日々の泡。

popholic diary

2003年4月上旬の話。

2003/4/1~15

4月今年は例年以上に調子悪し。仕事は一段落ついているものの、どうも精神的にも鬱がこんでる。考えすぎるところが悪いところだとはわかってるんだけど考えることしかできないんだ、結局。

テレビで漫才番組。娘はなぜか「横山ホットブラザーズ」が大好きで「見ときやぁ、おもしろいから見ときやぁ」としきりに。「いまからおもしろい顔しやはるでぇ」「あほかぁってやらはるでぇ」「真ん中の人がお兄ちゃんやねん」「のこぎりほらはるでぇ」とネタを先バラししつつ爆笑。娘いわく「一番好きなんがホットブラザーズで二番目がフットボールアワー」とのこと。

中川家ますだおかだフットボールアワーがそれぞれ司会を務める読売テレビ春の特番ビデオでチェック。フットボールアワーが善戦。司会には不向きかと思った岩尾氏だが、なかなかいけるね。しかし一番うまかったのは中尾彬。時に凄んでみせ、時にすかし、薀蓄を傾けたかと思うと軽く突っ込ます隙を与えるなどバラエティにおける自分の役割をキッチリこなす。さすが名人・志ん生の孫娘と結婚してるだけある。

しかしスマップの新曲は気持ち悪りぃ~なぁ。

土曜、仕事後意味無くパルコへ。タワーでいろいろ視聴して、とりあえずGREAT3「climax」購入。紀伊国屋で立ち読み数冊して佐藤雅彦「毎月新聞」購入。

ここんとこ毎週数日は大阪出勤。CDウォークマンが壊れちゃったので通勤タイムはもっぱら読書。今更読書シリーズということで中島らも「今夜、すべてのバーで」読了。アル中男の物語。人は結局なにかに依存しなけりゃ生きていけないのかも。という俺も間違いなくポップ依存症だ。

休日。家族で自転車に乗って花見。湖岸沿いを走って膳所公園まで。でもまだ6分咲きというところ。で近くの天孫神社いったらこれが満開。きれいだなぁと心から思っている自分にちょっと驚く。年取ったってことなのかな。しかし、桜、花弁のデザインがいいねぇと感心。

古尾谷雅人46歳自殺。レスリーチャン46歳自殺。やばいなぁ。30過ぎて結構辛い感じもあるんだけど、これ40過ぎてもっと大きな波来るんだなぁ。

そして今更読書シリーズ、今回読了は山田太一異人たちとの夏」。47歳の男が子供の頃死に別れた両親と出会うという大人のファンタジー。久しぶりに小説読んでちょっと泣いた。今、一番孤独で辛いのは40代かもしれない。頼れるものは無く、責任ばかりが圧し掛かってくる。悩みを持ちかけられることはあっても悩みを聞いてくれる相手はいない。仕事、生活なにもかもがうまくいかない。自分だけがはずれくじひいたみたいな気持ち。鳥になりそこねた男は人ごみの中で声を殺して叫び続け、自分のこめかみに銃口をあてる。

土曜休日は娘とデート日。今日は映画見に行く。「パーマン」「ドラえもん」の二本立て。尊敬する人物は「藤子F不二雄」という僕だが、アニメの藤子作品にはあまり思い入れはない。F氏の「画」が好きなので漫画はいまだに読むが、アニメは子供の頃、再放送でみた「新オバケのQ太郎」と「ジャングル黒べぇ」が大好きだった程度。がこれ、なかなかいいねぇ。特に「パーマン」のスピード感はちょっと感動した。「パーマン」って数あるF氏の児童漫画の中でも氏の乾いたポップが一番現れている作品かも。

日曜。朝から家族でいちご狩り。実は子供の頃から、一回行ってみたかったんだよね。
30分食べ放題ということでいちご狩りスタート。もぎたてのイチゴをそのままダイレクトに口へ。甘くておいしい。狂ったようにもいでは食べるが、やはりそないに食べられるもんじゃない。15分も一心に食べると腹一杯。それでも「食べなきゃもったいない、。もとをとらねば・・」と貧乏心を沸き立たせ放心したような表情でイチゴを食べ続ける32歳の春だった・・。