日々の泡。

popholic diary

天使たちのシーン

さて金曜。週末、月末、久々に本気モードで仕事やっつける。ま、フケーキっすからね、絶対量は確実に減ってる。会社出たら冷たい雨だ。傘片手にバス停でバス待ち。i-podから高田みち子さんのメランコリックなメロディ。雨に似合ってる。薄暗いバス。二人掛けの座席に一人座る。フロントガラスにぶつかる雨粒をワイパーが容赦なく振り払う。Against All Risks。なんつってな。俺もこのワイパーぐらい強くなりたいな。
では先日観た映画話など。ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ監督「未来を写した子どもたち」。
舞台はインド・カルカッタ。女性カメラマン、ザナ・ブリスキは売春婦たちの取材の為にこの町を訪れる。彼女がそこで出会ったのは売春窟に生まれた子供たち。母も、祖母も、叔母も、姉も売春婦。そしてまだ幼い女の子たちも売春婦になる運命にある。10歳やそこらの子供たちは自分の親の仕事を知っている。そしていずれ自分もそうなる運命にあることも知っている。男の子たちも然り。彼らは女たちの世話をするか、密造酒や麻薬で稼ぐかの運命。厳しい現実を目の前に突きつけられ暮らす子供たち。ザナはそんな子供たちにインスタントカメラを与え、写真教室を開く。子供たちはカメラを通じて外の世界を知る-。というドキュメンタリー映画
一人一人の子供たちが抱える葛藤や痛み、表現を知る喜び、未来に向けて歩き出す姿。現実は分厚い壁となって未来を阻もうとする。10歳の活発な女の子・プージャは学校に行くことを親から反対される。幼馴染の思慮深い男の子・ゴウルは彼女をこの街から救い出したいと思っているがどうすることもできない。14歳のスチートラは家族に売春を強要される。突出した美的センス、驚くべき才能を見いだされアムステルダムで行われる子供写真展に招待を受けたアヴィジット。だが彼の父はヤク中で、突然の母の死は彼を動揺させてしまう。彼らの現実はとてつもなく厳しい。それでも彼らのLIFEは光あるほうに向かおうとする。一人一人のLIFE。
観ている間中、ずっと心が落ち着かなかった。見終わった後もずっと子供たちの顔が頭から離れない。彼らのLIFEを前に、生半可なことを語ることはできない。ただ彼らの未来が光溢れるものでありますようにと願う。