日々の泡。

popholic diary

モダーン・ミュージック

さて今日は06年ベストアルバムに続いて06年の映画話。
第二回 popholic ACADEMYの発表です。

とこんな感じです。最優秀作品は「グエムル」か、それとも「ゆれる」かと悩んでいたんだが、最も心揺さぶられた作品ということで「ホテル・ルワンダ」が急浮上。このシビアな現実を描いた作品を最終的に選んだのは自分でも驚きだが、やっぱりこれを挙げるほかなかった。監督賞は「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス、「嫌われ松子の一生」の中島哲也と悩んだ末、ポン・ジュノ監督に。単なる怪獣映画、単なるエンタティメントに終わらせない尖鋭的な撮りっぷりに一票。脚本賞は文句なく「運命じゃない人」の内田けんじ。伏線に次ぐ伏線、絡まる時間軸がピタッと合わさり、映画館で「おぉ!」と歓声があがってたもの。これは大傑作ですよ。で男優賞は意外にパッと思いつく人が居ず。でそんな中、ド渋い演技でクールな中に熱いパッションを滾らせたニュースキャスター、エド・マローを演じたデヴィット・ストラザーンに。女優賞は、「空中庭園」の小泉今日子か、「フラガール」の松雪泰子か、「いつか読書する日」の田中裕子か、変則的ながら「鉄コン筋クリート」で素晴らしい声の演技を披露した蒼井優か…と悩みに悩んだ末「嫌われ松子の一生」の中谷美紀に。通り一遍のクッサイ芝居にならずに、「形」と「感情」の両面の演技で、ある種狂った映画を狂ったまま感動作にのし上げた力量が素晴らしい。「疾走」でもいい助演ぶりだったしね。助演男優は香川照之しか考えられない。巧いよ、巧すぎるよ。「ゆれる」での香川照之-オダギリジョーの演技合戦は、映画史上に残るセメントファイトだったなぁ。で助演女優は「好きだ、」永作博美も忘れがたいが、ここは「かもめ食堂」のもたいまさこに。なんせ、かっこよかったからね。で今回から新設の新人賞には「グエムル」のコ・アソンと「間宮兄弟」の北川景子を。先物買いには自信あるのだ。
06年に観た映画は約40本。特別多い数でもないので、なんの権威もありませんが。ま、DVD借りるときの参考にしたり、「いや、それは違うやろ!」なんて突っ込んでいただければ。07年はどれだけ観れるかなぁ。