし年々クリスマスソングの質が落ちている。ハッキリ言うけど、BoAの「メリクリ」なんて曲は、戦略に基づいた売るための商品でしかないし、音楽に対する愛情のカケラも感じられない。音楽とも呼びたくないシロモノだよ。
でももちろん好きなクリスマスソングもいっぱいある。例えばクリオラというグループが93年に発表した「アンチ・クリスマス・ソング」。作詞・曲は小西康陽で、小西節全開の「わがままできまぐれでうそつきの女の子」のクリスマスソング。「あなたのこと/好きでも/あなただけが/好きとか/世界一/好きって/わけでもないの」なんて唄われた日にゃ、もう。
で金曜の夜、クリスマスイブ。お気に入りのガールフレンドとロマンティックなディナーのつもりだったが残念ながら仕事が入る。・・・某スポンサー主催のカラオケ大会の審査員って仕事。夜の7時から実に3時間に渡って、平均年齢60歳以上の会場で演歌ばっかり30曲。トナカイの鼻より赤い顔をしたオヤジや、クリスマスイルミネーションより派手な服を着たおばはん達が、五木ひろし川中美幸を熱唱するのをひたすら聴き続ける。クリスマスイブのロマンティックな想い出なんて「忘れようとしても思い出せない」が、さすがにこの04年、33歳のクリスマスイブの想い出は忘れられそうに無い。なんで最終的におっさん、おばはんが郷ひろみ合唱やねん。「アチチ!アチ!」ってもうすぐ焼かれるがな!
ところで演歌を聞き続けてふと思ったのだが、クリスマスを唄った演歌ってないね。結構穴場かも。審査しつつ暇なので、早速作ってみたんだがこんなのどうだろう。
「聖夜じょんがら節」(作詞:popholic/作曲:原譲二希望)
 聖夜に灯る赤提灯
 哀しい女が一人酒
 サンタにはぐれたトナカイの
 濡れる涙の赤い鼻
 お酒はぬる目のシャンメリー
 肴は炙った七面鳥
 涙がポロリとこぼれたら
 唄い出すのさジングルベル
(台詞)
  あんた呑みなはれ
  シャンメリー呑みなはれ〜
 聖夜に一人ホテルの小部屋
 哀しい女の枕もと
 あなたが残した靴下は
 黒い薄手のナイロン地
 ごめんなさいね私見ちゃったの
 あなたの白い布袋
 私のねだったプレゼント
 男名前で書いてある
(台詞)
  あんた食べなはれ
  ブッシュドノエル食べなはれ〜

冠二郎あたりに歌って欲しい。