日々の泡。

popholic diary

Kick it,JAWS

仕事さして忙しくなく、かといってやることないこともなく、低速で走りきる感じで終了。外出るとまだ明るい。少し遠回りして湖岸沿いを歩いて帰る。春と夏の間。
WILD FANCY ALLIANCE聴いていたのはスチャダラパー93年作「WILD FANCY ALLIANCE」。何回聴いても名盤也。90年代のマスターピース。その音、言葉のクオリティの高さに驚く。そしてオモロにかける意気込み、結果としての笑いのレベルの高さがまた凄いのだ。この頃はまさにダウンタウンが絶頂期で「ごっつ〜」を頂点とした「とにかく笑いが最強にして最高の表現」という思想がサブカルをも席捲していたように思う。で音楽界からの回答がこのアルバムだった。「後者-THE LATTER-」「ついてる男」「WILD FANCY SAMPLER」という中盤の流れ、練り込まれ、最良のものだけに削ぎ落とされた言葉、それを操る技術。パーフェクトでしょ。もちろんシンコの生み出すぶっとくて重いビートがそこにはあって、しっかり土台を支えてるのも重要なところなのだが。言葉がドンドンと積み重ねられ、笑いのグルーヴを生み出していく感じは、ダウンタウンのノッてる時のフリートークとか、M-1決勝におけるブラマヨやチュートの漫才の如し。改めて圧倒的なクオリティに凄いと唸らざる得ない。そして叙情的なラストナンバー「彼方からの手紙」は、確かにアノ頃僕らが見てた夢だった。93年、僕はその年、大学を卒業してサラリーマンになった。あれから十余年。脆くも崩れ去った夢や希望、立ちはだかるリアルでハードな現実はボロボロに僕らを傷つけたけど、どっこい生きてる。こっちはこっちでその分、タフになったはずだ。スチャダラは昨年のアルバム「con10po」で見事にそれを証明してみせた。う〜ん、僕もしっかりせねば。
にしても昨今の「J-ラップ」とやらは何だ?安っぽい色恋沙汰ばかりでイラつくことこの上なし。なんやねん「おまえとおったらおもろいわ〜」とか言ってるの。0点やろっ!あのセンス、考えられへん。