日々の泡。

popholic diary

2010年ベストアルバムの話。

そんな訳で更新です。12月も残りわずか。つまりは2010年も残りわずか。でついに40歳になっちゃいました。
で何とか年内にということで、早速やっちゃいましょう。2010年ベストアルバム発表です!

はい。一位は源ちゃんのソロです。無条件に「いいな」って思える音楽。20年前に聴いてても、10年前に聴いてても、10年後に聴いても、20年後に聴いても、そう思えるはず。何気ない「うた」の力がここにはある。

  • 第二位 「うれしくって抱き合うよ」YUKI

とにかくタイトル曲「うれしくって抱き合うよ」に痺れた。今年のダントツベストソングであり、生涯のベスト5にも入るだろう。言葉一つの響きでどこまでも広がっていくイマジネーション。こんなにも官能的で、こんなにも多幸感に満ちた曲を僕は知らない。

POP職人が丁寧に作り上げたPOP SONG集。派手な仕掛けも装飾もないけど、なんだか宝物にしたくなるような音楽。洒落てて、優しくて、暖かくて、今日みたいな寒い日にはそっとポケットに忍ばせときたいな。

Lamp&Stool

Lamp&Stool

  • アーティスト:HARCO
  • Witz レコード
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最強にして最高のジャムバンド、待望のファースト。脳より先に身体が反応。全ての楽器が最高の状態で歌ってて、知らないうちに身体が揺れてる。ここ大事!

  • 第五位 「手のなかの鳥」Predawn

静かに響く何気ない歌。その小さな歌、そこに聞こえる若きシンガーの息遣いから耳が離せない。2010年、最注目のニューカマー。

手のなかの鳥

手のなかの鳥

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もはや、常連の寺尾さん。唯一無二の歌とピアノ。そこで歌われる歌、登場人物一人ひとりの人生までもが聞こえてくる。まるで良質のドキュメンタリー映画を見てるよう。

残照

残照

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ここで来たっ!怒髪天。最高にかっこ悪くて、最高にかっこいい。はっきり言って今年このアルバムにどれだけ勇気づけられたか。愛と叡智とユーモアに満ちた、真に大人な一枚。

オトナマイト・ダンディ

オトナマイト・ダンディ

  • アーティスト:怒髪天
  • インペリアル レコード
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己のボンクラさを噛みしめながら「もう終わっちゃったのかな」と自問するアラフォー男に、「まだ始まってもいねーよ」と叫んで見せたライムスターの新作。「ONCE AGAIN」は俺の40代のテーマソングに決定。

天使の歌声がついにものにした傑作。その歌声に身をゆだねれば、確かに感じられる希望の光。それは心の隅に残ってる痛みや悲しみさえも優しく包む。

クレッシェンド

クレッシェンド

  • アーティスト:湯川潮音
  • ユニバーサル ミュージック (e)
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  • 第十位 「Melodies Memories」Dorian

新しいのにどこか懐かしいこのキラキラ感。カーステレオにカセットテープをセットして聴きたい最新のサウンド。理屈抜きで、あー気持ちいい!

はい。こんなん出ましたけど。今年は多分過去最高に多くの枚数を聴いた。ライブ、ベスト、再発盤除く国内のオリジナルアルバムという条件ながらも10枚に絞るのが大変だった。K-POPは後日別枠でなんて思いつつ外しましたが。しかし他にも例えば、土岐麻子さんとかキリンジ、堂島君に西村さん、新人ではねごとだとか、ちょっと変わったところで中村中とかSAWA、サニーディに川本真琴、おっと東京事変安藤裕子も素晴らしかった。いやいやまだまだあるんだけど、まずはこの10枚にしました。
やっぱり自分はポップミュージック、ポップソングが好きなんだなと再認識。なんつーか、ここにある音楽は、そう大衆食堂の味。家庭の味ってのかな。最高級の食材を取り寄せて作られた三つ星レストランの味でもないし、なんだか舌の肥えた人にしかわからない懐石料理なんてのとも違う。なんてことのない塩むすびだったり、あぶらげの味噌汁だったり、近所のスーパーで買ってきた特売肉で作った生姜焼きだったり、ハンバーグに赤いウインナー、鶏のから揚げに、卵焼き。おかんが作ってくれたあったかい料理。とにかく大人も子供も、理屈とか抜きでおいしいって思える。そんな料理。みたいな音楽。自分はそういう音楽が好きだし、それを子供たちの子供たちの子供たちにまで伝えられたらな、なんて思ってる。CDが売れなくなったとか、新しい音楽の流通方法がどうとか、まー関係ないや。音楽がつまらなくなった?ちょっと何言ってんのかわかんない。今年もいっぱいいい音楽に出会ったし、それを聴かせたいって思ったし、それは今までもそうで、この先もそうだろう。
とかなんとか。もし、これを読んでくれたあなたが、ここにある音楽を聴いて「美味しいなぁ」なんて思ってくれたら嬉しいし、「こっちも美味しいよ」なんて言ってくれたらそれもまた嬉しい。
ま、そういうことで。